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試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (11/5)

 如何もやる事はさっさと終わらせたいdarkvernuです。
 今回はこちら。

 カズマと昨夜は乙史の案内でインドネシア大学駅跡のポンドク・チナ駅方面の一番先頭の車両に乗る場所より少し離れた所の下にある避難区画に穴を開けた場所。そこには十三階段があり、置くまで下りて何もない壁に体重を乗せた状態で手をやると回転扉を目にする。其れに誘導されるように奥の隠れ家に入る三人。
 そこは1LDKの四分の一の狭さであり、居住区としては余り相応しくない狭さ。おまけに人類の文明が終わりを告げたこの時代では列車こそ訪れる機会が少ないものの、その度に大きく揺れて、睡眠を摂るのに相応しくない。つまり何時崩壊してもおかしくない場所である。しかも主が不在の期間が数百年もあった為に掃除も行き届かずに既に蜘蛛の住処と化していた。至る所に張ってある蜘蛛の巣はまるで自分達こそこの住処の主であるかのような振る舞いをする。しかも彼らは狭い環境であるにも拘らず、増加。その理由はゴキブリや百足といった存在も主導権争いに参加してるが為。故に蜘蛛は彼らを食べる為に必死と成って更に巣を張り続け、気が付けば季節すらも越えてこの隠れ家の主として君臨する事に成功する。
 その蜘蛛の巣を除去する為に三人は一時間も掛けた。勿論、掃除機は存在しない。全て手動で実行する為に何度全身が蜘蛛の巣が絡まるか。しかも只の蜘蛛の巣ではない。数百年間編み続けた物の強度は尋常ではない。昨夜でさえもそれを切断するのに手古摺る。
 因みに蜘蛛の巣が頑丈に出来たからこそこの時代でも無事崩壊せずに済んだ。ならばそれを取り除いたら何が起こるのか? さて、その話は後に成って判明する。今は蜘蛛の巣の残骸が残る隠れ家にて一休みする三人。様々な無駄話に明け暮れる。その中でもタイムパラドクスの話は大いに盛り上がる。
「ここにこうして一万年以上未来から来たカズマとヴァイオレンスのお嬢さんが居る事はホーキング博士の理論と矛盾する。親殺しのパラドクスは如何したんだろうか!」
「睦美から聞いた話に依るとこの宇宙は現在から過去まで内包するのよ。その過去の果ては太陽すらないナノなのかミクロンなのかわからない程の宇宙。そこは宇宙の中心部に成っており、全ての銀河を纏める太陽のような物なのよ」
「昨夜、ビッグバンの話ではなくて今話すのは如何して俺達は過去に行けたのかを乙史は疑問視するんだ」
「御免為さいね。私ったら話を脱線するのが上手くて」
「それはどの言語の文章に翻訳してもおかしな内容だね、お嬢さん」
「あら、昨夜とお呼びしまして」
「馴れ馴れしいと区別が付かないのでここはフラウ夢叶と御呼びしよう」
「二人は仲良くなかったのか?」
「全然。灰原とは滅多に会った事がないの」
「私もフロイライン夢叶とはお会いする機会は滅多にありませんでしたね」
「そうなのか」
「それよりもさっきの話の続きからよ」
「ああ、あれか。私が思うに二人が一万年前の過去に行けたのは宇宙が削り取られる事に依って発生した超光速のしかも『距離無効』の原理が働いた事に依る物じゃないかな。だが、私達人間はフラウ折笠が発見した『宇宙速度』の法則に従って絶対に零と同じかそれ以上の速い速度で移動する事が不可能な筈だ」
「そ、そうなのか?」
「少し専門的な話に成るけど、通常の生き物や銀河は光不変の法則に従って……いえ正確には『宇宙速度』と呼ばれる宇宙の膨張を図る為の宇宙速度マイナスで動くのよ。宇宙速度マイナスで動くからこそ物理法則に違反せずに因果律の関係性をも含めて宇宙の均衡を保つ事が出来るのよ。そう、太陽系の外に出て過去或は並行世界の太陽系に行かせない為にね」
「御免、昨夜。専門的な話は其処で終わろう。要約すると光の速度を超えないから過去の太陽系に行かずに済んだって訳だね」
「そうね。だからこそここで問題と成るのが私達は如何してここに辿り着いたのか。その答えは『タイムゲート』が為した奇跡に関係するよ。削り取ったとしてもその速度は宇宙速度プラス。忽ち宇宙の外に出てしまい、消滅は免れない。しかも私達は宇宙速度マイナスで移動する。少しでもプラスマイナス零に成ると時間に引っ張られてしまう。そこで睦海を始めとした生粋の科学者集団が考案したのが『時空線』に乗っかる事よ」
「『時空線』? 乙史は聞いた事あるか?」
「いや、さっきから宇宙速度だの何なのを理解出来ないんだ」
「教えてあげるよ。それは--」
 ところが詳細を語る前に何かがレールを引き摺りながら近付くのが聞こえる。列車のような何かだ。それがこちらに近付けばその振動は隠れ家を崩壊させる程の衝撃として帰って来る。三人は既に蜘蛛の巣を全て除去したばかり。ならば彼らがするべきなのはここから脱出してホームの上に避難する以外に助かる道はない。
 列車はポンドク・チナ目指して向かう中でホーム下では通過する音に紛れて崩壊する音が静かに響く。それを知る事が出来るのはホームに耳を澄ませて聴く者達だけ。触覚でそれを確認するのは残念ながら難しい芸当であった。
 ホームに避難した三人はその場を離れて線路に降りると列車の後を追うようにその場を立ち去る。三人は自分達の話を外に漏らすような事はしない。その為に危険と隣り合わせの線路の上で度々、走る謎の列車群を背後から感じ取りながら進む。そして人気が大分少ない場所で会話を再開。
「無駄話が過ぎたみたいね」
「なあ、昨夜?」
「何かしら?」
「俺達が蜘蛛の巣を除去しなければ後数年は無事だったのか?」
「さあね。でもこれだけははっきりしたのよ。私達が進むこの世界は着実に違う道を進むよ」
「そして私が君達と出会わなかった未来は消去され、誰も予想出来ない未来が訪れる訳かあ。中々のロマンスな展開じゃないか!」
「それよりも話の続きだけど、昨夜」
「ええ、『時空線』は上等な亜光速以上で乗っかる為の」昨夜は足下にあるレールを蹴って答える。「レールなのよ!」
「それに乗っかると如何して無事に過去の太陽系に進むのだ?」
「いわば私達を安全に押し出してくれるのよ。お蔭でようやく均衡点に入ってから自分達の足で向かいたい過去に移動するのよ。これが私達が過去に跳べた理由なの」
「でも解決されない疑問がある」
「何かあるのか、乙史?」
「仮にホーキング博士の理論に誤りがあったとして、じゃあ削られた宇宙の一部は何処に行くのだ?」
「それは……うーん」
 ある一つの難問の答えを言うのは簡単。だが、それがその答えに行き着くまでの証明は常に壁が付き物。これに関する答えは先に述べよう……『禁忌宇宙(バニシングワールド)』と呼ばれるカズマ達が住む『表宇宙』と鏡合わせの『裏宇宙(或は影宇宙)』を支える宇宙が削り取った分を吸い取る事でエネルギーが循環されるように均衡される。但し、それが如何してなのかを証明するにはこれはテーマとは乖離する恐れがある。その為、割愛に留める事にする。


 という訳でお待たせしました『ドリーマーズアゲインよ、永遠に』。やる気がないと作業に取り掛かった時、既に遅い時間帯にやるという体たらく。申し訳ありません。今後は早めにやって行こうと思います。
 さて、頭でっかちな話が出て来たけどこんなのは少し理論物理学を齧った人間が居れば直ぐに穴を見付けて論破される代物さ。あくまで自分が持つ世界観に必要な用語であって実際の宇宙はこんなに簡単な代物ではないと自分は考えるなあ。それにホーキング博士を擁護するなら仮に太陽系の外は過去或は並行世界の太陽系だったとして過去に跳んだとしてもそれに耐え得る宇宙船でないと確実に時間の影響を受けるだろう。何しろ、外宇宙が過去或は並行世界ならば確実に宇宙船の素材や中に居る人間は同時に過去へと飛ばされる可能性も考慮に入れないと駄目に成るからな。仮に耐えられても今度は過去の宇宙自体が静止している可能性も否定は出来ない。静止するという事は即ち凍り付きが予想される。そうすると益々、タイムマシーンは夢の又夢と成るだろう。まああくまでこれは自分なりに考えた反論であって大した説得力は齎さないと思うけどね。
 以上で解説を終える。

 さて、今回はここまで。次こそはちゃんとしないとなあ。積みゲーやってる場合じゃねえ!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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