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一兆年の夜 第七十八話 利休の闇を見て秀吉は手を下す(八)

 本来のナンバット族は夜行では活動しないぜおう。なのに何故襲来出来るのか? 転がる時計を見ると短い針は四の数字を指すぜおう。長い針は既に十一の数字を指すぜおう。つまり夜はもう開けた事を指し示すぞう。奴は粘着質の舌で攻撃する。その舌は……そうか、そうゆう事だったのかぞう!
 直ぐ様、私はナンバット型を長い鼻で絞め倒した後にその亡骸と一緒にこの食物芸術大会用と思われるザリスモを鞄に入れて様々な物を壊しながら駆け込んだぞう。するとルケラオス県中央地区に仮拠点を置く捜査当局本部が襲撃を受けている事が発覚ぜおう。しかも襲撃した銀河連合は恐ろしい臭いを放って捜査員達を混乱させ、その隙を突いて次々と食い死なせているのがわかったぞう。
 私は加勢したものの、そのスカンク型の恐るべき臭いの前に足が止まり、更には柔軟にして恐ろしい液状攻撃が繰り出されて体を乗っ取られてゆくのを感じてゆくぞう。このままでは私は体を乗っ取られるだけじゃなく、同法を己の足と鼻で死なせてしまうぜおう。
 もはやこれまで……と思った時、ルケラオスに足を運ぶある人族の生命が神武包丁を片手に一瞬にしてスカンク型を両断!
「もう安心して良い。俺が来たからにはあんたの周りにあ……」
 もういかんのぜおう。意識があ、失われる瞬間にその生命の両眼が青く輝くのを見つ--








































 目覚めるとそこは捜査当局の仮設民家の一つの傍ぜおう。近くの栗鼠族に尋ねてみると何でもとある御方があっという間に液状型だけを綺麗に切り取って下さった、のだとかぜおう。全く以ってあの人族の若造には驚かされるぜおう。まさかスカンク型を瞬く間に倒すだけじゃなく、切り離すのがほぼ可能じゃない液状型を綺麗に切り取る芸当までやってのけるとはぞう。
 ……そうだぞう。事件の真相に繋がる証拠を提出しておかないとぜおう。私はそれを現場監督を務める齢三十二にして三十日目に成るルケラオス象族のマモリデルナス・アダルネス(以下マモデナと呼称)に渡し、一応持論も紹介したぞう。するとマモデナは次のような事を述べたぞう。しかも一つずつ分けて述べるようにぜおう。
「つまり、第一の事件では猿型が被り者のミチナカノゴンダロスケを惹き付けている隙に背後から犬型が頸動脈を食い千切って死なせたぞう。その際に犬型は近くにある建物の三階から物音を聞いたのでその場を退散ぜおう。だが、猿型は逃げ遅れるぜおう。このままでは自分が一般生命に目撃されるのを恐れてあの建物の空き部屋目掛けて入ろうとしたらそのまま二名の目撃者を作ってしまったという訳ぜおう。確かにそうぜおう。だが、他の視点もあるぞう。それが互いに獲物を狙っていてたまたま猿型が惹き付け役を演じさせられたぜおう。ところがその決定的瞬間を第三の事件の被り者に目撃されたぜおうその証拠にそれには多分……第三の被り者の沖嶋クモン賀のそのザリスモにはゴンダロスケの血痕が付着している筈ぜおう」
 --そうですか、そうゆう捜査をしていたんですぞう。クモン賀は見てしまった為に第三の事件の被り者に……だとすると第二の被り者であるネコメン・メリームは如何して死ななくちゃいけないのだぞう? まあ既に持論を展開した後なので野暮だと思われましょうぜおう。其れでもお願いしますぞう。
「第二の事件は大方の通り、八つ当たりだぞう。出なければあれだけの打撲痕は見つからんぞう。だが、只の八つ当たりではないぞう。ネコメンには銀河連合にとって如何しても食らいたい物を採る為だぞう。それが少女を映し込んだ紙の神様だぞう。しかもそれを犬型と猿型に伝えたのが蝶型ぜおう。そこで一連の事件の第三の主要者が登場する訳だぞう。しかも蝶型故に戦闘には向かないぜおう。その証拠に目撃者の一名であるカメックスル・カメゼニが無事なのがその証拠ぜおう。確かに第三、第四の事件では関与してる可能性はあるぞう。だが、貴方の持論を聞いて少し考えが変わったぞう」
 --それが第三の事件である密室事件ぜおう。それではお願いしますぞう。
「有無、蝶型の正体は実は液状型ではないかと踏んで二つの密室事件を捜査したぞう。その上でどのように仕組んだのかは当初は扉を開けると同時に逃げるという推理をしたんだぞう。だが、それでは説明のつかない事を蝶族の討伐と共に知ったぞう。何故ならその蝶族は液状化しないぞう。だから前提が違ったぜおう。前提が違う以上は一旦全ての捜査をやり直す可能性にまで迫られたぞう。そんな時にスカンク型の襲撃と貴方が運んで来た貴重なナンバット型の亡骸と食物芸術大会用のザリスモに依ってほぼ謎が解明されたぞう。それだけでなく、ネコメンが持っていたとされるあの神様は実は菅原地方観光の帰りに第三の被り者である沖嶋クモン賀の所持物である事が判明ぜおう。そうすると証言通りに蝶型があの時に二体に寄って来たのはクモン賀の居所を掴んだ事を知らせる為だったぞう。それから入念にクモン賀の遺体を支離滅裂にしたぞう。しかも証拠と成るザリスモと手にしたい神様がなくなる事を知らせない為のでおう」
 --次が第三の事件と同じく支離滅裂の第四の被り者である須加クンク炉の遺体ぜおう。それについては第三の事件の狙いを知らせない為の銀河連合の狙いかと思ったのですがぞう。其れについてお願いしますぞう。
「あれは怪しい格好をする生命が居る事を第四の被り者のクンク炉と第五の被り者である日高ツチ部訓が話し合ったぜおう。そうゆう証言も既に足に入れてあるからわかるぞう。故にここで事件の内容は大きく変容するぞう。それが二つの主要班に寄る一連の分けられた事件だぞう」
 --一連の分けられた事件だぞう? という事はつまり第三までの事件と第四以降の事件は全く異なるという訳ですかぞう?
「ああ、そうだぞう。正確には第一の事件と第二の事件以降と分ければ良いでおう」
 --すると何も目的がないのが居たという訳で追う?
「それが犬型と猿型だぞう。奴等は奴等は食べ物を求めて一般生命を襲ったらそのまま第二の事件以降も目的のある班と協力関係を強いられる形と成ったぞう。それが自分達の潜伏する情報が知られるのを恐れる蝶型、そのナンバット型と指導者格のスカンク型ぞう」
 --すると第六の被り者の断崖ダン増、第七の被り者の宮島美弥も目撃されていたから襲われたぞう?
「そうだぞう。だが、その際に奴らは大きな穴を示してしまったぞう。それがそのザリスモぜおう。何故なのかぞう? それはスカンク型の臭いをザリスモに付着させてしまったぞう。だからこそスカンク型に命じられるようにナンバット型はそれを捨てるしかなかったぞう。そして赤い色によく似た模様替えの建物を見付けてそこに……だろうぜおう?」
 --成程、それで……ぜおう。
「そうすると残った謎があるぞう。先に第三の事件と第四の事件の本当の仕組みを紹介しようぞう。あれはナンバット型の粘着質南下を以ってすれば謎は解明されるぜおう。先ずは中で被り者を仕留めてあらゆる支離滅裂の後に神様と食物芸術大会用のザリスモにして第一の事件の物的証拠を取ったぞう。後は扉の鍵口の周りを粘着質な舌で濡らせてからその舌に付着する微少液状型に試乗させれば良いだけだぞう。少々の無理は何とか成るぞう」
 --残った謎……あ、あの少女を枠の中に仕舞った紙の神様ですねぜおう。あれは結局見付かっていないぞう。
「ああ、それが何処にあるかに依って一連の事件は本当の意味で解決されるぞう。だが、あれを如何して銀河連合は求めるぞう?」
 結局それについては発見されなかったぞう。それは今も何処かにあり、銀河連合はきっとそこに映し出される人族の少女を取り出して何か碌でもない企むをするだろうぜおう。果たして私の命が続く限り、この謎を解明するカギは見つかるのだろうかぜおう?
 いや、私の命を以てしても謎は謎のままでおう……

 ICイマジナリーセンチュリー二百十七年十月二十六日午前十一時五十九分五十九秒。

 第七十八話 利休の闇を見て秀吉は手を下す 完

 第七十九話 天草は生贄として担ぎ出された に続く……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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