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雑文特別編 迷探偵市子ちゃんのデビュー 飽きたらカルピスに薄めるように短くする試作品 (8/5)

 どうもどうやら十三という数字にえらく恐怖を感じてる模様。
 という訳で引き続き市子ちゃんをお送りするdarkvernuで御座います。

 三日目の朝七時三十分……市子ちゃんは山田君宅へと赴く。すると山田君は風邪で寝込む模様。
「御免ね、市子ちゃん。菊ちゃんは無理みたい」
「全くこれだから役立たずな助手は探偵の足を引っ張るんだから」
「市子ちゃん、流石に菊ちゃんを悪く言うのは止めた方が良いわよ」
「ご、御免。この場合は体の弱い助手はこれだから探偵の足を引っ張るんだから」
「あのう、市子ちゃん……そろそろ出発しないと遅れるわよ」
「わかった。じゃあ行ってくるね……最近ボクシング世界チャンピオン目指す事に成ったの」
 そんな発言を聞く物だから山田君のお母さんは早速……「大変ね、もう直ぐ飽き始めたわね」と危機感を募らせる模様。

 さて、珍しく共用車両に乗る市子ちゃん。そこで事件は起こった。
「キャアアア、この人痴漢よ!」
 何と電車内で痴漢が発生。事件の匂いがあるとすぐに駆け付ける市子ちゃん。そこでは被害者と思われる三十代前半のロングヘア―の女性が利き手で二十代前半の高卒サラリーマンと思われる眼鏡の男の右二の腕を掴んで離さない!
「ぼ、僕じゃない。僕はたまたま居ただけだ」
「嘘仰い。その手であたしのお尻触ったでしょ!」
「信じてくれよ、僕はやってない!」
「これだから男は信じられないわ!」
「どうだよ。自供してよ、エロ本読んだ事を」
 早速市子ちゃんは訳の分からない事を追及。
「な、何故僕が十八禁本読んだ事知ってるんだ!」
「だってそのほ--」
「わああああ、言わないでくれえええ!」
 どうやら自供をした……エロ本に関して!
「これで一件落着だね--」
「君、その事件ではなく件の痴漢事件についての話が先だろう」
 とそこに私服姿で警察手帳を出すある男性が一人。
「あ、済みませんね。私は警察庁の鳥谷(とりたに)と申します」
「ええ、鳥谷はまだタイガースに居るでしょう」
「いや、プロ野球選手の鳥谷じゃないから」
「あ、あのうまさか警察の方……ちょっとこの人捕まえてよ」
「いや、彼は犯人じゃない」
「え、でもこの人が--」
「えっと貴方のお名前を先に言って下さい」
「あ、あたしはとある証券会社に勤務する松任谷由紀乃(まつとうや ゆきの)と申します」
「松任谷さんですね。君は確か右利きでしたね」
「え、ええそうですが」
「おかしいですね。どうして彼の右手を……序に君も名乗ってくれませんか?」
「あ、はい。僕は株式会社ペケペケペケの会社員、鈴原六郎(すずはら ろくろう)です」
「早速ですが、君は何利きですか?」
「み、右利きです」
「だとすれば彼は犯人じゃない」
「ど、どうしてなの?」
「彼の立ち位置は何処でしたか?」
「あ、それわかるよ。確かお姉さんの右手側後ろに居たよ」
「右手側後ろ……だとすれば犯人である可能性は薄いですね」
「どうして配置と利き腕だけで彼が痴漢じゃないのよ!」
「まあその前に貴方の周りに居たのは彼以外に何人ですか?」
「えっと確か四人だったわ」
「その方はこの車両の中では誰と誰ですか?」
 そうして四人は集められた。
 何だね、わしが犯人だというのか--さっきから自分の左掌を匂いながらたまに右手でビッグマグナムを弄るのは大手企業に配属する部長島崎左之助(しまざき さのすけ)さん。
 そ、その、痴漢って気持ち良い--やってきて早々に卑猥な事を尋ねるのは島崎の直属の部下である課長百田直正(ひゃくだ なおまさ)さん。
 痴漢はその男だろ、どうして俺みたいなイケメンがおばさんの尻狙わなくちゃいけないんだよ--と左手で長い金髪を弄りながら如何にもプレイボーイを主張するのは私立キンダニ高校の二年生徳原良純(とくはら よしずみ)さん。
 あら、やだ……あたしは男専門よ--と口髭の剃り残しを見せながら口紅を付ける二メートルの男はとあるオカマバーで働く自称デイビット由布子さん。
「ねえねえ、どうしてその人は犯人じゃないの?」
「痴漢する時は必ず利き手でやらないといけないんだ。そして逃げられるように相手の利き腕と反対側に居なくちゃいけない。そしてもっと重要なのは利き手以外を外側に向ける事。ところが彼は利き腕を外側にやってる。おかしいと思わないか?」
「別に普通じゃないの。どうせお尻なんて何処触ろうと問題ないでしょ?」
「そうゆう問題じゃない。兎に角、仮に犯人だったらわざわざ反対側の手を彼女の方向に向けるなんて有り得ない。それに彼女は真っ先に右手を掴んだ。つまり彼は犯人ではないという事を意味する」
「うーん、わかるようでわからない」
「だとすれば残りは彼女に確認して呼んできたこの四人だ」
 尚、ちょうど駅に到着するアナウンスが全車内に流れる。そろそろ解決しないと犯人に逃げられてしまう……どうする?
「犯人わかったよ!」
「じゃあ言ってみたまえ」
「それはあのオカマだよ!」
「何よ、あたしは男専門だって言ってるでしょ!」
「そうゆうのが犯人の狙い。そうしてオカマである事を理由に鈴原さんを冤罪に掛けて全国の男に復讐を計画してるんだよ!」
「待て、どんな計画だよ!」
「まだまだ推理は終わってないわ。その為にこのオカマは如何にも怪しいあの禿げのおっちゃんにおばさんを触った手を左手に触れて何とか容疑が掛からないように仕向けたのよ!」
「いや、一回もあのスキンヘッドのおじさまに触ってないわよ!」
「えええ、そんなああ。じゃああのおじさんはどうしてマスターべ--」
「待て、君みたいな子供が行ってはいけない言葉だ・・・・・という訳で島崎さん、御同行を!」
「何故わしが痴漢だと決め付ける!」
「まあその前に島崎さん……どうして開く扉の前に背中を付けるのです?」
「こ、これは--」
 次の瞬間、電車は駅に到着……と同時に扉が開くと島崎さんは向こう側に倒れるかのように外へ出て、逃げようと試みた!
「あ、部長!」
「あいつが犯人だったの、逃がさないわよ!」
「クソ、混雑する中で逃走するか!」
「わしのようなエリートがこんな所でへまをして--」
「隙有り、カエルパンチ!」
 実は既に市子ちゃんは追っ駆けていた。そしてビッグマグナム目掛けて小さな体は飛翔!
「アウチイイイイイ!」
 こうして痴漢犯はノックダウン。事件は解決するのでした。
「有難う、小さな探偵さん」
「まあまあ、私の名推理がなければ刑事さんも迷宮入りしてたでしょうね」
「いや、君の推理は的外れも良い所だと思うがね」
 さてさて、山田君の居ない中で始まった三日目。果たして市子ちゃんは無事探偵として数々の事件を解決へと導くのか……


 まだまだ続くのだ。

 第九の事件 佐村河内怪奇事件

 それは市子ちゃんが登校して五分後に音楽室で起こった。
「ウキャアアアアアア、出たああああああ!」
「何々ー?」
「コラ、市子……その態度はないでしょ」
 野次馬として音楽室にやって来るのは市子ちゃんと1-3の生徒で市子ちゃんの親友の一人である青野駆能(あおの くのう)ちゃん。彼女達は音楽室の表扉から入って来た。するとそこにはピアノの前で曙倒れする二組担任の彩峰先生。
「だ、大丈夫?」
「あ、あああ、出た、出たわ」
「ええー何も出てないわよ」
「だから市子……その反応は違うでしょ」
 呆れる駆能ちゃんは市子ちゃんを無視して彩峰先生に尋ねてゆく。
「あ、何がって? ベートーベンが、ベートーベンが?」
「え、佐村河内が?」
「少し黙ってて、市子」
 市子ちゃんを無視して話を進める駆能ちゃん。
「昨日からずっと出て来るのよ、ベートーベンが、ベートーベンが」
「ベートーベン……あの難聴の音楽家?」
 その時、音楽室裏扉近くで悲鳴が轟く……「ビャアアアアアアアア!」と!
「この声は……松本--」
「違うわ、市子。生徒指導の岩本先生の声よ!」
 駆け付けるとそこにはお漏らしして右人差し指を突き出して出現した何かを示す岩本洋八郎先生の姿が!
「どうしたのー、今時お漏らしなんかして」
「コラ、失礼……え!」
 声を漏らすのは駆能ちゃんだけじゃない。市子ちゃんも指示した方向に現れたベートーベンの姿に立ち止まってしまった……「らああ」と。
「あ、あいつは階段を上ってゆくよ!」
「それじゃあ行こうか、駆能ちゃん」
「何呑気なのよ、市子!」
 因みに音楽室があるのは校舎三階。そして三階より上は立ち入り禁止の屋上。市子ちゃんと駆能ちゃんが駆け付けるとそこには鉄格子が挟んでいてしかも鍵が開けられた形跡もその先の扉が開いた形跡もない!
「何で?」
「あ、鏡」
「クウウウウ……まんまと犯人にしてやられたわ!」
「じゃあその犯人を捕まえる為にアリバイない人達を集めようよ」
「ええ、どうして私が。警察に頼みましょうよ」
「駄目、隔絶された空間では警察は来ないのよ」
「別に隔絶されてないし」
「がたがた言ってないでさっさと捜査を開始しなさい、駆能たん」
「その呼び方……ハア」
 どうやら駆能ちゃんは市子ちゃんがその呼び方をすると捜査に付き合い以外に道はないと諦めるようだ。一体何があったのか?
 さて、二人に依って判明したのは彩峰先生の証言だとベートーベンの身長は凡そ175cm台。昨日起こった教頭先生抱き付き事件の犯人像と遜色ないかに思われる。それからこの時間帯に三階に居て尚且つ条件が揃う人間は次の五人。
 また僕が疑われるんですか--三度容疑者に選ばれるのは教育実習生の先崎隼人さん。
 馬鹿を言え、そんな悪戯をするかよ--身長がフェイロンな6-1の担任山崎郁人(やまざき いくと)先生。
 ええ、行くとと一緒に居ただけでえ--どうゆう訳か山崎先生と一緒に居たというとある企業に勤める会社員で身長峰不二子な山崎先生の妻文江(ふみえ)さん。
 全く身長が違うじゃないか、僕は犯人じゃない--と左手に下駄を持ったまま鞄を背負うは受付の仕事を担当される用務員の峰村小四郎(みねむら こしろう)さん……あ、身長は162cm。
 だ、誰だね……美奈子を恐怖に陥れるのは--栗林先生とは別の側面で変態性が高く、何故か頭にブラジャーを被ってるのは5-4担任の越谷六郎(こしがや ろくろう)先生……身長は成人時代のアムロ・レイ。
「この中にベートーベンの変装をしてしかも鏡のトリックで上ると見せかけて下りて行った犯人が居るのね!」
「そう、その犯人は簡単に割り出せるわ!」
「ええ、犯人は彩峰先生のブラジャーを被る越谷先生……以外に居ない!」
「な、何を言い出すんだ。た、確かにこのブラジャーは女子更衣室に侵入して盗んで来たけどこれは4-5組の博丸先生の物であって皆子ちゃんのは一切盗んでいない!」
「やっぱりそうだったのね。道理で彩峰先生の物にしては大き過ぎると思ったよ」
「クウウウ、仕方ないんだよ。騒動が起こってる時こそこの学校一番の巨乳である芳美先生のブラジャーを盗むなら今だって囁いて!」
 これで事件は解決した……「一件落着なのだ!」主にブラジャー盗難事件に関しては!
「市子、その事件じゃなくて誰がベートーベンの格好をして彩峰先生と岩本先生を脅かしたのか、についてよ!」
「あれ、そうだったの?」
「全くあんたったら!」
「でもこれ以上の物証なんかないよ」
「いやあるじゃないの、ねえ越谷先生」
「え、俺が?」
「更衣室に忍び込む時に何か物音を聞きましたか?」
「そういえば自棄にスリッパで降りる音にしては更衣室まで響いたような……それが如何かしたか?」
「それで十分だよ……犯人は用務員の峰村さんよ」
 と助手なのに指差す駆能ちゃん。
「馬鹿言うな。俺の身長は間違いなく低いんだよ!」
「じゃあどうして左手に下駄持ってるの?」
「う、まああれだ。足腰鍛える為にわざわざ持って来たんだ!」
「じゃあちょっと尋ねるけど、彩峰先生。先生や用務員の人はみんな客員用出入り口から入って来てお客様はお客様用のスリッパを履いてそれから先生達は先生の名札が記されたロッカーからスリッパを履くんですよね?」
「ええ、そうよ。それが如何したの?」
「うん、直ぐにスリッパの数に不足がないか調べようと思うの」
「な、不足なんかある訳ないさ。だって俺は毎日足並みを揃えて調べてるんだからな!」
 駆能ちゃんの狙いはスリッパの不足分ではない。スリッパの中に変な物がないかを確認する為。ところが……「あ、この下駄の足底に何か変なテープ貼られてるけど」その前に市子ちゃんが決定的な証拠を見つけた模様!
「な、何の事かなあ? 下駄と言っても木で出来てる訳だし削られた口を止める為のテープは用意しとかないとねえ」
「じゃあさあ、その個所とお客様用の全てのスリッパの中にそれらしき物がないかよく確認しないとね」
 突然、峰村さんは全身から汗を噴き出す。即ち、翔子と成るスリッパが発見されるのも時間の問題。仮に発見されなくとも彼が背負ってある鞄の中にそれらしき物を調べられれば変装した物と共に犯人を示す証拠が提示される。仮に発見された場合は下駄の足底にあるテープの跡と照合され、決定的な証拠として言い逃れできなく成る……どの道詰むしかない!
「クウウ、この学校にも怪談話を作りたかったんだあああ!」
 峰村さんは自供した。動機は何と単純で幼稚な物であるか!
「何で怪談話を広めたかったの?」
「だって余りにもこの学校は怪談話が無さ過ぎるんだよ。そんなのここを愛する俺としては許せる筈がない。ここは稲川淳二に紹介されるべきなんだよ!」
「何という馬鹿な動機なの!」
「そんな事の為に私は機能から寝付けなかったの……全く阿呆らしいわ!」
「クソウ、俺なんかお漏らししてしまったじゃないか……くそおおう!」
「そうだ。俺なんかブラジャー盗む羽目に--」
「コラ、さっさとあたいのブラジャーを返せ……このエロ教師!」
 こうしてベートーベン事件は解決され、用務員の嶋村さんは始末書五枚以上の提出と一ヶ月の謹慎処分。ブラジャーを盗難した越谷先生は半年の減俸と一ヶ月の謹慎処分。
「はあ、つまらない。こんなにも難易度が低いなんて……私って探偵向いてないのかな?」
「市子……結局推理したのは私よ」
 そろそろ飽き始める市子ちゃん。果たして市子ちゃんは探偵辞めてボクシングの道を目指すのか……


 という訳で少し数字が危ういので日に二度も市子ちゃんを出す事にしたぞ。それでも十三記事目は一兆年の夜だろうけどね。
 それでは今度こそここまで。スケジュールどうしようかな?

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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