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一兆年の夜 第六十五話 烈の闘い 明かされる星の系図篇(序)

 さて、また僕がこの時代を訪れたね。真古式神武の崩壊へと至る話の起こりの部分は今の所終わりを迎えようとしている。僕はその一部始終を目撃する。何故終わりを迎えるのかについては前の話で紹介しただろう。歪みだよ。お日様の大きさ程でしかもその中に四十二もの歪みを観測した事により僕の計算では後四年と二の年より後(ここでは単純計算して凡そ予十二の年より後)に真古式神武各地に銀河連合の彗星部隊が降りて来る。彼らに依る攻撃は今の水の惑星の軍事技術では対処出来ない。出来ない以上は喰われる事は避けられない。それだけでなく、満月規模の歪みも発生した。これはいわば銀河連合彗星部隊が真古式神武を喰らう為の予備演習の彗星部隊さ。奴らを送り込み、一部始終を確認してから四年と二の年より後に本隊で一斉に喰らいに行くのさ。全く僕が助ける事が出来たらどれだけ良いのか。でも僕が関わればあいつが歴史に介入し、折角僕や僕の父さんや母さん達の軌跡の土台を作った水の惑星に暮らす偉大なる先祖達が消えてしまう。だからこそ僕は何も出来ずに只、あいつに依る浸食を止める事しか出来ない。
 さて、僕がここに来ておきながらも何も出来ない理由を説明した。僕はどうしようもない。僕のせいで先祖達の生き様に割って入ったり、更には僕が何もやらないせいで先祖達をむざむざと命を落とすような真似をしてる現状を。僕は歴史の正確性を維持する為にこの時代に来てはあいつによる浸食を止めるしか何もしないからな。僕は何もやれない。
 今こうして先祖の一名である烈闘が後戻りせずに突き進んでる事さえ告げても問題筈なのに僕が持つ力は僕の介入は良くないと告げている。いや、予測なんて物じゃない。実際に僕はやってるんだ。そして僕はそこで狂いが生じて僕自身が産まれないという誤りの差を埋める為に僕がここに来た理由も証明する為に僕の介入を無かった事にしてどうにか誤りの差を埋めるんだよ。つまり僕は介入しても介入がなかった事に成るんだ。だから僕はこうゆう場合は何も出来ないんだよ。予測じゃなく実践してるからこそ僕は断言出来るんだよ。故に烈闘を助ける事は出来ない。出来るのは烈闘自身しか居ない。
 でも今はまだ後戻りするのは可能だろう。可能だけどそれを烈闘が選択出来ないんだ。彼は既に選択した後だったんだ。彼を止められるのはこの時点で優希しかいない。でも優希はお腹の子供を抱えてしまった以上はどうしようもなく止められない。止めないと彼は命を燃やし尽くしてしまう。後戻りしないと彼だけじゃなく、真古式神武の未来を短き花のようにしてしまう。
 それが烈闘の進むべき道であり、僕へと繋がる道だとしたら僕はもう……止められない。それに烈闘はまだまだ残した物がある。それこそは後百十年以上先に訪れる新天神武の未来を埋め尽くすあの大部隊に依る襲来から何とか生き永らえさせるあの島に渡らせる種を産みつつあるという事も。優希の行動は其処に繋がる訳だろうな。
 他にも語りたい事はあるけど、僕から断言出来る事柄はそれだけだよ。今回は烈闘が、いや水の惑星に暮らす生命が思い知るであろう水の惑星の全体図が明かされる事。僕は今度も語るだけに終わるだろう。ただ見てるだけしか出来ない存在が僕だ。僕は僕の時代と昔の時代を行き来しながらあいつの浸食を止めるしか出来ない。僕の時代では最後の攻防の続きを始め、過去の時代に誘われる時は歴史を糺して事実の書き換えを止める事で僕はみんなを助けるんだよ!
 それを実行しつつも僕は先祖の一名である烈闘の進んだ道の先を見届けるしかない……それも永遠に近い程にまで見続けながらもね。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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