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試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (10/5)

 どうもキリの良い所で終わらせたいので作業を急がせる自分darkvernuです。
 では早速やって行きましょうか。

「解凍が始まるのがわかったらもう僅かな振動も気にしなくて良いの」
「良くわからん基準だが……で、何の話をしたい?」
「君は何処で目覚めたか覚えておいで?」
「旧サガソニッカーズの球場地下で目覚めた。起き立ての時に傍には白骨死体があったな。身元を確認しようにも本人を示す物が一つもなかった。というよりも免許証もカードキーもまるで風化したみたいに真っ白で少し振動を与えただけで壊れていた……あ、そこまで話す必要はないか」
「いやそれで合うの。実はここに来たのは初めてじゃない」
「初めてじゃない……って?」
「実は睦海に頼まれてオットーを迎えに来たのよ」
「オットー……じゃあここで解凍されているのは!」
「そう、『灰原乙史(はいばらおとし)』……旧名オットー・ハイドリット。彼は日本に住んでその和の精神に心酔する事で自ら日本人に成ったドイツ人。死ぬまで君の眠る装置を守ってくれたのは灰原なのよ」
「乙史が俺を。何となくそんな気がしたん、だ」カズマはその事実から自然に逸らした事をここに告白。「そうか、あの死体は乙史だったな」
「本来だったら一万年近く経てば彼の死体は風化して傍に残るなんて考えられない。けれども死して自らの生きた証を残すという執念が……彼をずっと残したのよ」
「乙史はやはり俺以上に日本人だったのか……だったら俺のするべき事はお年を温かく抱擁しないと意味がない!」
「でも起き立ての人間は氷よりも冷たいよ」
「構う物か、昨夜。感謝の気持ちを表す心に物理的な温かいも冷たいもあるか。それを越えて絆は育まれてゆく!」
「……わからないね」昨夜は顔を逸らして独り言を呟く。「睦海……男ってのは如何してこうも馬鹿が好きなんでしょう?」
「独り言を呟くなら話は終わりだ、昨夜」
 話は終わる時、ようやく解凍は終わる。二人は偶然にも最終日のその日にここにやって来た。後は目覚めて間もない全裸の灰原乙史を温かく迎えるしかない。
「う、ううう、ここは?」
「目覚めたか、オットー……いや、乙史!」
「ナイン、ナイン、有り得ない。確かにカズマは確実且つ絶対に、絶対に!」
「確かにここに居る俺はお前の考える通りだ。だが、未来のお前が死を越えて守り続けたお陰で今の俺はこうしてお前を迎え入れた!」
 カズマは乙史を抱き締める。一万年ぶりの抱擁はカズマにとって冷凍マグロを抱擁するよりも凍る。逆に乙史にとっては火傷を負う危険性を伴うように熱を帯びる。それを知ってでも二人は抱擁を辞めない。何故ならカズマの抱擁を通して乙史はカズマの真心を感じ取った。一方のカズマは乙史の変わらぬ日本への愛情を感じ取った。
 二人の抱擁を見て昨夜は聞こえない場所まで移動してこんな言葉を呟く。
「男同士の抱擁は男が見たら気味悪く感じるそうだけど」
 昨夜は睦海と同じく男同士及び女同士の恋を気味悪がる模様。故に彼女は彼らの届かない場所にてそう呟く。
 そしてカズマは乙史という親友を得た。この三人だけで向かうのは何処なのか? それは『タイムゲート』のあったパラオを再び目指す事。この時代でも地球は寒冷化の真只中にあり、カズマが目覚めた時代よりも寒い。それでも三人は進む以外に道はない。未だに答えらしい答えは見つからないのだから……

 EPISODE 2 完!


 という訳で『ドリーマーズアゲインよ、永遠に』のエピソード2の終わりまでお届けしました。では次回からエピソード3が始まりますね。其方は全編バトルで構成されるので宜しく。

 それじゃあ今回はここまで。時間を於いて第七十七話を始めたいと思いますね。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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