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一兆年の夜 第七十七話 赤松は何故足利に反旗を翻せたか(末)

 --やはりそうでするね。ではどちらるかが未だに議論の的にされてあるる死の一つでするね。
「二名ううううあの死を見世物にするんじゃなああいイイイイがあああお」
 --いえ、約束は守りまする。僕はその為にバッファ五郎さんに取材しに来たんでする。
「ではあああい、何の為じゃああい?」
 --僕らが死んるで大分明日の時代にて後世の生命が真実を知る為でする。
「そうかああい、では続きを話そううううあ」
 --では第三戦目であるる指揮官型との戦いる。詳細をお願いしまする。
「そうじゃなああい、あの戦いではイノ出相とは別の三分隊が駆け付けてなああお。そいつらあああえと合同でやるつもりが僅か一瞬という短い時間の流れの中でその三分隊は二度と立ち上がる事がない肉体に成ってしまったああい。それはああい、余りにも一瞬。その一瞬だけでわしら三名は恐怖で全身が震えたぞおおう。指揮官型の速度も技術も最早、三段階以上も開きがあると思ってしまう程じゃああい。そんなあああい相手に分隊長サル飛は又しても自らを囮にして指揮官型に挑んだんじゃああい。結果あああいは一瞬でサル飛は細切れにされてしまったああい。でもおおうサル飛はその一瞬で指揮官型の動きに異なる変化を齎した。それが脳震盪と呼ばれる症状おおおう。あの一瞬でサル飛はわしとソウスランベに最後の機会を与えてくれたえええい。それでわしとソウスランベは指揮官型を倒す事に成功し、サル飛の亡骸に向かって一の分掛けて黙祷を捧げたああい」
 --一回の脳震盪の為に命を懸けるたのでするね。その一回は余りにも確率の低い物ではなるいでしょうるか?
「その通りいいいうじゃ。サル飛は最後まで奇策を考案する分隊長じゃったよおおう。あの一瞬という中でどれ程の成功率かもわからないいいう。しかも拠点型内部は銀河連合の都合が支配するわしら生命にとっては利がないも良い所の戦場じゃああい。それでもサル飛は僅かな可能性を頑なに信じて見事にあの指揮官型の脳を大きく揺らす事に成功したのじゃああい。じゃがああい、それも僅かな機会でしかない。もしもわしとソウスランベの息が合わなかった場合は即座に指揮官型は冷静さを取り戻して今頃わしはこの村の村長なんぞやっておらんわああい。それだけあの脳震盪も僅かな隙の一つに過ぎんわいいいいぞ」
 --どれも低いる確率でするね。そして迎えた第四戦目に成る訳でするね。詳細をお願いしまする。
「心臓型ああああがとの戦いは指揮官型とは別の意味で生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた戦いであったあああい。何しろおおおい、わしとソウスランベを含めてそこへ攻め込んだ突入二小隊はもう十一名だけと成ったああい。しかもおおう、奴らは十五体の医者型が心臓型の周りを囲んでおる。どれだけ逃げ出したく成るかわからんじゃろううううご。それだけでなく、わしらを囲むように百八体の百獣型と十九体の指揮官型、其れから落下してゆく数千もの一般種類の銀河連合じゃから最早待つ時間さえないいいう。そうしてえええい、わしらは駆け抜けていったのじゃああい。最早あああいここから先の記憶は曖昧でどうして生きているのかを何度思い出してもわからんのじゃああい。只あああいわかるのは心臓型を倒したのはわしである事はなああお。誰えええいもが自分はもうすぐ死ぬと思ったさああい。わしいいいうもソウスランベもその戦いで死んでしまった九名もなああい。でもおおう、わしらを出迎える月の光はわしら二名の生存を確認させてくれたああい。あのえええう時はわしらは死んで想念の海の準備が始まったのだとばかり思ったわあああぞ」
 --そして運命の第五戦目でするね。その詳細をお聞かるせ下さるい。如何してソウスランベを死なせたのでする?
「あれえええいは医者型が放った一撃を受けてわしは……うおおおおういいいいおおおおう。ソウスランベは掛け替えのない親友だったあああい。あの時は必ずソウスランベも生きていないといけないアアアアが!」
 --む、無理しなくるても良いるのでするよ。無理矢理真実を聞かせるるのは情報収集者として核に相応しくなるいと僕は思いまするので。
「はあはあああお、いや……ここまで話しておいて今更知らせないなんて未来を背負う若者に対して礼儀が成ってない証拠じゃああい。じゃからあああい、わしはここで語るぞおおう」
 --い、良いるのでするね? 真実を知らなくるて良いる権利も僕達は持つるのでするぞ。
「良いえええいや、語るねええい。わしいいうはこれ以上苦しみを背負って生きるのは無理なんじゃああい。本当うういは強くなんかないんじゃああい。倒立足立て伏せえええいも上体起こしもあらゆる筋肉鍛錬はわし自身の弱さを覆い隠す為にやって来た事じゃあああい。わしいいいいうはずっとソウスランベをこの角で死なせてしまった事を悔いていたんじゃああい。どれええいだけの理由があろうとも、先に死んでしまったイノ出相に最後まで伝えなかったのもおおおう。だからこそおおおう、わしはこの場で語ってやるうううず!」
 この後、僕は知るる事に成ったる。バッファ五郎さんがあの時にソウスランベに角を掛けるたのを。それは僕が今まで持っているた生命の常識が不変じゃなくる、銀河連合に近付くる事を証明するるかのようるに。まだ僕達と銀河連合は大分遠くるの関係にあっるて、まだまだ自然に対しるて涙を流する心は残ってあるる。まだ僕達は銀河連合とは全くる違うると主張出来るるかも知れなるい。だが、それはあくまで一時的な物でしかなるい。この心の痛みるがあるる限るりは僕達はまだ銀河連合とは異なると主張は出来るる。まだまだ僕達の可能性は残るる。まだまだ僕達は自然に対しるて涙をする事は出来るる。
 けれどもそれが永遠に続くるとは思えなるい。僕達は徐々に仲間に手を足を、手羽先を、そして歯に掛ける事を躊躇しない生命へと近付きつつある……

 ICイマジナリーセンチュリー二百十七年十月十九日午後九時零分零秒。

 第七十七話 赤松は何故足利に反旗を翻せたか 完

 第七十八話 利休の闇を見て秀吉は手を下す に続く……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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