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一兆年の夜 第七十七話 赤松は何故足利に反旗を翻せたか(問)

 --初めて出会ったる彼らと初めての任務はやはり鳳凰堂山に攻め込むる事でしょうるか?
「初めてえええあの任務では最初に出た千五百十八名で攻め込んだああう。勿論んんう、戦死者も出た。だが、司令官で齢三十四にして一日目に成る菅原羊族のシーピス・スガワーラの巧みな指令もあって自由且つ統制の取れた状態で挑めた事もあって僅か二名に留まったああう。勿論んんう、その戦死者こそがスガワーラ司令と齢三十五にして八日目に成るテレス熊族の真鍋ベア三蔵さんぞうだったあああう。特ううううえにベア三蔵はわしらの事を未来ある若者と称して体を張り過ぎたあああう。今でもおおおおえベア三蔵殿の勇姿は忘れなあああい……済まない、忘れていたんだああう!」
 --何、生命生きてんる限りは忘れんる事と格闘するん物ですんよ。
「老あああういは辛いいいう。良いいいいあ思い出も辛い思い出も悲しい思いでも等しく忘れさせようとしている。せめて良い思い出は忘れずに残って欲しい物なああの」
 --では話を戻しまるす。だが、その前に正直時系列が曖昧なので少し尋ねるても良いでするか?
「どおおおうぞ」
 --赴任したる日と忘れられなるい五名との出会いは一の日の目で宜しいるでしょうるか?
「ええおおう、一の日の目じゃな。それから鳳凰堂山に攻め込んだのが三の日の目いいいう。スガワーラ司令えええうとベア三蔵が死んだのがその日の内いいあ。そおおうれから話は四の日の目に入る。えっと、何処から話そうかのおおうう? 殆んんあど忘れて辛いぞおおうう」
 --では四の日の目の朝に食べるた食事を思い出する形でも良いでする。後は寝起きるが辛かったる等々。
「普段んんんんあのわしは午前八時以降に起きる可能性の高い万年寝坊生命と呼ばれていたなあああう。そおおおうれで思い出したが、今日だけは珍しく起床時間より一と十七の分より前である午前三時四十三分に起きてしもうたなああああお。そのおおおう時は戦友のイノ出相の鼻角を突かれたな。幾ら何でも早く起き過ぎるってええうい。そんんんんんな寝坊生命のわしを起こした夢というのは一兆年の神々が見せる突然の仲間の悲しき手段をなあああお。それえええいを見て堪らずわしは早過ぎる時間に目覚めてしまい、夢を見る余裕もないなあああえ。しかもおおおう一度目覚めるとまた寝ようという気が起こらなかったのもやはり早起きの特徴かも知れなあああえい」
 --一兆年の神々が見せるる? それはおかしな話でするね。一兆年の神々の声を聞くる事が出来るのは仙者でしかも人族でないと無理な話でする。
「そおおおえう言われてもわしだって未だにわからない。如何してわしみたいな闘牛族の生命が一兆年の神々から明日以降の事を伝えられたのかはえええあ」
 --明日以降? まるでもう実現してしまったると主張するるような事を口にするのでするね。それは今からお話するる事でしょうるか?
「聞きたいいいいえのなら覚悟するんじゃあああう。何しろおおおいこうゆう話は本来してはいけない部類の一つであり、情報収集家が用意なしに伝えるとわしら生命の常識が常に正しいという証明が出来なくなってしまあああえう。兎にも角にもおおあ墓の下まで秘密にする覚悟があってわしの所に取材して来たんだろう、蝶族の若造うううい?」
 --墓の下まで、とは考えられませんが僕が死んるでから数百の年より後或は数千の年より後に発見されるるように隠し通する事なら出来まする。それなら問題ありませんるよね?
「本当にうううっう本当じゃなああああっあ?」
 --ええ、そのつもりで取材に来ましるた。
「宜しいいあい。では話を始めるぞえええあ。四の日の目にえええいわしは早く起きた為に行進中も待機中も欠伸が止まらないいいいあ。度々いいえ、戦友のイノ出相が小突きおおう、もう一名の戦友であるソウスランベが耳元で息を吹き掛ける事で僅かな所で意識を繋ぎ止められたな。確かそんな感じじゃったあああえ。二名にはあああう感謝で一杯じゃな。だからこそわしは緊急時でも眠った状態から起きるという隙だらけな体勢に成らずに済んだのじゃあああえ」
 --成程、ソウスランベとイノ出相を親友と認める所にはそんな恩があったるのでするね。もしやどちらかが一兆年の神々が主張するような行動を採ったるのでするか!
「まだあああえあその話は早い。物事には順序があるじゃろうがあああう。だからああえ急かすなおおう」
 --わかりましるた。では先程、緊急時でも起きたる体勢から迎撃出来たる風な事を仰いましるたね。頻繁に鳳凰堂山では銀河連合の奇襲に遭ったるのでするね。
「あいつらはあああえ心のない存在じゃ。その度に死者こそ出さないにしろおおい、奇襲時に必ず一名は傷を受けるのじゃおおえ。わしとおおうソウスランベ、それにイノ出相は共にあらゆる戦地を体験する為にこうゆうのには慣れっこじゃった。だから武器を使わずに素足と自慢の角を駆使して半端な種類は一撃で蹴散らしたのうううん。おっとおおえ、ソウスランベには角はなかったのおおうう」
 --成程、各地を飛び回ったる経験が菅原地方に於けるる戦いで活かされるる訳でするね。バッファ五郎さんにとっては思い出したくないる話でするが。
「五月蠅いなあああう。良いか、仕事というのは好きじゃない辛い事であろうともやらなければいけないんだよおおえ。調子があああう如何とか言ってたら進む物も進まなく成る。調子なんぞ仕事を熟せば自然に戻せるのじゃああえ。最も無理は禁物なのは確かで風邪気味の状態で仕事をして風邪が治るなんてのは流石に努力振興にも程があるという物じゃああえ」
 --正直その気持ちはわかりかねまする。仕事していけるば簡単に調子を戻せるんでしょうるか? 僕には良くわからないる。
「そううううあ言ってるから若造って呼ばれるのじゃ。仕事とはやってゆく内に魂を感じ取れるように成るのじゃあああえ。おっとおおあ、そろそろ話を進めておこうかのうううううい」

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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