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雑文特別編 迷探偵市子ちゃんのデビュー 飽きたらカルピスに薄めるように短くする試作品 (4/5)

 どうも物書きはお金の有無に関係なく、執筆あるのみだという考えを持つdarkvernuです。
 と言っても金に成らん事を何時までも続けるにはやはり金に執着するしかないんだなあ、とも考える自分がそこにある。なので早速だが、市子ちゃんを始めて行こうか。

 通勤ラッシュ時に起こるのはやはり痴漢。痴漢とは男が女の身体に不用意に触る最低の行為。勿論、女代表の市子ちゃんは今日も怒り心頭である……主に女性専用車内で起こった事件については。
「だからって僕まで女性専用車両に乗り込ませなくても良いのに!」
「山田君が居ないと女性専用車両は何時まで経ってもミズポとタジマで一杯なんだから!」
「知らないよ。そもそも僕に知らない人の名前を出されても答えられる筈ないし」
「それにしても酷いわね、今回の事件は」
「あ、そうだった。市子ちゃんは確かここで漫画本盗難事件について捜査するんだよね」
「そうだよ、事件は現場で起きてるんじゃないわ。ネットの中で起きてるのよ!」
「市子ちゃん、それはギャグで言ってるの?」
 正しくは……踊る大捜査線映画版第一弾を参照に。さて、盗難事件があったのはこの電車で唯一一車両しかない女性専用車両。そこでは後一分以内に事件を解決しないと犯人に逃げられてしまう。これは下手すると完全犯罪まで後一歩。さて、容疑者は次の通り。
 はいはい、でも私は女でもプリティフェイスの第三巻を呼んでいたのよ--とまるで叶恭弘のファンを自称するのはバスト櫛灘三雲、ウエスト峰不二子、そしてヒップが野原みさえなのに顔は坂崎美心という残念過ぎるスペックを持つオールドレディの坂口美佐江さん。
 酷いわ、どうして私が漫画を盗まないといけないの--ビルダー志望で鞄に超兄貴の入れ物を持つのはBMIは罪木蜜柑なのに顔は姫野カレンというペンネームダンベル矢羽野さん。
 これだから餓鬼は嫌いなんだよ--漫画嫌いで手元には一切漫画類を持参しないのは身長、体重は早川京子、形は森川涼子、なのに素顔はジャイ子という残念な高校二年生赤坂です代さん。
「これが私が怪しいと思った三人の容疑者よ」
「えっとどんな漫画が盗まれたの?」
「それはズバリこうゆう漫画」
「……要するに格闘漫画だね」
「あ、間違えた。本当は原作者が同じこの漫画」
「えっと……犯人わかったよ」
 山田君は迷わず矢羽野さんに尋問した所、あっさり自供。
「どうしてわかったのよ!」
「盗まれたのが漫画だとわかったら最初に赤坂さんが除外されるよ。だって彼女は漫画嫌いだって供述してるし。そして残るは漫画を愛読する坂口さんと矢羽野さん。そしてこの漫画は赤坂さんくらいの年齢の少女が主役でしかもダイエットの過程でボディビルジムに通うという題材だから自然と矢羽野さんに辿り着きました」
「どうだ、矢羽野。これが私の名推理よ!」
 殆ど山田君が推理を披露するのに決めポーズをとるのは全く推理してない市子ちゃんであった。
「ちょっと電車降りよう、ね」
 降りた先で矢羽野が話すのは次の通り。先ずはどの書店にも売っていなかった。次に大手であろうともちょうどその時に盗んだ巻数目がなかった。そして余計な約束をした……これが重なって今回の犯行に及んだ。何と言う幼稚な事件であったのか!
「事件は共用車両で起きてるのではない。ブスばかりの女性専用車両で起こってるんだよ!」
「市子ちゃんは女性専用車両に何の恨みがあるんだろう?」
 こうして二日目朝の事件を無事に終えて二人は何時もの通学に戻る……


 まだまだ続くぞ、迷探偵市子ちゃん。

 第五の事件 ウィッシュプロマイド盗難事件

 それは一限目の体育の授業が無事終わり、市子ちゃんのクラスは私服に着替えて教室に戻る矢先に起こった。何と同じクラスの竹下栄子ちゃん愛読の漫画が盗まれるという事件が発生する。
「うわああん、あれの大ファンだったのに」
「許せないわ。という訳で山田君!」
「また僕?」
「大至急容疑者と思われる人達を集めて」
 一限目の終わりで最も早く更衣室に向かったのは四人。内三人は男の子。
 何でそんな漫画読むのよ--小学生なのに終末のハーレムを愛読するという羽田四條(はだ しじょう)ちゃん。
 俺が犯人な訳ねえだろうが--恐怖新聞を全て愛読するというマニアックな趣向を持つ角田一郎君。
 わしは次世代のゴーマンかますってかあ--と今時おぼっちゃま君やゴーマニズム宣言を愛読するという益せた時浦竜彦(ときうら たつひこ)君。
 きっと手塚治虫の仕業だよ--こちらも更に益せており、何と江川達也作品をコンプリートしているという男を父に持つ江戸城樽斗(えどじょう たると)君。
「犯人がわかったばい!」
「え、わかるの?」
「それは時浦竜彦君……だよ!」
「どうしてだと思うの?」
「それは勿論、最近は保守からも反感を受けて更には康が作ったアイドルグループに鼻の下を伸ばして気が付けば共謀罪反対ーズの一員に成ってるのよ」
「いや、意味がわからないよ。だから政治の話は僕知らないからさ」
「コラ、私の推理をあからさまに馬鹿にしてるよね!」
「馬鹿にしてる以前に何が盗まれたのかはっきりしないからだよ」
「あ、山田君は知らないの?」
「知らないよ、何が盗まれたのか」
「だって仮面ライダーTHE FIRSTという単行本化出来る筈のない作品が単行本化した挙句に誰かに盗まれたんだよ」
「御免、市子ちゃん。その漫画の作者って誰?」
「あ、思い出した。確か日露戦争物語の人が絵を担当してたね」
「じゃあ一発でわかったよ……そうだよね、江戸城君?」
「ど、どうして僕だとわかったんだ?」
「だって君は散々東京大学物語という幾ら読んでも理解出来ない漫画を僕に読ませるじゃないか」
「だからって僕が犯人だって証拠はない。仮面ライダーだったらきっと羽田じゃないか!」
「ええ、でもあの漫画は栄子ちゃん曰く後でゴミ箱に纏めて捨てる--」
「誰がゴミだ。江川先生の素晴らしさを理解しないなんて……あ!」
 自供した。どうして江戸城君が自ら罪を認めてしまうのか? そこには漫画版仮面ライダーTHE FIRSTの悲しい物語が秘められる。
「悔しかったんだ。うちのパパはあの漫画こそ江川先生の本性が詰まった作品だとして何としても単行本を探してたんだよ。例えブリキ大王のテーマの歌詞二番目を応募した漫画家に酷評されてでも見つけたかったんだ。そしたら小池の奴がこっそりそれを焼却炉に放り込もうと企んでたんだ。だから僕は何としても盗み出そうと機会を待ってたんだよ……クウウ!」
 江戸城君と彼のお父さんの江川達也への愛はそれほど深いとは……事件後、二限目の休憩時間に件の漫画を読む市子ちゃんと山田君。
「テレビばっかり出てるから劣化するんだよ、この漫画家」
「これが漫画……だとしたらこんなの酷いよ。小池さんと同じ気持ちに成るよ!」
 どうやらその内容は下手糞を通り越して怒りすら覚える物らしい……


 という訳で二つの事件をお送りしました。一つ目と二つ目の事件難易度の低さは主に盗まれた漫画は何なのか? それさえ分かれば犯人の特定に繋がるという物。それでも迷推理をするのが市子ちゃん。
 因みに捕捉すると近未来編のイラストを担当した彼は江川の落書き漫画を自身のラジオで酷評したのは本当だぞ。それくらいに江川のライダーは最早ライダーその物を侮辱した内容だからな……というかこんなのをもしも石ノ森章太郎が見たら間違いなくリボルケインを片手に江川の家に押し掛けに来るぞ。それくらいに……あれはゴミだからな。
 という訳で市子ちゃんはここまで。さあ次回は来週まで待て!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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