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一兆年の夜 第二話 ボクが最後に見た悪夢(二)

 ダッシュでお家まえまで帰ったのでつかれたよ。お家からテレスプリの木まで遠いよ。お父さんやお母さんは何で木より遠い所にお家を作ったんだよ。
 そう思っていたらお家の中で喧嘩しているような声が聞こえました。
「いい加減にしろ、史乃! 十の年より前は逃げる以外に--」
「だからっていつまでも葉月さんのことで後悔しないでよ、さとし
 私だって同じ年に雄一さんを振ったせいで。
 あの人はこの山で帰らぬ人になったのよ! 私だっていまでも引きづ--」
「それとこれと同じだと言いたいのか! 僕が言いたいのはそうじゃないだろ!
 ボクがあの時御幸みゆきに声をかけとけばあいつはあんな分かりかねないモノに……
 分かりかねないモノに、ううう」
「も、もういいわ! 子音に聞こえたらどうするの?
 あなたはいつまでも過去に引き摺ってるような臆病者ってことはよく分かったわ!
 それでいいでしょ! じゃあこの話はもう終わりよ」
 とっくに聞いちゃったよ。気分によくないよ、喧嘩をするのは。
 そんなこと思っているとお母さんに--
「し、子音! えっと、まさかとは思うけど。
 あの時はお母さんも子音にきつく言って罪を感じたなあ……
 と思ったからごめんね」
「えっとお母さん? 何のことなの?」
「あら忘れたの? 反省のない子ね。
 今頃ストテレス山の神様達は子音に怒り心頭にな--」
「わあああああ! ごめん、それだけはやめてえええ!
 ボクがよくなかったよ。
 これからはテレス筍、ちゃんと食べるから」
「わかったわよ! 子音はよく反省してるってお父さんや神様達にちゃんと報告するわ」
 やっぱりテレス筍を残すんじゃなかったよ。
 ところでどうして喧嘩したんだろうって、言いそびれたよ。
 でも言ったらお母さんとお父さんが傷つくし、それでまた喧嘩したらどうしよう。
 ボクは怖くてそのまま言えなかった。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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