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一兆年の夜 第七十八話 利休の闇を見て秀吉は手を下す(五)

 第四の事件はエピクロ県第四南地区で起こった事件ぞう。それは何と第三の事件とほぼ同時刻に起こったとされるぜおう。第四南地区で二番目に小さな藁家で何を呑気に暮らす編者が一名だぞう。当時齢四十にして四の月と一日目に成るエピクロスカンク族の老年須加クンク炉が第三の事件同様に全身支離滅裂の状態で通り掛かった齢二十八にして二日目に成るエピクロスカンク族の賀藤スカ九郎に依って発見されたぞう。だから私は第一発見者であるスカ九郎に尋ねるぜおう。
「貧民暮らしのクンク炉爺さんがあれだ、貧民暮らしのクンク炉爺さんがあんな状態で発見された。おいらは慌てたな、おいらは慌ててその場を逃げてしまったので本当は第一発見者に相応しくないのさ。だがな、だがおいらが逃げる姿が多くの生命に注目を集めてしまったさ。そりゃあスカンク族の碌でもない臭いがね、そりゃあスカンク族の碌でもない臭いを辿って他の発見者はクンク炉爺さんの死体を目撃してしまったんだ」
 --まさかスカンク族独特の鼻に突く臭いがクンク炉を放置しなかったのですぜおう。では第一発見者のスカ九郎さん、他に何か気付いた事はありますぞう?
「支離滅裂な状態以外はね、支離滅裂な状態以外で目立つ事は……あ、そうだ!
 スカンク族の匂いに注目する中でたった一名だけ、スカンク族の匂いに注目する中でたったの一体と呼んで良いかな。あいつはおいらの臭いに構う事なくな、あいつはおいらの臭いに構わずに顔やらを肌やらを隠してその場を去っていったんだよ。それについては目撃者が一名見掛けたんだ、それについては目撃者のエピクロ土豚族の日高ツチ部訓に聞けばわかる!」
 --成程、彼に聞けば何かわかるのですぜおう。更に他に何か思い出した事はありますかぞう?
「いやないね、いやもう何処にもない」
 --どうも有難う御座いましたぞう。
「如何致しましての、如何致しましてでね」
 だが、その目撃者であるツチ部訓は第五の事件の死者として第二東地区で発見された為に裏取りが難しい状況と成ったぞう。なのでここは密室の仕組みについて紹介しようぞう。第三の事件と第四の事件については密室状態から脱出する方法は簡単で液状型の特性を生かして中に入り、クモン賀、そしてクンク炉を死なせてから全身を支離滅裂にしたら再び液状化して隙間から脱け出せば良いぜおう。これが当局の発表した密室の謎の正体ぜおう。事実、二つの現場には液状化した状態で隙間から抜け出た痕跡が検出された。
 だが、そう成ると第三の事件は益々謎めくぞう。如何やって少女の姿を封入した神様の紙を盗み、後は食物芸術大会用のザリスモごとザリスモを食い荒らしたのかぞう? 液状型と言えども食べてしまえばそれが目立って脱出するのが困難成るぞう。ううむ、ここは第五の事件に移るとするかぜおう。
 第五の事件では本来は第四の事件の重要目撃者の一名である当時齢二十二にして級の月と十二日目に成るエピクロツチブタ族の青年日高ツチ部訓が第二東地区で七番目に大きな建物の屋上で逆さ吊りにされた状態で多くの目撃者に発見されたぞう。死因は何と第三の事件を調べた時にわかったあのザリスモを喉に押し込まれての過剰窒息が原因ぞう。全く銀河連合は何処までも生命の尊厳を傷付ければ気が済むぜおう。怒りはこのくらいにして情報収集だぞう。検死の結果はザリスモに付着された何かを調べた結果は蝶型に依る仕業だと判明だぞう。ま、検死はこのくらいにして早速私は目撃者の一名である齢十九に成ったばかりのエピクロバンディクート族に成って三代目と成る元武内バンディクート族のバンディーノン大野池に尋ねる私だぞう。
「くらっしゅな俺が語るにはあの土豚はよだれ垂らしていたので頭にそれが落ちて来て見上げると何と……ぐらいんどな光景!」
 --バンディクート族のバンディーノンは種族特有の大袈裟な訛りに依って他の生命も見上げて大事に成った訳ですぜおう。
「それいゆな状況でなあ。ふえいてでいな事件だったからな。だいまにずみからーりな事に実は発見と同時にあの土豚の右前足から何かが転げ落ちてさあ、わんどれいなテレスプリが落ちて来て拾おうとしたら吹っ飛ばされたんだぜ。かくっくううるに格好を隠そうとする生命らしき者に拾われた挙句にそいつはその場を後にしやがったってさあ!」
 --それは重要な証言ですぞう。では他に何か気付いた事はありますかぞう?
「そっれがないんだなあ、すりーぴんぐにもねえ」
 --どうも有難う御座いますぜおう。
「ぐぅらいむすに如何致しまして」
 ひょっとすると謎の真相はそのテレスプリにあるのかぞう? そう思ってもう一名の目撃者である齢二十七にして十一の月と十一日目に成る既に途絶える寸前のエピクロ袋狼族の青年袋ロウ牙はこう証言するぞう。
「あれわね、フウウウウ……バンディクートの小僧を跳ね飛ばして落ちたテレスプリを懐に仕舞って四足歩行で走って行ったな。俺はな、フエエエエエエイ……追ったんだ。だがなあ、ハエエエエエエ……俺自慢の四足歩行の走りでもあれは逃げ切りおったな。これは流石の俺も心傷付いたな」
 --それは気が毒塗れですぞう。その時に何か気付いた事はありますかぞう?
「気付いた事はな、ウオオオオオウイ……後ろ足が見えたんだ。あれは正にナンバット族のような感じだったな。尻尾は残念ながら隠れ過ぎてわからなかった。ナンバット型銀河連合が居てもおかしくはないが、ゼオオオオイ……やっぱり何度思い出してもナンバットの後ろ足にしか見えないな」
 --ナンバットって昔は袋蟻喰ふくろありくい族という種族名だったあのナンバットぜおう。とすると一連の事件の関与にはナンバット型も絡む訳ぜおう。では他に何か思い出す事はありませんぜおう?
「いや、はあああ……ないな」
 --如何も有難う御座います。
「いえいえ、フウウウウ……如何致しまして」
 捜査報告の方も御知らせしようぜおう。当局も四体以上の仕業だと断言して捜査するみたいぜおう。後は蝶型を発見したらしいぜおう。直ぐに討伐するとの事だぞう。ではそろそろ第六の事件についても取り掛からないとぜおう。幾ら七つでもまだまだ銀河連合は何かやるかも知れないぞう。如何であれ、奴らの良くない企みを防いでいかないと再び事件の死者の数が増えてしまうぜおう。
 そう、私の怪力を以てしてもなんとかしないとぜおう!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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