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雑文特別編 迷探偵市子ちゃんのデビュー 飽きたらカルピスに薄めるように短くする試作品 (3/5)

 どうも正直まだ悩んでいるdarkvernuです。
 正直宣伝するべきかどうかについて……まあ悩んでも仕方ないので静かに書き進めときますか。

 第三の事件 180センチ強盗事件

 それは帰宅途中のバーロー本屋にて起こった。そこで『恩』の覆面をした強盗が押し寄せて今週号のジャンプが一部盗まれたという事件。犯人が逃げたと思われる時間は午後三時。市子ちゃん達が駆け付けた時はその五分後。そして犯人は市子ちゃん達が駆け付けた事に依って慌てて群衆の前に姿を現した様子。
「--と言う訳なんだ。一応、部下に犯人を追わせて怪しいと思われる人間を五人ほど捕まえて来たんだ」
「きっと犯人は九十九も蹴られた路傍の石なんだよ!」
「違うよ、市子ちゃん。そもそも漢字が違う。本当の漢字は環境設定の問題で記録出来ない漢字だよ」
「ああ言えばこう言うんだから」
「あ、それで犯人の背格好はどれくらいですか?」
「ああ、背格好は木村沙織ちゃんと同じ身長」
「やったわ、私達は犯人じゃないわ!」
「当り前だよ。僕達の年でそんなに大きい子が居たら恐いよ!」
 そうして発見したのは次の五人。
 それであんたはやるのかい--たまたま五十台中盤のサラリーマンと一緒に居た筋肉隆々の男で名前は石動さん。
 お、俺は犯人じゃねえよ--たまたま近くの女子トイレに隠れていた宇宙飛行士訓練生のダリルさん。
 私は忙しいのだよ、早急に済ませたまえ--たまたま高級車に乗っていたとあるスラム街に拠点を置くビジネスマンの日本名生瀬さん。
 何で俺が連行されるんだ--如何にも不良そうな金髪の高校生中村さん。
 チイ、漫画読んでる時に連れて行かれて--風船ガムを味わいながら左手に持つ週刊誌のページを捲るのは最近己の身長の半分近く低いテニスプレイヤーの弟子に成った喧嘩屋言峰さん。
「今回は犯人がまるわかりだね……犯人は言峰さん、貴方よ!」
「俺が犯人だって? 証拠は……ああ、これか」
「そう、風船ガムで『恩』のマスクを被って本屋に押し掛けて盗んだ事は丸わかりよ!」
「はあ、風船ガム? 『恩』? 何の事だ?」
「市子ちゃん、風船ガムで覆面は出来ないよ」
「そんなの全国一億二千万人の風船ガムマニアを敵に回す発言よ、山田君!」
「マニアだって出来ないから」
「ね、だから白状しなさい」
「ああ、白状するよ。実はあの金髪から貰ったんだ」
 こうして事件は解決した。何と犯人は中村さんだった。何故強盗したのかを尋ねると彼は次のような証言をした。
「実はジャンプを読みたかったんだ。ところがこの本屋は立ち読み禁止令を出して来たんだ。だから仕方なく『恩』のマスクを被って押し入り、盗んできた。そしたら店員が走ってきて人混みに紛れながらあの言峰って奴にジャンプを渡してからマスクを脱いで何食わぬ顔で逃れようとしたんだよ……許すマジ、立ち読み禁止令!」
 近年は出版業界の不振もあって中々立ち読みが許される店舗が少ない。バーロー本屋も例外ではない。故に立ち読み共にとっての冬はまだまだ続く。
「やっぱ私って探偵に向いてるね」
「向いてないし、思いっ切り犯人間違ってたよ」


 まだまだ事件は続く。興奮さめ已まない中でもう一つの事件は幕を開ける。

 第四の事件 植草一秀事件

 それは本屋の事件が解決して猥褻容疑の疑いがあったダリルさんに対して警察が実況見分に乗り出そうとしてる中で起こった。
「ど、どうしたんですか?」
「だ、誰かが私のスカートの中を手鏡で覗いていたのよ!」
 それは被害者が座っていた公園のベンチの真下に転がる手鏡。事件が起こったのは午後四時。たまたま警察官が居たお陰で犯人は公園から逃げる事も出来ずにその場に留まる。現在公園に居るのは十人。被害者の女性と警察官、実況見分の為に公園を訪れたダリルさん。それから野次馬の如く首を突っ込む市子ちゃんと連れ回される山田君を除けば容疑者は五人。
 私は今からカケイボ学園の証言の為に市議会に赴こうとしてるのに--何故かスマホを弄り、何かを隠そうとする元文科省官僚の近鉄正さん。
 手鏡に写されたのはミニ、それとタコ--何故かプレイスタンドβでFF7のラスボス戦をプレイ中の元俳優セフィロスもさしさん。
 許すマジ、犯人め--どさくさに紛れて被害者女性の尻を狙い、警察に取り押さえられるのは真言宗の元僧侶辻谷弥勒さん。
 それにしても手鏡とはね--と手にしたカメラで被害者女性のスカートを狙い、前述の被害者と同じく取り押さえられたのはとある道場に居候する支那人の拳法家鹿拳星さん。
 全くけしからんなあ、わしみたいに堂々としておれば良いのに--被害者女性の胸を鷲掴みしようとして警察官に睨まれたために諦めるのは自称仙人のハワイ系アメリカ人のカメハメ・セニンさん。
「ううむ、わからない」
「多分、犯人は二人に絞れるかも」
「え、どうやって絞るの?」
「市子ちゃん、探偵なんだから一々僕に説明を求めないでよね……えっと絞る方法は一つ。先ずは五人の行動を確認する事。五人共どんな行動してた?」
「そりゃあ勿論風俗行こうとしてたし、薬飲もうとしてたし、奈落倒そうとしてたし、兄弟喧嘩を始めようとしてたし、挙句に力のトーナメントに参加しようとしてたんでしょ?」
「いや、何を前提にそんな考えが浮かぶんだよ」
「え、だってみんなそんな感じじゃないの?」
「違うよ、市子ちゃん。そうゆう前提は他所に仕舞おうよ。例え似たような人でもその前提は推理するのに邪魔だからさ」
「うーん、でもみんな同じような行動だし」
「全然行動様式が違うよ。それにお巡りさんの本格的な操作をする前に僕らで大体は絞れるよ。だから市子ちゃん……少し黙ってて」
「ええ、山田君の意地悪」
 これじゃあどっちが探偵かわからない。
「オホン……最初に紹介された二人以外のみんなは明らかに犯行の仕方が今回の事件と繋がらない。いや、あの三人は犯人じゃない」
「え、どうして?」
「それはね、辻谷さんは直接被害者のお尻を触ろうとした。仮に犯人だったら手鏡を使う意味がないよ。彼は堂々と犯行に及んでいる。依って犯人じゃない」
「ああ、そうか。すると他の二人はきっとそれと似たような物だね」
「わかってくれたね。その通り--」
「あの拳法家はきっと動画編集の一環だったんだね。それとあの仙人さんはきっと修行の為にあのお姉さんのお尻を克服しようとしてたんだよ!」
「うう、ま、まあそうゆう事にしておくよ」
 別の意味で正しいけど市子ちゃんの余りにも筋違いな推理に突っ込むのも野暮だと感じた山田君。
「うーん、だったらあの二人ね」
「僕はセフィロスさんが怪しいと思うんだ」
「え、何で?」
「それはセフィロスさんに尋問するとわかるよ」
 ちょうど警察官がセフィロスもさしの尋問に取り掛かる。
「尋問する前に先ずは持ち物を全て披露したまえ」
「はいさ」
 セフィロスは服の中にある物全てを出した。それらはカメラ用のメモリースティックだらけ。財布もあるが、別に怪しい物は一つもない。
「持ち物はこれと言って--」
「コラ、君は何をしてるんだ!」
「某探偵はパンツの中に手を突っ込む事くらい躊躇いないって」
「駄目だよ、市子ちゃん!」
 だが、市子ちゃんの意外な行動に依ってセフィロスのボクサーパンツの中から手のひらサイズのメモ帳が発見された。そこに記されるのは様々な女性のパンツの概要。それはここに記すのは余りにも卑猥で子供向けとは言えない。
「こ、これは」
 警察官は最大ニ十ページのメモ帳の今記されてある十五ページ分の中の最後のページに被害者女性と思われるパンツの概要を見つける。
「ウヌヌ……少し確認してくれませんか?」
「子供達も居るのよ、絶対に秘密にしてよね」
「いや、女性警官を応援に回して--」
「畜生め、餓鬼に手を突っ込まれなければ完全犯罪だったのに!」
 セフィロスは自供した。彼は芸能界を追われたセクハラ事件から払拭する事も出来ずに隠れて手鏡で被害者を始めとした女性のスカートの中を覗いてそれを忘れないように例の掌サイズのメモ帳に記していた。そう、今回も手鏡で犯行に及ぶも警察が実況見分の為にやって来た為に慌ててそれを落とし、更にはそれを被害者に見られた為に……こうして真犯人セフィロスは手錠を掛けられて署に連行されてゆく。
「いやあ、私の巧みな推理のお蔭で植草教授のお仲間をまた一人刑務所に送り込めたのよ!」
「いや、まあ……い、一応は市子ちゃんの、お陰で、うーん」
 こうして彼女が探偵に成って一日目の事件の数々は解決され、物語は二日目を迎える……


 と言う訳で『迷探偵市子ちゃんのデビュー』の試作品をお届けしました。何度も記しますが、市子ちゃんは迷推理をテーマに様々な難事件を斜め下の推理をしては助手の山田君がツッコむという形式。但し、迷推理を活かす為に事件は全て洒落が通じる物とする。殺人事件等は洒落に成らないのでこの作品ではそれは扱わない。
 さあ試作品の披露はここまで。時間を置いてから一兆年の夜に当たる。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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