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一兆年の夜 第七十八話 利休の闇を見て秀吉は手を下す(三)

 夕方まで探した結果は結局の所、有力な目撃者の取材が出来ずぜおう。深夜帯まで掛かりそうだぞう。一連の事件は既に主要者の猿型、それから犬型は討伐する事に成功するもここで蝶型の存在が明らかと成ったぜおう。だからこそあの子供達だけでは証言の真が正されない可能性もあるぜおう。そうして十一の時の五十四の分にて二名の少女の発言に信憑性を与える取材対象の取材に成功だぞう。その方は齢十九にして六の月と九日目に成るルケラオス亀族のカメックスル・カメゼニという少年だぞう。
「夜勤務のおんおらにい聞き込みとうおは随分仕事熱心な情報収集家だねえん。ああ、あの少女二名が目撃してえうる時にいんおいらは御覧の通りに甲羅に八つの切り込みいんが入る程のけがを負ったああぞ。あの時は死ぬかと思ったあん」
 --では如何して今も無事でいられたのですぜおう?
「夜勤の生命でねえん。切り込まれた時に余りの眠気も襲って寝たんだあん。お蔭で命が助かったんだおん。ああ、確かにあのおチビちゃん達と同じいんようにネコメン姉さんの事件で犬型と猿型がこぞってネコメン姉さんにこれえいでもかってくらいに死なせたあんのは許せないん。眠さと戦いながらあいつらに掛かろうとしたらあん、背後から蝶型が襲い掛かあって死ぬかと思ったあん」
 --成程、如何も有難う御座いましたぞう。
「いえいえい、如何致しまあんしてん」
 そろそろ自宅に帰って今日……いや、今の時刻は深夜の零の時と十四の分だったぞう。昨の日までに得た情報を纏めようかぞう。わかるとしたら最初の事件の主要者は犬型だが、猿型の連携の可能性は考えられるぜおう。その証拠に三階五号室に住む目撃者のビーの隣の部屋に住む六号室で鼾をかくウメッ取が猿型の襲撃を受けそうになったのがその証拠だぞう。ウメッ取の証言を裏付ける物として更に隣の七号室に住むコウスケが窓から出ようとした所を同様の猿型の襲撃を受けたとの事だぞう。因みに掴んだ足は右前足で銀河連合埋葬所の職員に依ると確かに猿型の右前足には窓で挟まれた傷があったぞう。とするとコウスケの証言は完全な真だとわかるぜおう。これが最初の事件の高い精度の真相。完全ではないのはエピクロス島連続討伐事件は七つの事件が発生しており、何れも死者が確認されるぜおう。だから七つ全ての関連性を調べないと完全な形に成らないぞう。
 ンで次の事件ではネコメンが犬型と猿型の同時攻撃を受け続けて死んだ件ぞう。検死の結果は百ヶ所を越える打撲跡と致命傷である頭部への噛み跡ぜおう。前の事件と同様に噛み跡を照合すると犬型の仕業であると判明だぞう。しかも怒りを覚える事に奴らは頭部を噛んで死なせた後に百ヶ所以上の打撲痕を与えたぞう。それを裏付ける物としてマイ子とナメ子、それからカメックスルがそれぞれ証言してくれたぞう。特にカメックスルの証言は重要であり、実際に彼は蝶型の襲撃を受けたと証言したぞう。後はその傷に蝶型の痕跡が残るかどうかに掛かるぞう。
 これで昨の日までの取材は終わり、次は今日の朝七の時から始まる取材だぞう。次の事件はエピクロ県の第五南地区で起こった密室襲撃事件ぞう。仕組みについては既に綿密な捜査と推理に依って判明した後だぞう。それでも取材しない訳にはゆかないぜおう。事件が起こったのは第五南地区で五番目に大きな建物の五階二号室内だぞう。確か第二の事件が起こってから早朝の七の時と四の分頃だったぞう。隣の三号室に住む齢三十二にして八の月と八日目に成るエピクロ羊族の置鮎ヒツ人が何時ものように当時齢三十にして一日目に成るエピクロ蜘蛛族の沖嶋クモン賀を叩き起こそうとしたぞう。十回も奇声および戸を叩いても反応がなかったぞう。奇声と戸を叩く音に抗議するべく管理者で齢三十五にして十一の月に成ったばかりのエピクロ亀族の亀村ゼニガ真が友者で齢三十六にして二の月に成ったばかりのエピクロ兎族のウサピー・ウサッザに運ばれる形でやって来て鍵を開けたぞう。するとそこでは全身支離滅裂の状態でクモン賀が発見されたぞう。しかもクモン賀の遺体で芸術品を描くという倫理すら無視したような残り忍びな状態でぜおう。

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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