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試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (13/5)

 如何も時間の許す限り連投するのがdarkvernuの悪足掻きだと思う次第。
 さあ、始めようか。

 『電子飛行機』と呼ばれる代物がある。飛べば地球を覆う『電子レール』に沿って安全に飛行する。万が一にも電子レールが欠如する場合は最適なルートを割り出して電子レールなしでも飛行が可能な両用機。旅客機の場合は電子レール専用の物が使用される。詳しい話はここまでとして三人は二週間掛けて『電子飛行機』一台の修理を完了。後は飛ぶだけ。操縦席にて操縦桿を握るのは灰原乙史。彼の飛行機操縦技術はカズマが冷凍睡眠に入ってから数年後に身に付けた模様。しかも身に付けて凡そ二年目。果たして安全で快適な飛行が可能なのか? 二人はそれが心配で堪らない。
「心配要らないね、二人共。一万年以上未来から来たのならば私の操縦が確かなのを証明している筈だ!」
「さあね」
「お前を信じる俺が居る」
「有難う、カズマ。君はやはり私の心の友だ!」
 そして飛び立つ電子飛行機。修理して点検と点火を繰り返す事でややマシな状態にまで直した模様。その為、晴天という好条件も重なって少しの風にも揺れる事なく僅かに残る電子レールに沿って高度を上げてゆく。機内は外気の影響が及ばないように温められてゆく。少しでも急激な冷気に呑まれないように。
 さて、パラオに着くまで五時間。未だに現存する電子レールに沿って安全飛行を続ける電子飛行機。さて、あるモニターは電子レールマップが示される。宿舎屑を除くとそこには赤道上に建てられた三本の旧軌道エレベーターが浮かぶ。一つはブラジルに一つはコンゴ民主共和国に、最後の一つは現在三人が離れようとしているインドネシアのスマトラ島に建てられる。だが、どれも人類の文明が滅ぶと共に宇宙と地上の両方より崩壊を始め、大気圏外では巨大な宇宙塵として今も周回。大気圏内では毛沢東の嫌った雀の住処と化した。軌道エレベーター下部にて雀達が安穏と生活するのを見て昨夜は皮肉を込めて語り始める。
「雀で思い出したけど、人間というのは鯨も酷い保護をした為に鯨外生物を誕生させたのよね」
「何の話をする、昨夜?」
「あら、この話はまったく別みたいよね。何でも明夜の娘の一人である真黒から聞いた話だけどね」
「ヴァイオレンスにも子供は居るのだね」
「残念だけど、四人居る私の姉妹の中では子供を儲ける事が出来たのは明夜だけよ」
「成程、君達の事情も少しわかった。つまり生物の過剰な保護をする人間は生物の事を何ら理解しない、その結果は食物連鎖を崩して自然の破壊に貢献した……そう言いたいんだね」
「ええ、私は昨夜」
「知ってるよ、それくらいは」
「そうじゃないの。私達四姉妹はそれぞれ名前の通りに行動するように生まれて来たの……私達の母である血の神ブラッドライザーに依って」
「神と来たか。良かったな、フラウ夢叶。私達は日本人なので神道に仕える」
「正直、自分達の神と向き合うのは辛かったな。これが日本人に成るという重みなのか、と!」
「まあ、四姉妹の話は適当に受け流しておいてね。私が言いたいのは人類というのは自分達が所詮他の動物と変わらない癖して直ぐに威張り散らして知った被った風な口を利くの。自然の事を何ら理解しない癖に政治的な理由で適当な事を言って良い国を排除して来ておいてね。海賊上がりでしかないブリテン王国に戦争でしか存在価値を見出せない合衆国アメリカに後は中華思想に依る大見得張りの支那に……後はまあ省略するよ。私にとって人類は日本だけを参考に信じるだけの光を見出した事は一度だってない。過去を糧にしても人類は自分達の都合だけで行動するしかないって……つまらないね」
「昨夜、君は……其れでも如何して睦海の為に行動が出来るのだ?」
「さあ、ね。これだけは言えるの」
 昨夜はカズマに顔を近付ける。まるで誘惑するかのように。カズマは女心がどれほどまで不安定なのかを考察しつつも己の考えが正しいかどうかを確かめるように昨夜に尋ねる。すると昨夜から返って来るのは意外な言葉だった。
「私に革新を齎すとしたら……エターニティ、君よ」
「お、俺が?」
「その答えは後で話すわ。今は友達が迷子に成らないように見守ってね」
「わかった」
 カズマにわからない事は乙史にもわからない。これは別に灰原乙史がカズマ・エターニティよりも知らない事が多いという意味ではない。女心を把握する面で二人は昨夜の些細な変化を見逃しているという事。昨夜の些細な変化とは一体何なのか? それが明らかに成るのはパラオにあるマルキョク州のンゲルルムッド。三人の乗った電子飛行機は降り立って行く。其処で三人は驚くべき物を目の当たりにする!
「な、何だこれは!」
「これは北海道にある五稜郭で見たぞ!」
「そんな筈ないよ。これは一万年後の未来に付けられる傷跡なのに!」


 という訳で前半部分が終わり、後半部分に入りますよ。但し、少し飛ばした状態でね。

 イークを倒した一行は死に際に彼が残した『田淵仙一』に関する情報を頼りにほぼ南に位置するコロール州へと足を運ぶ。バベルダオブから日本が南新羅の尻拭いを受けた形で建てた日本とパラオの友好を示す橋を渡る事で辿り着く。この橋の名前はコロール・バベルダオブ橋と呼ばれ、人類の文明が崩壊した現在でも残る。その理由はパラオ人が日本亡き時代であろうとも友好の証であるこの橋を守る為にある意思を組み込んで残した為。しかも本来ならばその石を組み込んだだけではパラオ人亡き時代に突入してまで維持される筈がない。大雨と度重なる常夏の暑さとたまに発生する大地震と津波、そして最大の要因である植物に依る絞め付けに依って崩落してもおかしくない。ところがこの橋は未だ現存する。
 それを知る者が橋のバベルダオブ行きの車道に立つ。昨夜と乙史はその人物を知らない。だが、カズマは其れに見覚えがあった。彼はその者に向かってこう叫ぶ!
「馬鹿な、この時代にお前のようなロシア人が存在してる筈がない!」
 その人物はロシア人である事が判明。しかもカズマは更に次のような事も口にする。
「いや、良く見ると首に何か鉄のような物が見える」
 それを指摘してようやくそのロシア人は語り始める。ここから先は会話が続く。
「その通りだよ、えっと君は大昔に滅んだ島国でであったアメリカ人だね。自分の名前を覚えていたら言ってくれないか?」
「やはりロシア人はそうやって自分勝手にこちらの隙を窺うか、卑怯者め!」
「何を言うか。我が祖国であるロシアでは生き残る為の法則として『自分を大きく見せる』という物もあるのだよ。わかるか、自分と君では大きく隔たりがあるのだよ!」
「言ってくれるな、散々ナチスドイツのカール・ルーデルに戦車を壊され続けた癖にその腹いせに同じようなエースであるエーリッヒ・ハルトマンに酷い仕打ちをした癖に!」
「そうゆう君はドイツ人か、でも帰化した君達に旧故郷を代表される筋合いはないのを知らないのか?」
「ふうん、喧嘩の勝ち方は知ってるね。其処はヘタレなロシア人らしいね」
「君は……人間じゃないな。しかも自分と違い、生まれ付き人間から離れているか」
「そろそろ自己紹介したらどうだ……イワノフ」
「そうだねえ、自分よりも強い相手と喧嘩する馬鹿は居ないからねえ……フウ。自分の名前は旧ロシア連邦でサイボーグ手術を受けた強化兵士のイワノフ・セギノルフと申す」
「サイボーグ手術か。まさかロシアでもそんな研究が為されていたなんて!」
「イワノフか、お願いがある!」
「何だ、自己紹介して直ぐに別の願いをされるとはねえ……聞こう」
 昨夜が居て尚も傲岸不遜なイワノフに対して突如、土下座をするカズマ。これにはイワノフは開いた口が塞がらない。幾ら帰化したとはいえ、元々はアメリカ人のカズマが自ら頭を下げるなんて。しかも土下座してはいけない国の一つにそれを実行するのは何なのか。それは次の会話で明かされる。
「この橋がどうして今も現存しているのかを尋ねる」
「何、自分の下に就くのではなく……物を尋ねる為に全身運動したというか!」
「当たり前だ。ロシア人を仲間にする為に頭を下げて堪るか。お前に下げるくらいなら腹を切る方が幾分かマシだ!」
「何という屈辱的な土下座。しかも下から目線がまるで自分を見下すかのように……地球を代表するかのように……気に入らんなあ!」
「教えろ、イワノフ。何故この橋は今も現存する?」
「良いだろう、教えてやる。これは恐らく君達が探している代物がやった魔法ではない」
「え、今何も残るなんて魔法以外の何物でもないだろう?」
「これにはある石が組み込まれる事に依り、地球が滅ぶまで未来永劫この橋は現存するように出来てある」
「何……もしかして『ブラックストーン』を使ったの!」
「ああ、しかもこの橋は約九割がレアブラックストーンで形成されるが故に君達日本人が好きな怨霊と成っては死を維持し続ける事が可能。その証拠に下を眺めて御覧」
 三人はイワノフの言われる通りに眺める。するとあろう事に橋には一つも亀裂がない。内側だけでなく、外側も当時のままで残される。如何してそう成るかをここで説明すると『ブラックストーン』とは本来は悪魔の石。遠過ぎる過去における全生命体の敵が散った際に全ての宇宙に飛散した悪意の内の一つ。その悪意はやがて物理法則を無視して耐久持続年数を超えてまで物質を長持ちするという暴挙にまで及ぶ。つまりそうゆう事である。更に詳しい話はここで論じない。今はカズマの物語を優先する為に。
 さて、KBブリッジがブラックストーンの魔力に依って今も維持する事がわかったカズマはここで土下座を解き、イワノフを見上げる。それから力づくで彼の膝を曲げて見下ろすように見つめる。そしてイワノフは次のように答える。
「『田淵仙一』はコロールのWCTCショッピングモールの跡地にてお前達が来るのを待ってるそうだ」
「そ、そこにあの悪魔は居るのね!」
「ま、待ってろよ。私が引導を--」
「待て、お前は往くな。通りたければ自分を倒してからにしろ!」
「何だと、ロシア人がああ!」
「待て、乙史。その男は--」
 声も届かず、乙史は今も健在中のイワノフのシステマによる不規則な関節攻めを受けて顎をアスファルトにぶつける程に。乙史は顎の強打に依り、外れて戦い所ではなく成る。
「行きましょう、エターニティ。灰原はサイボーグのロシア人に稽古を付けられると良いわ」
「負けるなよ、乙史。お前ならそいつに勝てる」
「……」
 右親指を突き出して余裕を示す乙史。一方のイワノフは次のような捨て台詞を吐く。
「田淵はお前達が来るのを待つ。わざわざ能力を使わずに、な」
 果たしてイワノフが言う意味は何を示すのか? それは二人がそのショッピングモールの跡地に着けば何もかもが明かされるだろう。



 という訳で『ドリーマーズアゲインよ、永遠を』を送りしました。そういや、今泉役でお馴染みの西村まさ彦が主演のあのドラマで思い出したけど実名の奴とか出して良かったかなあ? もしも駄目だったら架空の奴にする事も検討しないとな。

 という訳で今回はここまで。多分、来週に続くぞ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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