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一兆年の夜 第七十六話 道真は藤原氏に復讐する(天)

『--えっと先ず始まったのが食糧探し。勿論、ここは絶対に銀河連合の住処だと
思われるので俺達が口に出来る物は少ない。寧ろ見つかる方が奇跡だと考えた方が適切。
誰だってそう思って仕方がない。それでも一縷の希望を見出す事にこそ俺達生命が前向き
に生きる為に必要な物。成るべく悲しい観察眼で感じるのも大切だよ。安全作業は悲観
から始まる。けれども悲観はあくまで後ろ向きな考えであり、帰って銀河連合の行為と
変わらないとても悲しい観察の仕方。だからこそ全生命が目指すのは楽観。意志の力を
信じて前に進むしかない。でないと銀河連合みたいに何も信じられない存在に成り
下がってしまう。そんな前提の下で俺達は食糧を探す。
 だが、木々は枯れ果て、土は泥のように脆く、そして酷い臭いが漂う。そこで一旦足を
止めて俺達は浄化作業に入る事にした。余りにも喰われてしまった土地では帰って俺達
の健康を損なう恐れがある。その健康面と見た銀河連合が奇襲を掛けないとも
限らない。だからこそ一旦は足を止めるのも大事。進んでばかりも却って良くない場合
もある。前向きだって行き過ぎれば宜しくないという一例だな。
 その作業は正に俺達の帰るべき場所を作るのに等しい。当然、それを阻止したい勢力
は存在する。銀河連合だよ。奴らは平気で作業中の俺達を襲い掛かる。そのせいで
どれだけ作業が進まなかったか想像するだけで頭に来る。そんな銀河連合の奇襲を想定
しない俺達遠征部隊ではない。ワシ麻呂とビーがお日様が昇る時間帯に活動し、夜に
コウマット一名だけで活動を行う。コウマットは他の二名と比べて孤独であり、奴の苦労
は計り知れない。けれども三名のお蔭で俺達は銀河連合の襲撃をある程度予測する事
が出来た。
 最初の浄化作業は一の週も掛けたな。田植えも果物の木の植林も完了した。俺達
みたいな一時的に活動する生命にとっては気長な事ではあるけど、俺達が居なく成った後
のこの新大陸に誰かが来た時の役に立つ時が訪れる。まあそれまでの準備でしかない
が。序に食糧は一の月は何とか保つ事をここに明記。その為、今は十三の日の目。
 十四の日の目では朝っぱらから忙しい。住処を中心に探索を開始。だが、どれもとても
俺達にとって役立つような代物ではない。枯れ木で臭くて更に泥水を少しでも肌に浴びる
と爛れ易く成る。全くここまで帰りたいと思った事はあったか。特に最年少のビーは
どれだけマモパオに甘えて来たか想像してみろって話だよな。結局、成果は得られずに
消耗材と食糧が減るばかり。最初こそはまだ俺達も余裕を保つ事は出来ても後半は
そうはいかない。俺達に少しでも都合が良ければこんなに苦労する事もなかろうにな。
 十五の日の目は朝っぱらからいきなり銀河連合が襲来。事前予測は可能でも問題は数。
奴らは俺達よりも倍の三十体で襲い掛かったからな。マモパオが十体を相手にして残り
二十体は俺達の連携が頼りに成る。ここで役立つのは余計な事してばっかのバッファ草。
あいつが者一倍働いたお陰でしょしょ僅か三十一の分で戦闘終了。怪我者は者一倍
働いたバッファ草だ。滅多に誉めないアリゲッダールは大いに褒め称えたな。因みに怪我
は唾を付ければ治る物じゃない。毒消しを入念に行い、更には空気感染を避ける為に傷口
を清潔な包帯で覆わないと大変な事に成る。特に銀河連合はそうゆう所でも何をするか
わかった物じゃない。その為に出来る限りの最善策を俺達はする。こんな医療設備がまま
成らない所であろうとも。
 さて、探索についてはある程度の成果は上がったな。最も食糧やらじゃなく、神様の
発見。その神様は薄い四角の特殊な紙が十五枚で上半分の四角い部分に奇怪な生命が
描かれていたな。えっとアマテラス文字で<青眼の白龍>と一番上に記されてあったな。
その名称の右下に何か変な物が複数並んであったな。それを他の紙と比較すると右から
あのような印が増えていく感じか。全く神々の姿は摩訶不思議だ。しかもその不思議な
並びの下に銀河連合みたいな龍族が描かれてある。きっとあれは記憶の世界に於いて
先住民族があのような恐ろしい存在を封印した証拠だろう。きっとこの神様はその模造品
に違いない。
 と考えても仕方ないな。そうゆうのを研究するのが研究者と名乗る連中の仕事だろう。
俺達みたいな傭兵がそれを考えても仕方がない話。そんな感じでそれらは生きて帰った時
に持って帰る戦利品。でもこれ結局は持って帰らなかったんだな。死んでいった仲間達の
墓に備える事でね。

 無事十五の日の目は終わり、いよいよ運命の分岐点である十六の日の目。最初の死者
はここから始まった。彼は俺達を和まし、気持ちが沈みがちな俺達の光でもあった。
そんな彼がそんなあいつが--』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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