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一兆年の夜 第七十七話 赤松は何故足利に反旗を翻せたか(収)

 --最初の戦いるは確か銀河連合最強の指揮官型でするね。そこでは分隊内で死者は出なかったると聞きまするが如何してでしょうる?
「それええいはわしも聞きたい。質問する時は質問内容に気を付けんかああい。全くうううあ最近の若造はこれだから困るううえ」
 --申し訳ありませるん。
「まあいいえ良い、その話じゃったなああい。そりゃあああえ指揮官型が相手じゃったから最強の百獣型と異なり、わしとイノ出相、ソウスランベで引き付きケテから仕留めるなんてやり方では必ず死者が出るうううわ。そこおおおうで分隊長サル飛は他に分隊と協力を要請した訳じゃあああい。それえええいが齢二十九に成ったばかりのゼノン燕族の分隊長シュチュルム・ベンデルウムと齢三十にして十一の月と三十日目に成る鬼ヶ島兎族の分隊長のイソリム・ドウワンと連携して計十八名で指揮官型を挟み撃ちして僅か二の分と十四の秒という短くて緊張感ある長い戦いの末に一名も死者を出さずに倒したなああい。今でもあの指揮官型に生きて倒せたのが不思議な程じゃああて」
 --指揮官型は聞いているだけでは想像力を働かせるるのが難しいのでするけど実際に戦っるた事がある者が語ると何だか聞いてる僕まで心臓の鼓動が早まりまする。
「想像おおうするのは容易いが実際に足合わせすると今でもあの時の恐怖が蘇るうううあ。あれいいいうは生きモノと同じような感覚がしないいいえ」
 --わかりましたる。では第二戦目であるる拠点型に入っるて直ぐに起こったる戦いるをお願いしまする。
「有無うううあ、実は入って直ぐにスズ義が鷲型に呑まれてしまった
 --えっと、えっと、呆気に取られるて何を質問すればる良いるかを忘れてしまいましたる。
「指揮官型おおおあとの戦いは確かに死者こそ出なかった物のわしらの心に一つの憑き物を落としてしまった。本当は憑き物を落とさずに残しておくべきだったああえ。特うううおにスズ義は分隊で最年少であり、もっともっとわしらよりも経験を積んで一命前の軍者としての素質があったああい。ところおおうが指揮官型を倒せた事で大はしゃぎして分隊長サル飛や紅一点のモグリム、それからわしら三名の年よりの話も聞かずに雀族の飛翔能力を信じ過ぎて誰よりも先に中へと入ってしまったあああう。そしてえええう警戒を解いたスズ義を丸呑みする鷲型……わしらは大いに怒り、鷲型を始めとした銀河連合をその場で薙ぎ倒したなああぞ。この後うううあも考えずに怒りの為すがままに傷を増やしてのおおう」
 --そうでするか。それは辛い話でする。ではスズ義を、いえスズ義と同じようるに浮かれるてその隙を突かれるた軍者は他にも居たのでしょうかる?
「居たなああう。ベンデルウム分隊で七名共その戦いで命を落としたああお
 --そうでするか、其れるは気の毒に。
「ああうううあ、三戦目に入る前にわしらは死んだ八名を弔ったなああお。特おおおうに死体が骨だけのスズ義は見てるだけで辛かった。あんなに小さくも分隊一の燥ぎ者が呆気なく食べられて骨しか残らないなんてあんまりじゃろうううお。それで外に運んで用意された線香をして簡易ではあるが、弔ったのじゃああい」
 --それは胸の締め付けられるる話でするね。
「そろそろおおう三戦目の話をしないと遺憾のじゃが、その前に急な仕事が舞い込んだわいいいう。同行するかああい?」
 というる事で僕は村長と共に現場に急行するる。するると銀河連合が襲来。流石の僕は蝶族故に身の程を弁えるて物陰に隠れるる。奴らは何と十五体で襲撃しるて三名程の被害が及んだるそうな。だが、村長が鍛え抜かれるた自慢の肉体を駆使しるて素足で残りの銀河連合を絞め倒したる。そうるかあ、筋肉鍛錬は村を守るる為に欠かるさずやっるてたんだなあ。畏れ入ったる。
「内緒うううおじゃぞ、蝶族の若造。それから身体検査してくれないかああい?」
 身体検査を引き受けるた僕は入念にしかも蝶族の小柄な肉体を駆使しるて他の大きな種族では見逃しがちるな隙間も調べるた。結果は上々、何処も銀河連合と思われるる物は一つもないる健康体だ。
「ふうううい、この年で死ぬのは別に構わないがそのせいで村民に被害が出たら責任は取れないいいう。有難うううん」
 さて、僕達は藁家に帰還。早速だが、話の続るきを始めるる。
「そのおおう前に色々とやらねば成らん事があるのじゃああい」
 如何やら、先程の銀河連合に依るる襲撃の報告書を纏める方が先みたいだるな。次々と村長宅にやっるて来る職員はバッファ五郎さんに報告の波を押し寄せるる。それは午後四時まで止まらなるい。おまけにそれを紙に記するのに三十三の分も掛けるてすっかり月が顔を見せ始めたる。また話が進まなるいとか口にされるると如何する事も出来ないる。
「フウウん、夜食の準備まで後一の時と二十七の分かえええい? それまでえええあに八の日の目に於ける後二戦の話をしとかないとなああえ」

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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