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雑文特別編 お金様 書くだけ書く試作品   (8/5)

 どうも基本的に日曜は更新してはいけないという鉄のルールだけは守る(一回破ったけどさあ)darkvernuです。
 これをある程度済ませてから第六十五話の執筆を始めたいと思ってるぜ。

 午後一時五十八分……俺達はDに相談しに来た現役女子高生Jと謎のホームレスSS(エスチェット)を連れてアーカム本部へと戻った。まだ寝足りないせいか、Dは機嫌が悪い。だが、SSを見た途端に畏まって丁寧な挨拶と業務内容の説明を始めたな。
「いえいえ、まさかあの某企業をたった一代で巨大企業に伸し上げた元会長様がお出ますなんて!」
「いや、今は只のホームレスとして貧しさと戦ってる訳だよ」
「その経緯がわからないんだけど--」
「Aさん、無礼な事は慎みたまえ!」
「そ、そんなに凄い爺さんなのか? オタク知識だけが豊富じゃないのか?」
「それがSS様の企業の特徴な訳ですよ。現役時代に数多くの凄腕を育て上げるだけではなく、サービス残業及び労基法のほぼ全てを守り、更には社員へのアフターケアの完備と独立した際には最大限の応援をするなどこの方ほど部下を大切にする経営者は他に居ないと謳われる程の素晴らしい経営者なのですよ!」
「御謙遜しないで貰いたいな。時には過剰な保護のせいで一人の人間の可能性を潰した事だってあるんだよ。それに私はもう一企業の会長だった私ではない。只の私として一か月前に再スタートをしたばかりなのだよ、わかるかね?」
「俺はそれが聞きたいんだよ。どうしてホームレスに成ろうと決めたんだ? 折角積み上げた富と名誉をかなぐり捨てるなんて一体何があったのか!」
「ある日突然私の別名が決まった。それを受けて敗北宣言し、彼に会長職を譲り渡したのだよ」
「いや、わからないよ。どんな別名を付けられたんだ?」
「それは守秘義務だよ、君」
「わかったわ。小林尊だね!」
「貧しさの余り逮捕されるという間抜け前科者と一緒にされるのは失礼極まりないよ!」
「ううう、現時点では最も凄いと言われるフードファイターなのに!」
「あ、そう言えばJさんと相談する話だったわね。そろそろ始めましょうか」
「はい」
 そう言えばJは不登校で悩んでいるって話を聞いたな。ここは二人だけの女子会を開くので野郎三人は外に出よう。
「また外で何かやるのか、A?」
「ここに三人合わせて残り百二十六枚あります」
「成程、一人大体四十五枚を配れば良いのですかね?」
「そ、そう成りますね。では再び活動しましょう」

 午後二時四分……再び応募用紙配りを始める。先ずは押し寄せる通行人を--
「君、不特定多数に配っても意味がないでしょうが」
「で、でも俺達の活動は--」
「言い訳をするんじゃない。やるのでしたら先ずは死んだような眼をした人間にターゲットを絞る」
 SSは元経営者らしく未来の薄い人間に狙いを絞った。
「私を見てなさい。これがビラ配りの極意よ。ええ、君は就活に励んでるのかな?」
「あ、そうですが」
「良ければこれに目を通してみてくれないか?」
「それ俺達のやって来た事と同じじゃねえのか?」
「いや、その後もありそうですね。SSさんは何か秘伝でもありそうだな」
「ここで働くとお得な情報を君に与えよう。それは何と一週間だけ日当五千円が貰えるよ」
 お金で吊ったぞ。あのジジイめ、目先のお金で吊らせに掛かったぞ。それはマネーバスターズの意向に反するんじゃないのか。そう思いつつも眺める俺達。
「で、でもそれって新手の詐欺にある事じゃないの?」
「ここ重要ね。たったの一週間で五千円。でも君は一日に五千円も浪費するのかな?」
「あ、言われてみればそれは--」
「でしょ。だったら一週間計三万五千円は誠にお得なお金に成るよ。どうだい、今なら五名様限定」とSSは敢えて資金面に於ける限界を示す事で詐欺ではない事を見せ付ける。「今、これに乗らないと今日と目先の明日は乗り切れないよ……さあさあ!」
「は、入らせて頂きます!」
「宜しい。ではこの応募用紙を半分持ってね」
「え、え?」
「まさかねずみ講手段でやるんじゃないだろうな?」
「いや、ねずみ講は制限を掛けないからこそ詐欺が成立するのだよ。だが、君達の場合はまだ財政面では百万円以内ならい週間でも問題ないだろう?」
「俺達の明日もあるんですよ、SSさん」
「それにDの許可なくそれ極めて良いのか?」
「いえ、このくらいの無許可は問題ありません。一日以内に押し切れば何とか話は付けられる話ですよ」
「あ、あのう」
 SSがスカウトした一般人は二十二枚分渡され、困惑してる様子。俺は彼を尋ねる。
「お名前と現在の状態を教えてくれないか?」
「えっと履歴書を書いて宜しいのですか?」
「いや、必要ない。普通に名前と現在どうなってるかを伝えれば良いだけだから」
「わ、わかりました」とこの男は余所余所しい様子で自己紹介を始める。「ぼ、僕はLです。えっとLです」
「Lかあ。推理する時に何時もお菓子食べてるような印象だけど」
「いえ、僕はお菓子アレルギーで何時もビスケットですら食べられないのです」
「じゃあ煎餅は?」
「いえ、洋菓子だけじゃなく和菓子も無理です。だから何時も苦労してるんです」
「とさ、C´さん」
「残念だよな。名前からしてお菓子食べそうなのに」
「全くですね。まあ実写映画版でありましたら命を捨ててキラを出し抜きましたがね」
「いや、そっちの話じゃないから」
 うわあ、C´とSSはどちらもマニアックな話をして一苦労するよなあ。そんなのじゃないな。俺達は後四人……でも応募用紙は十枚以上あるんだけどな。まあいっか。期間限定の話の為にもここは深呼吸して--
「おおおい、君達イイ!」
「如何したんだ、急に!」
「ほう、考えましたね」
「一発逆転を考えてる皆さん……どうだい、このマネーバスターズに参加してみないかーい!」更に深呼吸して初回特典を伝える俺。「今なら限定四名様に何と加入して一週間だけ日当五千円貰えるよ!」
「それは参加してみないとな」
「はいはい、新手の詐欺ワロス」
「ゴーストバスターズ何か流行らないっての」
「それよりも契約の方が先じゃ」
「それで彼氏が出来たら嬉しいけどね」
「というかあの浮浪者みたいな人はまさか!」
 という風に一週間限定で日当五千円に飛びついたのはたったの八人。内、就職してる奴らを省くと……零人だった。

 午後五時一分六秒……Jは既に帰宅し、秘密基地に残るのはDのみ。そこで俺達は新たに加わったLとSSが勝手に決めた限定五名様にのみ与えられる最初の一週間だけ日当五千円与えるという方針も伝えた。すると意外な事に彼女は了承してくれた。
「え、反対しないの?」
「そうじゃないわ。マネーバスターズというのはお金を溝に捨てる事さえ躊躇いなく果たす事を目指した対お金様のレジスタンス組織なのよ。君だってその為に会社を辞めて参加したんでしょ?」
「まあそうだけど」
「じゃあ決まりだね。君もお金をどう思うかしら?」
「えっと僕は四十一歳です」
「ええ、俺達よりも年上だって!」
「髭剃りは毎日やってますし、顔洗いだって欠かしませんので」
「へえ、凄いわね。だから見た目よりも若く見えたのね」
「そんな事よりもLさん。あんたはお金様に対してどう思うか聞きたい!」
「実は妻と離婚したのは……お金のせいなんです!」
「離婚……結婚してたんだ」
「ええ、僕は許せないんだよ。妻の心を縛るお金の存在を。でもお金がないと明日明後日が全く見えないのです。離婚してから五年間も僕はお金を求めてアルバイトをしてました。でも数々のアルバイトは広告詐欺の塊で保証があると記しておきながらいざ電話を掛けてみると全く違う事を言ったりして酷い有様ですよ。更にはサービス残業の常態化や時にはスケジュールの勝手な変更などもあって僕は疲れて疲れて……それでも良いアルバイトを探し続け、貴方方と出会うまでそこでバイトとして働きました。でもそこだって人手不足と更には人の都合を無視して残業や無茶苦茶な仕事の押し付けも。幾ら信頼されてる証拠といっても押し付けがましい恩は時として人間を棒切れまで擦り減らしますよ」
「それは酷いわね。まあ詳しい話は履歴書か何かを持ってきたら改めて尋ねるわ」
「え、やっぱりここに入るには履歴書は必要なのですね?」
「いえ、ここは結成されて間もないから入隊の条件はいい加減……よねえ?」
「俺に振られても……まあそうだな。だから初回限定だったら履歴書なしでも入って大丈夫さ」
「まさか貴方がこの会社の社長ですか?」
「社長じゃないし、そもそもここは会社じゃなくて秘密結社だぞ」
「の割には秘密にすら成ってない気がするが」
「気にするな。兎に角、宜しくな」
「ええ……ところでどんな事をするんですか?」
「そういえばビラ配りだけで全然方針決めてないな」
「お金様をやっつけるというのがスローガンよ」
「そのお金様をやっつけるのは良いんですけど、どうやって経営を成り立たせてるのかが気に成りますね」
「うーん、どうゆう商売をするかを未だに決まってないな。銀行業務は勝手にやると日本銀行から睨まれるしなあ」
「経営だったら私に任せてみないか?」
「えっとSSさの爺さんは確かあの企業を一代であれだけ巨大にした実績を持ってましたよね。じゃあ皆を別名で--」
「君は馬鹿にしてるのかね? そんな事をやっても銀行はここを投資するなんて有り得ないね」
 だよな。そもそも別名はあくまで会社の方針であって経営手段じゃないよな。うーん、お金様を打倒するのは良いが、いざ活動すると成れば絶対に資金面でぶつかるからな。さあ、どうするか……そうだ!
「--へえ、最初はセミナー活動を実施する事で徐々にお金に対するスタンスを変革させていき、銀行への融資を齎す訳……ね」
「どうだい。これなら効果があるだろうよ」
「一応経験者として口を挟みますね。セミナーというのは成功した企業だからこそ他企業は引き受けるのでして先行きが未定の企業のセミナーなんて他企業は恐くて引き受けたりしませんよ」
「え、そうだったのか!」
「ううむ、SSさんが言うと凄く説得されるなあ」
「でも先行き不透明な我々がセミナーを開けないと言われるとそれは否定させて頂きますよ……ねえ、D君?」
「は、はい。SS様の御要望なら何だって引き受けますわよ!」
 流石の女王様気質のDもSSの前では鶴に屈する雑魚鳥の如く従わざる負えないようだな。確かに彼女の少しの我儘だったらスーパーデーの何処かにセミナー会場を設ける事だって可能かもしれないな。
 でもそれやっても良いのかな? 俺はこの時、お金様の思い通りに進んでる気もした。何せ先程のSSに依る日当五千円手法もいわばお金があるからこそ可能な事だからな。これで本当にお金に頼らない生活をしてると断言出来るのだろうか……いや、目的を実現する為には敢えて忌み嫌う行いも利用するとは誰かが先に言ってたよな。それしか道はないのか……


 という訳でお金様をお届けしました。後一回だ。後一回はやれるぞ。という訳で第六十五話は後一回分のお金様の試作品を出した後に執筆を始めますので末永く待っていて下さいね。
 それじゃあ今回はここまで。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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