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一兆年の夜 第七十八話 利休の闇を見て秀吉は手を下す(ニ)

 裏を取るつもりが突然の真実が発覚だぞう。直ぐ様、私は三階七号室に住む齢二十一にして二十二日目に成るルケラオス蝙蝠族のコウスケ・ルッケンドウに尋ねる。
「夜な十一な時出勤どっともんぢ事件な起こった時間帯ね出勤しようたしたろ蜂族な雌ご騒いでち外ね出て下わ覗けばそりゃお仰天そお。そんぢ俺さほ窓ころ出勤しようた開けたろ突然銀河連合ご俺さな左羽わ掴みおってそお。そんぢ窓ぢ挟んぢ掴む足わ弱めて何たこ事なきわ得たんぢい」
 --では襲い掛かった銀河連合の身元はわかりますかぞう?
「ああ、あれほ猿型な前足だったの。俺さな記憶ね依るたあれほあいつご正立な状態だったころ上向きね親指ご見えた事ころ確実ね右前足ぢい」
 --成程、右前足ですかぞう。そして種類は猿型ですかぜおう。どうも有難う御座いましたぜおう。
「いえいえ、お互い様ぢい」
 七号室のコウスケの証言に依り、ウメッ取の証言は真である事が実証されたぞう。それじゃあ第一の事件のついての周辺住者への聞き込みはここまでにして次は第四北西地区で起こった第二の事件について聞き込みを始めるとするかぜおう。最初はやはり齢二十三にして一の月と十六日目に成るルケラオス河馬族のカバンナ・ドドンドに尋ねてみようぜおう。
「またかグバア、引っ込んでなグバア」
 --何かあったようですぜおう。先客にもう聞かせ終わりましたかぜおう?
「ああそうグバア、最近は情報を知る為に他者の事を考えようとしない生命が増えて困るグバア。だから取材はここまでグバア!」
 --申し訳ありませんぞう。どうも有難う御座いましたぜおう。
「別に感謝される謂れはないねグバア」
 先客が来たみたいぜおう。しかもカバンナの態度でもわかる通りに大変礼を失する取材をしたんぜおう。これは情報源の入手が限られてくるぞう。せめて先客が来た事を知ったら取材対象を選ぶ事が可能なのにぜおう。情報収集者同士の会話は談合問題を起こして情報源の類似化を招くぞう。それは当時の新天神武の第八十三代最高官である烏丸カラッ佐が立ち上げた情報源談合規制法に依る物だぞう。情報収集者同士での会話をする事を防ぐ為のぜおう。全く困った話ぜおう。まある辞した情報が氾濫するのを防ぐ為でもあるんだぞう。でもなあ……おっと、今は足当たり次第探すぞう。
「また情報収集家ぜえい、帰ってくれえい」「しつこい! 帰れ!」「おまえたちのごういんなしゅざいのせいでおれのこころがふかくきずついた!」「しつこいんだっべん。帰れえええぶ!」とこのように俺は迷惑な先客のせいで何も得られないぞう。
 それでも諦めずにお日様が天高く上る時間帯にやっと受けてくれる取材対象を発見ぜおう。齢十二にして五の月と一日目に成るルケラオス蝸牛かたつむり族の今井マイ子という少女が答えてくれたぞう。
「ああ、五の日より前の朝早くだったよね。そうよね。私達かたつむり族はお母さんに依ると動きがおそいから毎朝五の時に出発するのが習かんだってねん。だから何時もとおりになめくじ族のナメ子ちゃんと一緒に通っていたら何かこわいむき出しの……えっと犬族みたいなおじさんとさる族のおじさんが何かねこ族のめすの生命をけるかむをくり返していたよね。それがえっとお日様がかたまであがった時間たいだったよね」
 --要するに六の時の朝に犬型と猿型が当時齢三十四にして四の月と二十四日目に成るルケラオス猫族のネコメン・メリームを死なせたという訳かぞう。えっと他に何かわかったぜおう?
「ほかには何だかねこ族のめすの生命がぐったりしてる時に何か同じように剥き出しのちょう族のおばさんが近付いて良くわからないけど音もしないおしゃべりしてたよね。本当だよね。だってナメ子ちゃんに聞けば本当だってねん」
 --どうも有難う、おチビちゃんぜおう。
「どういたしましてねん」
 という訳で探そうと考えている時にそのお友達である齢十二にして六の月に成ったばかりのルケラオス蛞蝓なめくじ族の滑馬なめまナメ子ちゃんに聞いてみたぞう。
「うんうんねん。マイ子ちゃんの言うとおりにこわいこうけい見ちゃったねん。しかもあたしたちはあのこわいぎんがれんごうにかくれることにしたんだねん。だってこわいんだねん」
 --ではその銀河連合は一体だけだったかなぜおう?
「あのおばさんを死なせたのはいぬ族みたいなのとさる族みたいなのねん。それから後からちょう族のめすのせいめいみたいなぎんがれんごうがきたんだよねん。しかも音も出さずにかいわしてたねん。あれ何なの?」
 --成程、そうゆう事ぜおう。どうも有難うぜおう。
「どういたしましてねん」
 少女達の証言は互いに証言者だぞう。依って真であるぞう。但し、昔から子供の意見は馬か鹿に見られやすいぜおう。さて、二名の証言を確実にする取材対象を探さないとぞう。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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