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試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (5/5)

 どうも改めて過去の作品を一日で読めると侮った。意外と長い上に今でようやく一巻目を読み終え、後三巻分残すのみと成ったdarkevernuで御座います。
 さあ早速夢人達の序章をお送りしていこうか。

 運命の日より一ヶ月前……ジュネーブで日本、アメリカ、ロシア、ブリテン、ドイツ、そしてインドに依る六か国会談が開かれた。議題はやはり『破壊の宴』。
「五か月前……北海道は灰塵と化した。避難を出す事すらままならず、そこに住む全員が仏と成った」
「只のテロではない。これは自然災害のそれだ……ロシアとしましても特別チームを築いて奴を掃討する為の作戦に全力を尽くす」
「全力? 奴が築いた秘密結社を守るロシアが何を口にするようだか?」
「そうゆうアメリカも何時まで未確認飛行物体を隠し続けるのかな?」
「そ、それを言うならブリテン……君は北アイルランドを始めとした各国の独立を恐れてまだひた隠しを続けるか?」
「それならドイツだって怪しいぜ。何時までヒトラーの遺体を隠し通す--」
「止めんか、各国同士の舐め合いなんぞ!」
 アメリカ、ロシア、ブリテン、ドイツに依る罵り合いは将来の経済大国であるインドが止める。日本は子供の競り合いを傍観するだけの羊と化してしまったのか。
「はあ、『破壊の宴』に依る数々のテロは世界を確実に死へと近付けてゆく訳だ。だからこそ各国の協力を求めてこのように代表される我々が手を取り合うべきだったのに……どうやらエゴは一度リセットしないと消えませんね」
「ウェスタンが発祥の私達が今更それを認めるなんて出来ないな」
「バイキングに始まり、バイキングに終わる事が宿命付けられたこのブリテンに今更過去の反省をして如何するか」
「カーストに於ける闇を払う事は即ちインドに死を与える訳ですな」
「フン、下らない贖罪だ。そんな贖罪意識で繋ぎ合わせるなんて死んでも御免だと私達ロシアの総意は主張する」
「だが、我々が手を取り合う事を世界に示さないと何れ『破壊の宴』は一年以内に人類を滅ぼすぞ!
 それは貴方達の国益に反する事でしょう!」
「たった一つの為に将来の国益をかなぐり捨てろと言いたいのか、イエローモンキー!」
「二兎追う物は一兎も得ず……欲張りは身を滅ぼします!」
「それなら『破壊の宴』を倒した証として列島から沖縄まで全てこちらに寄越せ!」
「足下見たな、ロシア。そうして売国奴として私達政権を潰す魂胆だな!」
「嫌と言うならこちらで勝手に行動する」
「妥協しよう」
「待て、日本よ。ロシアが日本列島と沖縄を我が物にしたなら即刻我々インドは諸外国と連携を取ってロシアの攻撃を始める」
「ほう、約束事の破棄に他国の手を借りたな……情けない日本よ」
「インドよ、其方がその気ならブリテンは再びインドを植民地にする」
「全くお前達が居なければインドはもっとマシな国に変わるのに」
「ブリテンよ、ヨーロッパ連合の離脱のみならず再びインドを征服しようという魂胆ならば我々は総力を挙げて潰すのみ」
「吠えるなよ、ヒトラーの息子達よ!」
「言ったな、ナチスの罪を我々も同伴するのは筋が合わない相談だな」
 如何やら人類は一つに結び付く事は叶わない。幾ら話し合っても彼らは屁理屈を捏ねて交渉を決裂へと縺れ込む。バベルの塔の建設阻止を図る神の罪は大変重い物だと言えよう。
「仕方ない。『ドリーマーズ・アゲン』の起動を進めよう」
 時の総理は世界に絶望し、起動する事を決意……


 まだまだ続くよ。今度は敵サイドから見て行こう。

 秘密結社は確かにロシアにあるスターリン廟の地下に拠点を置く。彼らは既に人の形を取らない。常に人類滅亡を心より望む。さて、数は人の数え方を採用するなら三人。三人共秘密結社のボスではない。ボスは一体何者なのか? それは彼らの口から語られる。
「予想通り、世界各国は足並みを崩してくれた。これで一年以内にこの世界の消滅は待ったなし」
「日本で起きた真理教のテロも我々が仕組んだ事。結果は大失敗に終わったが、お陰で同時多発テロと呼ばれる予備演習に繋がった」
「貧しい者達を洗脳し、各地でテロを起こしたのも全ては我々の計画の根幹たる人類抹殺へ向けた伏線。フッフッフ、お陰で第三次世界大戦に向けた予行演習が開始される」
「日本にある万世一系の根絶か。一体誰を仕向けた?」
「勿論我らの大将自らが実行に移す。そうすれば瑪瑙エタン小鮒日本は地上烏あたを消して本当の意味でカタストロフィは訪れる」
「その為に我ら三人は『破壊の宴』の思想に共鳴し、永遠なる無を目指して来た。人類の滅亡は人類が夢見た……否、我々が夢見た人類進化の為の手段。人類の存続でどれだけの可能性を邪魔された事か!」
「その急先鋒は何時も東洋の島国日本。日本は奇跡的な環境と度重なる自然災害に依り鍛えられし危機管理能力、そして不滅の万世一系」
「だが、奇跡的な環境は既に近代化した今と成っては不要の産物。自然災害も今ではそれが可能な程にまで技術は発展。そして万世一系を潰せば日本は地上から消滅し、人類の滅亡が果たされる」
「私は自由のフリーズ……この世界に自由という名の無秩序を広める使命に燃える」
「我は平等なるイーク……全てが等しくそして激しく」
「俺は友愛のフレイラ……愛で全てを焼き尽くす!」
 青きフリーズは伝統を破壊する凍てつく息を齎し、白きイークは礼儀作法の全てを消し飛ばす程の暴れる風を起こし、最後に赤きフレイラは家族の絆を焦土と化す炎を滾らせる。
「そして我らの主である偉大なる『破壊の宴』よ、恵みを与えよ!」
 ヨシフ・スターリン廟の地下深くで彼らは部下を巧みに扱い、世界各国を混沌へと導いてゆく。そして……


 まだまだ続くよ。ここから先は第一期後書き集に収録したあらすじをなぞるように描いてゆくよ。

 カズマが冷凍睡眠装置『ドリーマーズ・アゲン』に眠ってから凡そ一年後に最後の天皇として初の女性宮家の天皇が即位。即ち、男系を維持する皇位継承者の根絶を物語る。これにより緩やかに日本は滅亡に向けて急加速を始める。最初が初の外国人参政権で総理と成った外国人総理大臣。次が初の外国人神主。その次が……挙げればキリがない。こうしてカズマが愛した日本は死を迎えてゆく。諦め切れない者達はまだ居た。
 折笠睦海を中心とした救国組織は地下で活動を開始。真っ先に取り組んだのがカズマを始めとした百五十七人もの冷凍睡眠者の確保。だが、その作戦は外国人勢力の妨害もあって結局半分の七十九基しか確保出来なかった!
 これには睦海だけでなく、オットーこと灰原乙史も苦い顔を見せる。二人はカズマの確保するだけでも前進したと密室の中で交わし合う。
「それでも状況は良くないわ、乙史」
「カズマこそ人類の、いや日本の希望に変わりはない。それだけでも私は嬉しい限りだ」
「そうね。カズマさえいれば……待って!」
「どうした、睦海?」
「直ぐに『ドリーマーズ・アゲン』を確認するわ!」
「私も見て来る!」
 睦海は『ドリーマーズ・アゲン』七十九基が保管される生産部屋に入る。そこには赤い目をした少女がアダモミ製のバットで素振りをする。睦海は早速その少女に声を掛ける。
「協力してくれない、昨夜!」
「あら、睦海じゃないの。どうしたの?」
「大問題が発生したの」
「大問題?」」
「それは作業する過程で教えるわ」
 彼女の名前は夢叶昨夜(ゆめかのう さくや)……『ドリーマーズ・アゲン』の制作者の一人。故に睦海は彼女なしでは作業を始めるのも躊躇う程。それでも二人だけでは作業は始まらない。当然、乙史は十名以上の作業員を連れて来る。
「これだけで足りる?」
「昨夜も居るのよ、直ぐに取り掛かるわ!」
 その作業は何時外国人政権に発見されるかわからない程に時間を掛けた……一ヶ月も!
「何という事なの」
「わかったの、睦海?」
「ええ、既にスパイに依ってこの装置は完全なる破壊のエネルギーと化したのよ!」
「化したのって?」
「それは--」
 その時、アラームが鳴る。と同時に秘密基地は瞬く間に総攻撃を受ける事に。
「御免、睦海。どうやら作業に専念出来ないね」
「有難う、昨夜。君が居て良かった。後は……カズマやみんなを救う為に頑張る!」
「検討を、祈る」
 昨夜は右手から鞘付きの刀を発現し、それを握って一瞬にして姿を消した。それを見届けた睦海はこう言った。
「絶対にカズマの未来は守るの。私達の、全ての、未来を、犠牲に、してでも!」
 この後は僅か一週間の内に陥落。睦海、乙史、そして昨夜とカズマが眠る一基を除いた全てが外国人政権の支配下に置かれる事に。
 それから翌年……泥沼のような第三次世界大戦が勃発して僅か一年の内に主要六か国を除いて全ての国に角の雨が降り注ぐ。
 更に十年後……人類最後の文明は幕を閉じた!
 日本が緩やかな死を訪れる事に依り、人類は急激な速度で滅亡の一途を辿る。カズマが愛した日本の存在の有無に依って。睦海が愛そうとした日本の存在の有無に左右されるが如く!
「まだ終われない。人類の滅亡を機に、あいつらは、あいつらは動き出す。今度こそ灰塵と、化す前に、私達最後の人類は、『ドリーマーズ・アゲン』で全てを退化した原罪として、未来永劫、報い、を、受けるの、よ!」
 それから数十万年の時が遡る……

 EPISODE 1 完!


 と言う訳で起承転結の起は幕を閉じた。次回から承の部分が始まるよ。一転して大変終わった世界が中心の章のお話。を期待しないで待ってて下さいね。
 それじゃあ今回はここまで。明日から巻の五を始めるとするか。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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