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試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (9/5)

 どうも何だか消費税が下がるとか上るとかどれが正しいのかわからずに簡単に信用出来ない自分darkvernuで御座います。
 まあ消費税は下がるどころか今は廃止した方が余程良いに決まってるがそれでも信じられる情報だけを見極めていくのが情報を調べる物の務めだと自分は思うがね。という訳で今回は短いがやって行きましょうか。

 ジャカルタ東にあるリム・ペルダナクスマ国際空港跡の表口の戦いは幕を閉じ、二人は現地で唯一水を飲む事が許される井戸にて合計五百ミリリットルを胃の中に放り込む。それでも放出した水の分まで半分以下にも満たない。特に昨夜はヴァイオレンス故にカズマの目を盗んで悪人だけを襲い、合計三人を干からびさせた。これにはカズマも呆れて物が言えない。
「何か文句あるの? 悪人は死んで当然でしょ?」
「……」
 問題が起こってからでは遅いと判断したカズマは無言で昨夜にジャカルタから逃げるよう伝える。昨夜はカズマの言いたい事を理解して彼を右手で持ち上げるとデポックまで一っ跳びする。
 さて、カズマは恐い思いしながら如何してデポックに向かったのかを尋ねると昨夜は次のように答えた。
「知り合いが一人居るの」
「知り合い?」
「ええ、彼は日本人として君と同じく冷凍睡眠計画に参加してこのデポックにあるインドネシア国立大学の地下十階に眠るの」
「日本人として……つまりそいつは生粋の日本人ではないと言うのか?」
「会ってみればわかるよ」
「って勝手に行くな、昨夜!」
 マイペースな昨夜に振り回されながらもカズマは彼女の後を追う。だが、当然ながらに二人の進路を阻む人間は存在する。しかも大学を警護するのは既に生粋のインドネシア人ではない。インドネシアは既に支那の支配下に置かれ、既に死に体の国家。故に昨夜は容赦なく彼らを惨殺。それには幾ら他国を侵略する人種であろうともやり過ぎではないか、と考えるカズマであった。そんなカズマに応えるように昨夜は口を開く。
「大丈夫。私達は既に犯罪者の一味。時間を無理矢理操作した罪で捕まれば死刑は免れない」
「それは法学で言う時間超越材やら何やらが制定されていたらの話だろう? でもそれは何時制定されるのだ?」
「あ、そうだったね。仮に制定されたとしても不遡及を原則とした法学にとって私達を裁くのは余りにも礼に反するからね」
「そんなのが罷り通ったら何時まで経とうとも犯罪者の子孫は罪を許されなく成ってしまう!」
「さあ、無駄話はここまでにして行きましょう」
 カズマは昨夜が人を殺す事を躊躇わない理由について次のような考えが浮かぶ。彼女は人間ではなく、ヴァイオレンスとして人間を殺す事は獣を狩る事と大差のない行為だと認識してる可能性が高い。それもその筈、狩人は一々狩った物を気にしたりしない。気にしない以上は迷いなく死なせる事が出来る。それと同じように昨夜にとって人殺しは狩りと何ら変化はない。
 他には人間への憎しみが深く、人を殺す事は使命のように感じる。それならば加虐的に人間を殺す事も躊躇いがない。憎い人間を殺した所で良心の呵責に悩まされる事がない。憎しみとは良心の枷を外し、本人にそれ相応の容赦すら無くす。誠に恐るべき太古の感情。
 最後は目的を果たす為に已む無く殺める事。これについては善人悪人問わず実行される心。目的とは便利な物であり、それさえあれば何をしても良いという免罪符を手にする事が可能なのだから。時には信念、時には都合の良い悪意のある理由。特に後者はそれを許せば殺人すら躊躇いがなくなる。故に目的の為という理由を多用する事は危険極まりない。
 以上の観点からカズマは昨夜の心を分析。そしてカズマは目的の為の殺人を信じる。理由は彼女が頻繁に睦海の名前を挙げる。それだけ昨夜にとって睦海とは掛け替えのない存在である事をカズマは理解する。
 さて、本当の昨夜の心とは何なのか? それは隠し通路へと通じる扉を開く二人。そこで昨夜は唐突にカズマの喉元に刃を突き付ける。何故それをやるのか? そこで昨夜は言葉を発する。
「お前みたいな人間が睦海を認めるなんて」
「昨夜、まさかここへ来て俺を殺す気か?」
「私の目的は田淵と再会する事なの。決してお前の為じゃない」
「だったらどうして俺の為にそこまで尽力した?」
「睦海から頼まれた事を私は厭々引き受けただけ」
「お前と睦海の関係は何なのだ?」
「睦海は私を助けたの。日本政府の実験体として生を終える筈だった私を」
「その恩に報いる為にお前は睦海の願いを叶える為に俺に力を貸した訳か……だったら疑問が残る!」
「……疑問?」
「ここまでに如何して俺に協力し続けられた? 俺みたいな他人を見捨てる事だったら幾らでもあった筈だ。睦海への恩ばかりだとは思えない!」
「……信じたく成って来たの。お前のような非力な人間が何処まで最後の日本人としてあの忌々しい『破壊の宴』に抗う事が出来るかを」
「でも俺とお前では圧倒的な差があるように俺のような人間では逆立ちしたってあれを倒せる筈がないが」
「実は私には少し特殊なお姉ちゃんが居たの。そのお姉ちゃんは最後にその非力な人間のお蔭で魂の救済が果たせたのよ。その人間はお前よりも取るに足らん存在だったのよ。でもお姉ちゃんの魂を救済したのよ。そんな取るに足らん人間が出来て、お前みたいなそんな取るに足らん人間以上にまだ身体能力も実力もある人間が『破壊の宴』を倒せないという言い訳を通じると思うの? 私はそう思わない。人間は力だけが全てじゃない」
「意外な事を口にするんだな。人間嫌いな筈の昨夜が人間の潜在能力を信じるなんて!」
「それは誤解よ。今でも人間が憎くて仕方ないの。田淵が何時も口にするようにお前ら人間はノロマだって。何時もペナントレースと呼ばれる同じ事の繰り返しに満足し切って何一つ建設的な事をしない。常に時間に縛られ、働く事が正義だと主張して一つも疑いを知らない。これがノロマと呼ばずして何と呼ぶの?」
「それでも人間はノロマと言われ続けても少しずつ前に進んで来たじゃないか。それが仮に人生の全てを懸けても一歩に満たない前進であろうとも次の世代がそれを続けてゆけば何れは覚醒の日は訪れるじゃないか……それが俺が愛した日本人の魂!」
「やっぱりお前も睦海と同じ事を……全く納夜お姉ちゃんは罪深いのだから」
「納夜? それがお前のお姉さんなのか?」
「それを知る必要はない。御免なさい、無駄な時間を潰して。さあ、行きましょう。この先に彼が待ってるよ!」
「そうだな、行こう……昨夜!」
 二人の蟠りは消え、絆は深く結ばれる。特に昨夜は睦海と同じような感情をカズマに抱き始める。それはヨハン・W・V・ゲーテが若きウェルテルの悩みを執筆する事に成った禁断の恋模様の如く。その揺らめく感情は後にある悲劇を産み出す羽目に成るとはこの時誰も知る由もない……


 という訳で『ドリーマーズアゲインよ、永遠に』をお届けしました。これでもまだ半分に差し掛かってないんだよな。まだまだどんでん返しの余地はあるからな。それに幾ら昨夜が強かろうともそうは上手く行かないのがこの作品の面白い所なのだよな。何故って? そりゃあ破壊の宴の事だよ。ブログ版を呼んでくれた方ならお察しかと思いますが、あれは昨夜が簡単に勝てる程甘い相手じゃありませんから!

 それじゃあ今度こそ今回はここまで。明日は二連続雑文か或は黒魔法の章に突入か……どっちだろうねえ?

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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