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雑文特別編 我こそは復讐される

 どうも少しだけ実験作をしときますな。あ、青魔法の章03の四ページ目の解説も今の内にやっときますね。
 では始めますか。

 世の中には家族の仇を討つ為にターゲットに復讐する物語は山程ある。誰だって復讐を果たしたい。誰だって痛快復讐劇を楽しむさ。復讐ってのは憎しみの連鎖という側面だけじゃない。死刑制度だってその為にあるじゃないか。でも遺族自身が鬼畜外道の死刑囚を殺すのが死刑制度の特徴ではない。遺族のどうしようもない感情の代弁を果たす為に死刑制度と言う存在がある。日弁連の連中はそれがわからんからこそ……おっと政治の話は其処までにしておこうか。つまりそうゆう事である。
 ところがその逆ははっきり言って探しても見つかるかどうかすらわからない。仮にあっても復讐される側に感情移入出来る代物が本当にあるのかどうかだろう。大体、復讐劇ってのは復讐する側が主役じゃないと意味ないだろ? ガンXソードだって主人公は復讐する側じゃないか。ダイモンズだってその前身である鉄の旋律だって復讐する側が主人公だろ。なのにこの物語は復讐する側が主人公ではない。復讐される方が主人公なのさ。
 そう俺が主人公。でも俺の紹介は後にして最初は俺に復讐しようとする五人の美少女を紹介するとしようか。五人は高校生。彼女達はある日、生徒会室に集合する。そこでとんでもない話を打ち出した。
「ええ、そんなああ。あんな奴にお姉様が?」
「事実よ。何処までも彼は私達を苦しめれば気が済むのよ!」
「許せないわ。あんなもやし野郎があたしよりも凄いなんて絶対有り得ない!」
「マジムカツクー。どうしてあいつがそんなにイケてる訳ー?」
「成績では私の方が誰よりも優れているのよ……いるのに……いるのにいいい!」
 彼女達はそれぞれの分野で俺に復讐しようと打ち合わせをする。一人は百合、一人は体力、一人はつまらん理由で、一人は成績、一人は……はあ、取り敢えず五人は俺に復讐する為に打ち合わせをする。その打ち合わせとは即ち、誰が最初に復讐を果たすのか?
「そんなのあたしに決まってるでしょ。この中で最も運動神経良いのはあたししか居ないじゃん!」
「それは駄目よ。彼については誰よりも私が詳しいのよ!」
「それはいけない。お姉様の心は僕が一番よく知ってるのに……知ってるのにあの憎き男はお姉様の心を盗みました。万死に値しますよ!」
「いえ、殺したら駄目でしょ。復讐と言ってもあの男をもっとも苦しめる方法でやらないと意味がないわ」
「またまた勉強で? マジ面倒臭いって」
「面倒臭いのはそっちでしょ? 頭が空っぽで頭の悪そうな軽々しい男とばっかり付き合ってる貴女では荷が重いわよ」
「何ホザいてる訳、ガリ勉の分際でー」
「止めなさい、みっともない!」
「これも全てあの男の陰謀よ。そうやって僕達を争わせて自分はお姉様とあんなことやこんな事を!」
「コラ、そうゆう事口にしないのよ!」
「でも有り得るでしょ、そうでしょ。きっと今頃はお姉様は淫らな姿を晒してるのよ。ハアハア、淫らなお姉様もきっと素敵よ!」
「妄想しておいて何自分の世界に溺れてる訳? ハア、全くあんなもやし野郎の何処が惚れるのよ……あ、御免御免。きっとイケメンな部分……イケメンだったのかな? どっちみち良くわからない……わからないのにどうしてあたしがあんなのに負けたのよ!」
「フウウウウ、オホン」
 さて、ここから自己紹介に入る。
「じゃあ先頭バッターはこの体育委員長を務める焔真奈美(ほむら まなみ)が行くわよ!」
「真奈美さんは引っ込んで下さい。あの忌々しい男の抹殺は保険委員長を務める浜百合(むらさき ゆり)が果たしますのよ!」
「引っ込んでって、ユリユリ。ここは文化委員長のこのあたい、貴織利奈(きおり りな)がやるっしょ」
「貴織君のような頭空っぽな人に彼に勝てるとは思えないわ。ここは風紀委員長を務めます自分が立候補します。名前は水鳥堅乃(みどり かたの)と申します」
「そして、生徒会副会長を務める私の名前は黒波揚羽(くろば あげは)で御座います」
 それぞれがどんな恨みがあって俺に襲い掛かるのか? 正直俺には身に覚えがないに等しい。え、俺だって? 今の俺は関係者以外立ち入りが禁止されている空き教室にて庶務の台田やそれから学園のアイドルにして生徒会長であられる蛍火さんと一緒にポーカーをするんだよ。
「また大貧民かよ!」
「また蛍火さんに負けた。どれだけ強いんだよ」
「でも秀ちゃんとは接戦だったよ。まさか同じフォーカードだったなんて」
「でもお前は1のフォーカードで対して俺は5のフォーカード……どう考えても勝てる筈がない」
「それでも秀ちゃんは凄いよ。私でも五枚もチェンジするなんて出来ないよ」
「チェンジしても結局フォーカードだもんな。蛍火さんはどれだけ強いんだよ」
「オイ、何イチャイチャしてんだよ。青野、オイ!」
「メンゴメンゴ、台田」
「八十年代の言葉は古いだろ、何処のノヴォセリック王国王女だ!」
「そうゆうお前も何マニアックな事言ってるんだよ。どのネタだよ、それ!」
「ダンガンロンパも知らんのか!」
「俺は逆転裁判派だ!」
「二人共大人げないから止めなさい」
「はい」
「学園のアイドル様には逆らえないぜ」
 えっと紹介しよう。先ずは俺の悪友にして存在自体が不細工な野郎が庶務の台田夷(だいだ い)。一部からは橙と呼ばれる不細工家出身ではないかと思われても不思議じゃない不細工野郎だ。果たして見合いも成立するのだろうか?
 次は俺の憧れにして学園のアイドル様でもある生徒会長の白粒蛍火(しろつぶ ほたるび)さん。完璧過ぎるスペックは女子に嫉妬されるかと思いきや逆に惚れさせる程。勿論、性格も抜群に良い。だが欠点はあるんだな。それが恋愛に関してだよ。彼女は俺しか知らない程に恋愛に関しては恐ろしくポンコツスペック。えっと恋愛とは誰の恋愛かと聞かれたら……俺は説明しないがな。
「じゃあそろそろキスでもしましょう、秀君」
「ちょっと待て、蛍火さん!」
「え、何を待つの? トランプならもう片付け終わったでしょ?」
「そっちじゃなくてここには台田が居るんだぞ」
「台田君は居るけど、それが如何したの?」
「どうしたもこうしたもないだろ。あいつの嫉妬の炎が蛍火さんの背中越しを越えて伝わって来るぞ!」
「あ、本当だ。じゃあ台田君を慰めてあげよう」
 嫉妬の炎を燃やす台田は蛍火さんに撫でられただけでまるで飼い猫のように大人しく成った。観てるこっちが恥ずかしく成る程の表情……敢えてそう表現するが、その表情はビジュアルで示そうものならグロ映画も真っ青。
 あ、俺の自己紹介だったな。俺は生徒会では初期に抜擢させられた青野秀一(アオノ シュウイチ)。この物語の主人公様。ふとしたきっかけで俺は蛍火さんに一目惚れされる。それだけならまだ良い。ところが--
「やっぱりここに居たなああ、もやし野郎!」
「出た、大の男顔負けの怪力女焔!」
「あ、真奈美ちゃん。お早う」
「お早う……じゃなくて今度こそそこのもやし野郎に積年の恨みを晴らしにやって来たぞ!」
「またお前かよ、焔」
「五月蠅い。青野のもやし野郎。お前にドッチボールで敗れて以来、あたしはずっと憎しみを抱えて生きて来たんだ。いつか必ずお前をぎったんぎったんにする為に!」
「ドッチボールで負けたのは小学六年の頃だろ? それまでお前に連戦連敗だったぞ。何故まだ復讐しようと企むんだよ」
「企むに決まってるだろ!」
「コラ、真奈美ちゃん。秀君が困ってるじゃないの」
「う、五月蠅いな。い、幾ら生徒会長の権限でも、でも、あの」
 尚、生徒会では蛍火さんに逆らえる人間は極一部。焔は蛍火さんに注意されると引っ込みやすい。俺はそれを利用して彼女の後ろに隠れる。
「ク、卑怯な。白粒の後ろに隠れて……そ、それでも男か!」
「だってお前の相手するの疲れるし」
「ウググ、あたしは女に手を挙げる程しゃばい女じゃない」
「それは男の台詞だろ。お前は別に守らなくて結構だろう」
「関係ない。女が女を攻撃する理由があるか!」
「じゃあさあ、俺様を殴っても--」
「お前は別の意味で殴りたくない!」
 どうやら極度の不細工には手を挙げられない模様。まあ確かに俺だって台田には手を挙げられないよな。
「やっぱりここに居ましたね……ってウガアアアアアア!」
「出たな、百合女!」
 現れたのは女子の中で最も蛍火さんに惚れ込む百合女にして保険委員長の浜。因みに読み方は--むらさき--。
「お姉様が、お姉様が……許せないわ、青野秀一!」
「別に密着は--」
「忘れる所だったわ、はい……チュッ」
 すっかり忘れていたが、蛍火さんは恋愛に関しては他社を圧倒させる程のポンコツスペックである事を!
「ええええええええええ、今からやるの!」
「あああああ、お姉様が、お姉様がああ……ガクッシ!」
 浜は気絶。倒れそうに成る浜を抱えるのはギャルで読者モデルも務める文化委員長の貴織。
「全くマナもユリユリも大した事ないっしょ」
「出たな。何の用だ?」
「決まってるでしょ。復讐なんだから」
 何時の間にか背後に回り込んで抱き付く貴織。そう言えばこいつは見た目に反して忍者の里のくの一である事を忘れていた。しかも抱き付いて直ぐに俺を寝かしつける。それから恐るべき臭いで俺の理性を吹っ飛ばしに掛かる!
「これで積年の恨みを晴らせるっしょ」
「コラ、何をする!」
「はい、両腕は閉じといて」
 苦無でしっかり両腕は固定された。貴織の復讐……それは裸--だが、服の着脱が出来る俺に両腕の裾を苦無で固定しただけで縛り付けられる筈がない!
「また脱皮の術。逃がさないっしょ!」
 また鎖鎌……だが、それを阻止する影が一人--蛍火さんが右手一つで文堂を握りしめた!
「良くも秀ちゃんを」
「またホタルが……ウワアアアアア!」
 信じられない怪力で貴織を持ち上げ、綺麗に入った場所から投げ飛ばした--相変わらず凄まじいスペックだよ!
「全く騒がしいわね。何かしら……ウウウ!」
 第四の刺客……その名も風紀委員長である眼鏡女水鳥。俺の上半身裸を見て鼻血を出してそのままノックダウン--男の裸に耐性がないんだよ、あいつは。
「ウウウ、覚えておきなさい……青野秀一……ガクッシ!」
 などと捨て台詞を吐いた事も追記しておく--因みに彼女は俺にある科目だけ負けてる事に恨みを持つそうだ……たったのそれだけで俺に復讐しようと思うとは!
「全く四人共だらしがないわね。特に秀一!」
「出たな、副会長!」
「だからその呼び方は止めてって言ってるでしょ!」
 最後はやっぱり生徒会ナンバー2にして蛍火さんに対抗意識を燃やすもう一人の完璧超人である黒波揚羽。どうゆう訳か、俺にも恨みを持つ。俺はあいつに何かしたか? さっぱり身に覚えがないんだが。
「あ、揚羽ちゃんだ」
「また秀一の近くに!」
「良いでしょ、秀ちゃんと一緒に居て」
「駄目に決まってるでしょ。その男は女を誑かす色欲魔よ」
「俺様もそう思ったんだよ。こいつは利奈ちゃんとイチャイチャしようと--」
「台田は黙ってて……と言うよりも永遠に口を閉じてなさい!」
「イエス、マイクイーン!」
 因みに台田は揚羽の下僕同然。惚れ込みようは俺でさえドン引きしてしまう程。
「フウ、兎に角その男は何度も私の心を裏切った。絶対に許せないわ」
「秀ちゃんはそんな人じゃありません。揚羽ちゃんはムキに成り過ぎです」
「蛍火はわからないかも知れないけど、その男は普段は普通そうにしてるけど裏ではエロ本を読み……いえ、エロサイトでニヤニヤしてるのよ。それだけじゃないわ。寝る時は枕と気持ち悪くキスを交わし、更には毛布で全身を包んで一切を見せないように変な奇行に走ってるのよ!」
 それはどの男もやってるだろ……と口には出来ない俺達野郎が居た。兎に角、揚羽の野郎は俺の悪口を言ってるようで内容は完全にストーカーのそれ。奴の最も大きな欠点は人の悪口がストーカーの話す台詞にしか聞こえん事だ!
「と言う訳で……ハアハアハア、その男はにやにやしながらエロ動画を見てるのよ!」
「それが如何したと言うんですか。秀君だって立派な男の子です。エッチな事に興味津々なのは当たり前です!」
「お黙り、蛍火!」
「黙りません、揚羽ちゃん。どうしてもというならここで秀君の身の潔白を--」
「止めろ、収拾が着かなく成っても知らんぞ!」
「そ、そ、そうだよ。青野の言う通り、ここで落ち着こう。ねえ、白粒に黒波!」
「引っ込んでて、焔!」
「真奈美ちゃんは黙ってて!」
「う、ううう!」
「お前はこうゆう時に役に立たんな、焔……グバア!」
 五月蠅いな、青野の癖して--焔にぶん殴られる俺!
「あ、秀君が……良くも秀君を!」
「え、え、えっと」
「焔……貴女、覚悟は宜しくて?」
「副会長も何怒ってるの? えっと……ここは逃げるしかない!」
 焔は全速力で逃げる。それを追う二人の獣--チャイムが鳴るまでグラウンドで競争は繰り広げられた。
 結果は流石焔……あの完璧超人である二人から逃げ切るなんてどれだけ運動能力高いんだよ!
 ああ、忘れてる方も多いと思うがこれは俺が復讐を受ける物語。どうゆう訳か、五人の女に様々な復讐を仕掛けられる物語。決してラブコメだと判断してはいけませんぞ。
「俺様に取っちゃあお前なんか爆発しちまえば良いんだよ!」
「五月蠅いな。俺だって辛いんだよ!」


 と言う訳で『我こそは復讐される(仮)』をお送りしました。これは復讐され劇では何が良いかを考えた結果、軽めの復讐され劇に成りました。一見するとラブコメに映る内容。中身を見るとちゃんと復讐劇が繰り広げられる。だが、そこまでハードではない。学園物らしくライトな乗りで展開される。なのでハードなのは他所で楽しむように。
 因みに主人公は青野秀一で若干普通とは程遠い主人公。メインヒロインは恋愛だけはポンコツな白粒蛍火。復讐を果たそうとする五人の復讐する目的はそれぞれ嫉妬、学力、桃色、百合、そして体力と成る。たまたま主人公は五人のある部分で勝利を収めてしまった為に付け狙われる羽目に。果たして無事、ゴールインを果たせるだろうか?
 と言う訳で実験作の解説を終えます。

 青魔法の章03四ページ目の解説をすると次の通り。先ずは順調な試合運び。ナロウもモリスンも何とか勝利を収める。だが、その間にクライツェの死が起こり、更にはマリックも後一歩の所で殺されかける訳だ。そしてクライツェが死に際に伝えた事……それに関しては五ページ目で明かされる。さあ、いよいよ運命の日が迫って来たね。デュアンが神を超える日ももう目の前だ。果たしてどうなるのか……因みにマリック死んだんじゃないのかって話? 一応奴は生きてるよ。詳細は五ページ目で少しだけ明かされるよ。それから別に唐突じゃないけど、デュアンはちゃんと仕込みを入れた。なのでマリックは生きてる。
 と言う訳で青魔法の章03の四ページ目の解説を終わらせるぜ。

 それじゃあ今回はここまで。確かに復讐する側のお話は結構あるけど、復讐される側のお話はそんなにないし、しかも感情移入出来るって物はそうそうないんだよな。仮にあっても大体が敵側の逆恨みに近いからな。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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