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試作品 ドリーマーズアゲインよ、永遠に 手探りでお届けする駄作 (2/5)

 どうも普段は無茶な考えを止めて黙々と始めるdarkvernuです。
 さあ、やっていきましょうか。

 カズマは悩む。身体能力は日本のあるプロジェクトに於いて支障はない。スポーツも万能であり、サッカーやラグビーの成績は飛びぬけて高いとは限らないが、好調な成績を残す。だが、こと知能に関しては平均値を下回る成績。語学の壁が原因……否、語学は平均近い。だが、それを上手く母国の言葉に変換するのに乏しい。その為にカズマは今年も帰化試験を断念する一歩手前。今の成績で挑めども日本国籍を取得する事は敵わない。幾ら努力しても優秀な成績は残せない。だが、帰化しないと睦海と並び立てない。カズマは大いに悩む。
 悩んで一週間後……睦海の居る某研究所に立ち寄る。そこは散歩して一時間でスカイツリーへ辿り着ける場所にある。彼は睦海から渡された会員専用のカードキーを示して研究所に入る。それ以降は受付の案内がないと自由に行き来出来ないという機密空間。仮に出来たとしても案内される場合は目隠しの状態で屈強な黒スーツが両手側に立ち、無理矢理連行する形を取らざる負えない。それぐらいに秘密とは少しでも漏れると国の未来を左右する概念なのだから。
 目隠しされて三十五分後……睦海が閉じ籠る研究室の中へと到着。黒スーツ二人から乱暴に入れられ、中に居る睦海の同僚である研究員に依って目隠しは解除された。そこでカズマが見た光景とは次の通り。
「出入り口が……わからない」
 乱暴に容れた本当の訳は出入り口を探られない為。後は近くの研究員に外させる事で二重の意味で中の機密を保持するという仕組み。実際にカズマは許される時間の限り出入り口に通じる何かがないかを探った。だが、何処にもそのような後はない事にこそ研究所の機密保持の高さを証明するに至る。
「ね、凄いでしょ。これが日本が誇る高い機密性を保持した研究所よ」
「素晴らしいな。全くどうやって入っていったのかを想像すら出来ない」
「それについての話よりも……君はどんな要件でここに来たの?」
「御免、睦海。今度の帰化試験も不合格に成る」
「そう、それは残念ね。そうすると滞在期間はもう直ぐ時効ね」
「母国に戻りたくない。俺は日本という土地が大好きだ!」
「だからって法律を破る事は貴方みたいな外国人が母国に誓って出来るの?」
「そ、それは!」
「出来ないでしょう。母国を捨てて日本人に成ろうとする心意気は十分だけど、だからって日本人に成る為なら手段を選ばないようじゃあ日本人として不適格よ!」
「ううむ」
 次の試験まで後二日……しかも三日間に亘って行われる。それまでに合格出来る程の学力を身に付けないと強制送還が待つ。カズマにとって日本とは日本人以上に日本人に成る事でしか住むに値しない。カズマは未だ普通の日本人に及ばない事に歯痒い思いで一杯。
 何としても帰化試験の合格を目指すしかない。そこでカズマは自分とは反対に学力が良い睦海にテストを合格する為には如何したら良いかを尋ねる。すると睦海はとんでもない物を手渡す。
 とんでもない物……それは暗号の記されたメモ用紙の切れ端。特殊な赤ボールペンで記されるのは『FOREVER』の七文字。その下には更に特殊な青ボールペンで記された『ユメノオカエシ』という七文字。つまり、とんでもない物とはカンニングの事を意味する。
 睦海はカズマにカンニングをさせようと促す。それに対してカズマは睦海の前でカンニング用紙を破り捨てる。
「如何して?」
「君はさっき言ったよね。『日本人に成る為なら手段を選ばないようじゃあ日本人として失格』だって。俺は君の言う事に従う。だから君もそのような真似をさせないでくれ」
「カズマ……貴方、自力でやるのね」
「いや、自力じゃない。だから俺は君に試験を突破する方法を教授したい」
「……わかった。カンニング以外の方法だったら今から教えるわ」
 研究室に居られる時間は僅か二時間……それまでに睦海はカズマにやれるだけの回答方法を伝授させた。

 それから二日後……帰化試験一日目は適性と面接試験。適性に依り仕事上の不都合がないかを確認。面接試験では受け答えの他に日本に対してどれだけの愛があるかを確認。しかも礼に始まり、礼に終わるが如く姿が見えなくなるまで試験官は受験生の仕種を見逃さない。仮に去る前まで好成績でも去り際に礼儀を欠けば不合格と成る。それらは全てパス。
 帰化試験二日目は体力試験。勿論、平均以上のカズマにとって朝飯前の話。合格出来ない道理等ない。
 そして問題と成るのが帰化試験三日目の筆記試験。筆記には教養試験と知能試験の二つがある。教養では主にマークシートは全て廃止され、筆記のみで答えを記す。その為、大小様々な答えが求められる為に採点は容易じゃない。代わりにカンニングの付け入る隙は一つもない。そして知能試験。こちらはマークシート式。だが、こちらの場合は書き直しが一切認められない一発勝負。故に一度間違った答えを黒塗りして違う答えに書き直す事はカンニングとして判定される。故に慎重さを求められる。だが、制限時間もある為に依り緊張感のある試験と化す。特に頭脳面では平均以下のカズマにとっては二つ共脅威である事に変わりはない。だが、やれる事はした。全ての試験が終わり、夕日が見下ろす中で帰宅してゆくカズマの表情に後悔の念はない。後は結果のみを待つだけ……どの道、そこで己の運命は決まるのだから。
 全ての試験が終わって二か月後……見事不合格。原因はやはり三日目の筆記試験。採点内容こそ機密の為に郵送される事はないが、カズマは紙一枚のみの通知で大いに泣いた模様。彼は日本を出てゆく決意を固め、早速入国管理局へ出向こうとした。
「お前がカズマか?」
 謎の人物の呼び掛けは後にカズマと睦海の運命を決定付ける一大事と成る。永遠の別れが来るまで後二年……


 という訳で気に成る所で終わらせました。『ドリーマーズアゲインよ、永遠に』が面白く成るのは自分次第なので徐々にではあるけど……止めよう、斎藤佑樹みたいな発言をするのは。
 それじゃあ今回はここまで。次回は来週以降と成りますぞ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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