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一兆年の夜 第六十五話 烈の闘い 明かされる星の系図篇(七)

 午後五時十一分四十三秒。
 場所は乙奈子平野。正確には清麻呂の森以降は赤い大地しかない為に何もないその場所を向かって凡そ三の時以上で辿り着く地点。
 六万程の兵力と成った遠征部隊。空からの奇襲は陸上種族が中心では余りに打撃が大きい。尚且つ、相手が捨て身である程その被害は絶大。
 だが、彼らの行進は止まらない。向こう側に着くまで彼らは足を止めない。風を流す羽を広げるのを止めない。
(足袋を履いてるのに肌の痛みが浸透して来るのは一体。確かに触れないように進んでるのにこれはどうゆう事だ!)
 そう思うのは烈闘だけではない。遠征部隊の者達全てがその症状に苦しめられる。何が原因なのか? ある一名がその答えを口にする。
「ソウカ、風ダ!」
 風--マンマロートに理由を尋ねる烈闘。
「はい、ここは僅カデスガ風ガ吹きます。どの方向に向こうともそれは僅カナガラ赤イ砂を浮かせ、隙間ヘト潜ります。その結果、衣服ヤ鎧デ防いでる筈なのに浸透する痛みが……辛い食べ物ヲ口ニシタミタイナ熱を感じるように成ります」
「僅かな風かあ。益々着込まないといけないな」
「いえ、着込めば却ッテ熱中症ヲ患います。特に赤の色は科学的な根拠は兎モ角トシテモ色覚的な根拠としましては熱ヲ吸収シヤスイト聞きます。しかも辛みを帯ビタ土トアレバ溜まった物ではありません」
「科学で説明出来ない事はないだろ? そうだろう、えっとソフェラはまだ無事だよな?」
「彼女は顔の皮膚を食い剥ガサレテトテモ戦エル状態じゃありません」
 ううむ、それじゃあ持論も聞けないな--と全生命体に持つ心の温かみから無理して頼む事をしない烈闘だった。
「如何致しましょう? これ以上ノ遠征ハモウ意味はありません。逆に余計な食糧ト時間ヲ浪費する事に繋がりますが」
「だよな。俺も考えた。もうねーねの願っていた物はもう果たしただろう。それじゃあここで--」
『--いや、俺の日記はまだ続きがある。後数頁我慢してくれ。実はこの後、
信じられない事に巻き込まれる。それは赤い土の正体を知る為に重要な意味を齎す摩訶
不思議な事に俺達が巻き込まれるのさ。何故そうゆう出来事が起こったのかを俺達は知る
由もない。
 それは次の通りさ』
 突然、赤い大地は生命を焼くに相応しい色で輝き出す。誰もがその焔のような大地に依って気体と化してゆくのかと思った!
(この色は……まさか安心したと思った矢先に巻き込まれるのか!)
 烈闘だってそう思わずにいられない。いや、烈闘だけじゃない。烈闘を心配する彼女はギャレイ出を急加速させてから烈闘の所まで飛び込んだ!
「ワワ……優希か!」
「烈君だけを先に逝かせはしない!」
「優希……しかし--」
『--次の瞬間、赤い大地は一変。緑の大地と化し、しかも銀河連合に依ってそれらが
まやかしの自然環境である事を気付かされる事に!』
「何だここは……いや、目の前にあるのは大樹型!」
「いえ、我々は清麻呂の森を出た頃カラ大樹型ノ胃袋の中に入っていたんですね」
「うううう」ソフェラは突如、烈闘の所まで跳び込んできた。「れれ、烈闘様様」
「無理をするな、ソフェラ。お前は暫く後方待機部隊に--」
「いいえいいえ、私は、無理いを無理いを押しいて申しい上げます上げます。銀河連合が銀河連合がここでまやかしいの大地を私達にい見せたのはきっとこここそが銀河連合にいとって最終防衛網であるからですです!」
「つまりここを我が物にすれば後は先祖十刃とばが目指した新天地だけに成る。いや、既に新天地は銀河連合の手に渡ってないと見た方が自然だろうな」
「どうしてそれを烈闘様ニ告ゲタ?」
「そうね。どうしてソフェラがそれを?」
「私の私の中にいある知識の欠片が一つにいまとまる感覚が浮かんだのよのよ。このこの感覚は何時感じいてもすっきりいするんだよだよ!」
「全く子供ね」
 俺達もそう変わりがないな--と夫婦揃って大人の自覚がないと烈闘は口にする。
「お喋リハココマデニシマショウ。どうゆう理由ナノカ、銀河連合が俺達ノ出方ヲ待ってくれましたが……これ以上ハ待チマセンヨ」
「だよな……じゃあ戦うぞ、お前らああ!」
 号令を出す烈闘……それは最後の戦いの前の激闘の始まり。

(これは俺が導いた到達点であるのか? それとも背中を見せなく成ったその時からこう成る運命であったのかも知れない)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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