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一兆年の夜 第十一話 天同生子 建国篇(二)

 午前十時二十九分六秒。
 場所は大アリスト町東地区一番地。
 生命側二十名とおぞましきモノ三十体が戦っていた!
「今まで動きまくるのを我慢してたが、ちょうどお前らが来てくれて良かったぜ!
 穢れに関しちゃ後で姉貴達にたっぷり怒られてやっからお前ら大人しく倒されろ!
 おりゃ!」
 齢十九にして三の月と十五日目になる少年軍司官天同零は右手に持つ神武包丁を遺憾なく振るう!
「す、すげええ! 零のお野郎はどうしいてあんなに強いいんだよ!」
 齢十九にして二の月と二十日目になる少年は成人体型一とコンマ三に満たない
巨体を持つ零がおぞましきモノを反撃する暇も与えずに倒していく姿に驚くばかり
だった!
「おい、真島! てめえは何もしないでいんだよ!
 神武包丁の刃が毀れたぞ! 新しい物を寄こせ!」
「そ、そうだあな! ええっと……ほららよ!」
 真島と呼ばれる少年は背負っていた荷物を右に降ろして前右足を器用に使い、中にあった雄略包丁を、零に放り投げた! 零は蝶型の攻撃を避けながら放り投げられた雄略包丁を右足で柄を蹴りながら右手まで持っていき、それを掴む!
「雄略製か! 切れ味は良くないが、今は四の五の言うとこじゃねえしな!」
 零の背後に牛型が突撃した--が牛型は物部刃を左肋に受け、絶命した! その間に零は蝶型を横薙ぎへと真っ二つに斬った!
「あ、ぶねえぜ! ありがとな、マウグスタのおっさん!」
「おっさんじゃナイ! お兄さんと呼ベエ!」
 齢三十一にして一の月と十六日目になる体毛が灰色な中年マウグスタは返事をした! その後マウグスタは牛族の青年の背後に迫る蟷螂型を狙撃した!
「あ、ありがんとう! ベルッドさん!」
「礼には及ばんヨオ」
「さて、残り十体。お前らああ! 数で有利だからって油を断つんじゃねえぞ!
 最後まで気合いで何とかして見せろおお!」
「「「「「オオオオオオオ!」」」」」
 零の号令に十九名は雄叫びを上げた! そして--

 午前十一時二十分一秒。
 場所は神武聖堂広場。
「……というわけだから全員無事に済むだろう」
 天同生子は零に任せても大丈夫であることを長々と説明した!
「問題児だである零様だは確かにお強いですだ。しかしだ、得体の分からぬモノだ。生子様だのお言葉だで言うならおぞましきモノだについてはどうするのですだ? 
死体だは只埋めるだけでは土壌だを穢しますだ。それは六の年より前に廃エウク町だの状態だを知ればわかるとお思いですだ。あれは全てだを穢してもまだ足りないくらい得体だが知れないのですだ」
 アルジェミィは生気の足りない顔で生子に言った。
「確かにおぞましきモノ達を丁重に葬るのは苦労する。自然環境全てを穢す勢い。零はほったらかしにするからいつも私達は困るわ。彼等の穢れをなくすのは無理ですから。
 でも彼等の穢れを全て払えなくとも、最小限にする方法はあるでしょう」
「そだ、それは--」
「も、申し上ーげます! 東門ーより侵入してーきた得体の知れなーいモノは全て軍ーの手で倒されーた模様! もう一ー度報告しますー! 全てー軍の手でー倒された模ー様! 以上でーありまーす!」
 アルジェミィが答えはピートの報告に遮られる! その報告を聞いた住民達は大いに喜びの声を上げた!
「ンンや、ユゥやったああ!」
「さ、酒はどうするるんや?」
「酒に酔うて! 神様を傷つけたら! どうするか!」
「まあまあ、国誕生と剥き出しモンを倒しにゃ記念に安じ得ないことを全て忘れよう
にぇ!」
「ふふ、民の喜ぶ姿は良いな」
「ええだ、ですがおぞましきモノだはどうなさいますだ?」
「後は読四がやってくれましょう。あの子はこうゆう仕事には有無を言わさず行いますので」
 生子は聖堂に身体を向け、こう言った!
(国の名前はどうしよう……
 そうだ! 国家神武としてみようか。
 深い夜は皆で話し合わないといけないわ。
 国の名称の事も、これから私達の進むべき道の事も。
 全生命体の希望は曖昧で見えない暗闇を照らす光であり続けないといけないものだから!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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