FC2ブログ

試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (14/5)

 如何もやる時は徹底的にやるのが自分darkvernuであります。
 さあ早速だけど、やるぞう。

 カズマと昨夜はショッピングモール跡地を目指して走る。その時間は一時間にも満たない。そして辿り着く。そこで二人が見るのは奇怪な格好をした身長190越えの野球選手体形の男。マントを羽織り、右手に自分よりも少し高い両刃剣を軽々と持ち上げ、そして何とも言えないマスコットキャラクターをモチーフにしたマスク。野球を知らなくてプロレス好きの人間が見るとそれは新手の悪役レスラーにしか見えないだろう。だが、その男はこれこそが新しい自分に相応しい思考の姿だと本気で思っている模様。目元はわからずと口元に浮かべる悪魔のような笑みがその男が自信満々である事を証明するように。そして二人は絶句。何故真剣な場面にてプロレスラーの格好をするのかを。無言で立ち止まる二人を他所にその男は勝手に喋り始めた。
「良く来たな、一万千九百十六年後の未来から来たノロマと前に野球の約束を取り付けたヴァイオレンスクイーンよ。そうだ、俺が時空王グランド……いや、正確には旧名『田淵仙一』様だ」
 田淵を名乗る奇怪な格好をした男は二人の様子を楽しみながら自慢話ばかりする。流石に鬱陶しいと思われる十一分も自慢話を聞かされ続けるのは我慢するにも限度がある。そして二人は苛立ちを覚える状態で尋ね始める。
「いい加減にしろ、其処の男。時が操れるだとか球速が最も早いだとか事象の地平線まで打球を飛ばせるとかそんなのは如何でも良い。俺は『破壊の宴』の僕であるイークの遺言に従ってあんたの所まで尋ねて来た」
「最初からそうすればよかったのだよ。貴様らはお子ちゃまか?」
「貴方にだけは言われたくないよ、田淵」
「小娘が、跳ね返りおって!」
「貴方の自慢話は如何でも良いの。それよりも私と勝負して!」
「私と?」
 カズマは驚愕する。田淵が二つに分かれる事に……いや昨夜の背後に立つ田淵は目の前に居た田淵が移動した姿である事に。つまり光よりも速く昨夜の背後に立っていた!
「相変わらず化物を超えた化物ね……でも私が望むのは殺し合いじゃない。野球よ」
「野球か、そう言えばそんな約束をしたな。良いだろう、この近くにちょうど野球場に相応しい平野がある。案内してやるぞ……但し」何時の間にかその男が言った野球場に相応しい平野への移動を完了する二人。「お前達は自分の足で移動した事も気付かないようにな」
「相変わらず時を操る能力を悪い方に使って」
「俺を誰だと思っている、ノロマ……時空王だぞ。少しは口を慎め!」
「こいつ……だが、ここで命を懸ける訳にはゆかない!」
 カズマは何をやっても敵わない相手には下手な刺激を与えないように考える。特に時を操るという事は即ち、自分の行動は何をしようとも読まれるとの事。それならば逆らわずに見守る方が安全だとカズマは判断する。
 では田淵と昨夜はそれぞれピッチャーマウンドと右バッターボックスに立つ。一方のカズマは打球に当たらないように木蔭に隠れる。それから田淵は己の能力を使って何処からともなくキャッチャーからセンターまでの守備を用意。そして田淵はこう宣言する。
「俺は野球が大好きだからな。だからお前が九回までに俺から三本ホームランを打てば約束通り折笠睦海が隠した『上質な血の入った右手』が隠されてある場所を教えるぞ」
「それは嬉しいわ。でもね……彼らは私達の打球をキャッチ出来るの?」
「俺を信用しろ。そこは俺の球を受け止めるだけの奴等を用意した。其処に抜かりはない……そして」田淵は何とホログラフのフェンスまで用意。「俺の野球は厳格なルールに基き、ホームラン以外はアウトとする。ヒットもフォアボールも認めない」
「じゃあランニングホームランは良いのよね」
「勿論だ。但し、それを俺がやらせると思うなよ」
「全く憎たらしい程にまで用意が良いんだから!」
 この会話を聞いてカズマはこう考える--昨夜が睦海に協力していたのは力の為。その悪意を汲んで田淵と呼ばれるデトロイトタイガースのマスコットであるパウズを模した仮面を身に付ける男は約束を取り付けた訳か。何という事だ。昨夜の言う女心とはこうも狡猾で不規則に考えるのか。睦海の親友だから睦海に恩を感じて自分に従ってるだとかそうゆうのは全てだサンであり、真の目的は力を取り戻す為--と。カズマは大いに失望する。
 そう考えた後に昨夜と田淵の一戦が幕を開ける……


 さて、その一戦は飛ばして野球対決が終わって直ぐに起こった話を紹介するね。

 何とか三本のホームランを放った昨夜。だが、彼女は田淵の人の領域どころか神すらも越えかねない投球の前に普段は見せない大粒の汗を流し続ける。カズマは昨夜が苦戦する姿を見て素直に感心する。どれだけ素晴らしい身体能力も一度それ以上の存在の前では自分達と同じように振る舞う事を知り、さっきまで失望していた自分が既に同情する自分へと変化している事に心から納得してゆく。何処まで行こうとも奢れる者は久しからず……カズマの頭の中でその諺が流れる。
 それから田淵は約束通りこう告げた。
「『上質な血の入った腕』はインダス文明発祥の地に眠る」
「インドにあれが……成程、睦海も考えたね」
「如何やら終わったみたいだな。そろそろ--」
 その時、カズマは己が凍結するのを感じる。ところがそれは一瞬の出来事であり、気が付けば--
「如何やら終わったみたいだな……え?」
 カズマは同じような台詞を吐く間に昨夜に保護され、カズマの居た方角は既に氷の森と化した。何が起こったのか? カズマが居た方角に目を向けるとそこに自由の青を示す全長五メートルのカモメが凍える息を吐いて殺気を帯びる。その白鳥は突如として侍り出す。
「見事だ、時空王。流石は時の能力者か」
 カズマと昨夜はある事に気付く。二人が出会ったあの異形の存在について。友愛のフレイラ、平等のイークと続いて目の前に現れるのは自由を掲げる異形。其処から会話は始まる。
「ひょっとしてフレイラとイークの仲間か!」
「如何にも、人間の小僧。私の名前は自由を象徴するフリーズ……『破壊の宴』に従い、世界各地に自由なる氷漬けを行い続けた」
「しかし、貴方はフレイラ、イークが倒された事に焦って私達に襲い掛かるのですね。何と情けない悪党……あら、悪党はここにも居ましたね」
「行動で示す者同士は辛いなあ、えっと誰だったかな?」
「聞きしに勝る悪だと『破壊の宴』から聞いております。まさかここまで悪態の吐く男とは思わなかった」
「話はそこまでにしなさい、鳥の魔物」昨夜は右手から刀を発現させる。「戦いは会話する中で始まるのだから」
 昨夜が戦闘態勢に入る中で田淵は彼女の前に立つ。その理由は次の通りである。
「止せや、ヴァイオレンスクイーン。この獣の相手は俺がやる。ちょうど倒したい相手との戦いまでの予行演習の代わりに成れば良いと思ってな」
「何、お前が--」
 カズマと昨夜は何時、フリーズが倒されたのか気付かぬ内にショッピングモール跡まで移動していた。そこで田淵は次のように会話を始める。
「所詮は小物か。この程度ではあの小僧との予行演習の足しにも成りはしない」
「何だって。もう倒したのか。というよりも理解が追い付けない!」
「それが田淵仙一という悪魔の正体なのよ。既に私の遥か遠くに位置するのよ」
「良くわかってるじゃないか、ヴァイオレンスクイーン。だが、協力する気はない。今の俺はある男に興味が移っておってな。今後の事を踏まえてお前との約束を済ませただけだ」
「如何してだ、田淵。あんたの時の力だったら『破壊の宴』を倒せるんじゃないか」
「何か勘違いしてるようだな、ノロマ。奴と相手をする時は必ず俺は本気を出さないと勝つのが難しい」
「何だって!」
「それに『破壊の宴』はそう簡単な相手だったらンゲルルムッドの議事堂があのように過去にまで干渉する事はない。奴は既に宇宙自身が拒否を起こす存在だ。その相手を倒す為にはあれを使用するしか道はない」
「あれを?」
「ゲドルが開発した『パラレルワール』……最もそれが何処にあるかは知っていても教えてやるつもりはないな」
「貴方程の悪魔があれを恐れるなんて!」
「俺でも避けて通らないといけない存在は幾つもある。初めから無い欠番は勿論の事、最大級の悪意にそして……イラン時間を費やしてしまった。そろそろ別れを告げよう」
「別れを告げようって。それよりも『パラレルワール』とは--」
 カズマと昨夜は更に時間を戻す。それは橋の上でイワノフと会話してる所まで。
「あれ、ここは?」
「ま、待ってろよ、私が引導を--」
「待て、お前は行くな。通りたければ私を倒してみろ!」
「何だと、ロシア人がああ!」
「もう止めなさい、灰原」
「ク、両肩が外れそうだ!」
 乙史とイワノフは二人の様子がおかしい事に気付く。尋ねられて二人は田淵仙一と再会した事、次の目的地がインドである事を告げた。これを聞いてイワノフは如何ゆう風を吹かすのか、次の事を言う。
「良ければ自分を同行させろ。そしたら電子飛行機のありかをお前たちに教える」
 これには三人共次のような反応を見せる。
「何故お前に協力しないといけない」
「そうか、イワノフ。お前はある事を目的とするのか」
「何を考えるの、其処のサイボーグ」
「それは軍事機密。君達が自分に目的を告げないように自分は君達に目的を告げる口を備えていない」
 そんな回答をするのに対してカズマは二人の尋問を止めるように両手を広げ、それからこのように了承する。
「『破壊の宴』討伐の際は協力して貰うぞ、イワノフ」
 イワノフは当然、首を縦に振る。そして協力の握手が乙史と昨夜の前で交わされる。カズマは鉄の感触を通してイワノフの冷たい意志を感じ取る。それは祖国を失う悲しみを逸らすかのように偉丈夫に振る舞っている事を!
 そして、カズマは乙史に声を掛けられるまでこう考える。イワノフも又、蓋を開ければ呆気ない人間である事を実感。昨夜に続いてイワノフにも感心するカズマだった……


 もうこんな時間かよ。という訳で『ドリーマーズアゲインよ、永遠に』をお届けしました。因みに田淵は以降出ません。何故なら彼には別作品である男と決着を付ける為に旅立ってしまった。もう二度とユーザーの理解が追い付かない戦いは見られないでしょう。決して手抜きではないぞ。田淵は時空王と名乗るだけあってジョジョ第三部から第六部まで出て来たラスボスの時の能力を使ってキングクリムゾンしたり、ザ・ワールドしたり、バイツァ・ダストしたりするぞ。だからこそ移動してるけど、時を飛ばしたせいでそれを実感出来ないんだよな。後は氷漬けされたけど気が付けば氷漬けされる前に戻って昨夜に救出されたりと何気に恐るべき能力なんだよな。まあこんな能力を以てしてもこんな世界ではドングリの背比べの低レベルな争いで収められるんだよな。ワンパンマンで言えばサイタマ以外のキャラが苦戦した相手はサイタマにしてみれば雑魚からボスキャラに掛けて違いが分からないレベルにしか感じないとの事……全く以って世界とは理不尽に出来てるなあ。

 という訳で今回はここまで。飛ばした話はまあ商業用に載ってるので気長に待て!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR