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一兆年の夜 第七十九話 天草は生贄として担ぎ出された(二)

 午前十一時零分十一秒。
 後一の時の後に昼食休憩を取る微妙な時間帯の中で見事に話は脱線し始める。
「後一の時に念願の昼食を口に出来るという時にちゅ、仕事の奴は何をするのか。何と仕事が残ってるとかこの時間帯に生命が居ないとか言って時間帯通りに昼食休憩させて貰えないちゅ!」
「だからと言って仕事がよくないといちゅ批評判断は受け付けないちゅ。昼といちゅ概念は今の時間の午前十一の時から午後の三の時までを昼と定義されちゅ」
「何を言うかちゅ。昼は午前十の時から午後二の時までだ。三の時なんか夕方の中に入るでちゅ!」
「いや、予報士に依ると朝は八の時から九の時に成るッテ。それから--」
「長いちゅ、それにそんなの聞いてないちゅ!」
「だったら話を脱線させないようにッチ」
「そうゆちゅことだ。お前は何か論理をやぶちゅ穴がありそうだとすぐにとびかかちゅ。油をたつひまもない子供でちゅ!」
 今ちゅ、絶対に断つを『たつ』と言ったなちゅ--言った傍からそう言い返すフクロン。
「話に成らないッチ。そもそもこんな会議に時間を費やす意味なんてあるのッテ?」
「この要労働者を働かせちゅ為にわずかな時間をみちゅけてこんな会議が開かれたが、結局誰も来る気はいはなちゅ」
「そりゃそうだろちゅ。だってあいつらは『こっちは仕事が忙しいんだよ』という便利な言葉で来ない理由を付けてちゅ」
「それの何が問題でちゅか?」
「問題あちゅ。そもそも忙しいを理由に何を言って良い訳がない。仕事に足が付かない場合も『こっちは忙しいんだよ、構うな』とか、溜まった作業が出来ない理由を『忙しいんだから仕方ないだろ』だとかこれは冗費やす言葉か? それとも言い訳が思い付かなかったからかちゅ?」
「そ、れはふ、普通にいそしいんだから、し、仕方ないでちゅ!」
 ほらちゅ、言い訳始まったちゅ--言い返せないとわかると突然調子付かせるフクロン。
(この勢いで俺が仕事する必要性がない事を只管に証明してやちゅ。仕事なんかして堪るかちゅ!)
「良いかちゅ、『忙しい』は便利だからどいつもこいつも時間の使い方が知らん時に切羽詰まって『忙しい、忙しい』使って時間の作り方が上手くないのを何とか逸らそうとしてるんちゅ」
「だから緊急の要件が出てきちゅ時は仕方がないじゃないか。一斉売り出しの時だっちゅ、号外ばんを後三の時で仕上げちゅ時だって忙しちゅて余裕がないでちゅ」
「それはそれちゅ、これはこれ。そもそも緊急時に備えない方が良くない。何時如何なる時でも仕事をする時は--」
 ちょっと待ったッテ--そこへビーリは一旦話を止める。
「あれちゅ、螺子回し時計はまだまだ保つんじゃないかちゅ?」
「そうじゃないッサ。何を偉そうに仕事について語ってるッチ」
「言われてみればそうでちゅ。ろくに病院の残飯をあさちゅような袋鼠のくせにいきなり『仕事とはこうあるべき』という上から目線のことを語り出してちゅ。お前はいつからえらそうに仕事を語れるような身分になったちゅ!」
「別に良いだろうちゅ。別にそれとこれとは関係ないだろちゅ!」
「それも結局は『忙しい』と言いわけしてちゅじゃないちゅ!」
「『忙しい』なんて一言も言ってないちゅ。話の摩り替えなんて肉体労働者だからそこを尽いたなちゅ!」
「肉体労働者は全然--」
 ええい、ここで早期休憩を図るッチ--とやはり喧嘩に成ったので十五の分早くビーリは昼食休憩にした。
(うぬぬちゅ。このままではたったの三名だけの会議で俺が働かされてしまう。俺は働きたくない。一生を遊んで楽して暮らしたいんだちゅ)
 尚も一般生命として仕事する事に抵抗したいフクロンだった。彼は悔しそうな思いをしながら昼食の時間に入る……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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