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雑文特別編 お金様 書くだけ書く試作品   (5/5)

 どうもお詫びはこの週含めて後二週。その全てをお金様に注ぎ込むだけ。

 C´による凶行を止めた俺Aは翌日、秘密基地に呼んで話し合った。彼に依ってCの新たな一面も判明する。Cの夢は長者番付に載る事。その為にもY社で出世し、憎たらしいEを蹴落として社長の椅子に就くのが目標との事。実に壮大且つ精神力が尋常じゃなければ実現出来ない夢を抱いてしまったのか? 大手広告代理店Y社の社長になる夢の為に痩せ我慢し続けた結果、重圧に耐えられなかったか。
「--金持ちというのは男の子なら誰もが夢見る理想だろ?」
「でも死んでしまっては元も子もないと言えばそれまでだが」
「俺は何度もCに会社を辞めるよう言って来たんだ。でもあいつは頑なにY社にしがみ付いた。しかもあいつは何度も係長試験に挑んだ。でも結果は散々でそれをネタにあのEは何度もCをパラハラしたとか」
「係長試験かあ。俺もBさんに勧められたなあ。でもエキスパートを選んだからな。出世すると遊ぶ時間も無くなって余裕が持てなくなると感じてなあ。そうかあ、そこまでの意欲は俺にはないなあ」
「あいつは馬鹿だよ、お金の為にY社の椅子に座ろうと考えるなんて!」
「恐らく毎年掲載される高額納税者ランキングってのもCの精神を益々狂わせたんだろう。最近じゃあタックスヘイブン問題に依って脱税する企業も明白に成りつつあるというのに……そこまでお金というのは人間を狂わせる物だろうな」
「ところで聞きますが」
「何だ、まさか呼んだ理由?」
「まさかと思いますけど、そのマネーバスターズとはどんな活動をする組織なのですか?」
「お金による隷従を脱却して日本国に未来を齎すのが目的だ」
「お金は日本人を隷従にさせるのですか?」
「俺はそう思ってる。だからこそ約六年もお世話に成ったX社を辞めてこの活動を始めた」
「お金のせいにするのは余り気が進みません。何しろCは最後までお金持ちに成る事を目標に限界を超えてまで命を懸けました。ですのでお前らの活動に協力してCが報われるのかが気に成りますが」
「確かにそうだろうな。Cは別に会社を恨んでもお金を恨んでない。C´さんの言う通り彼は最後までお金の忠臣でありました……だからこそ俺は許せないのだ!」
「許せない?」
「そんな忠義に篤いCを奴隷の如く扱い、お金をちらつかせる事で労働基準法を大きく反する程働かせ、更にはC自身の人間性を徹底的に扱き下ろし、そして自殺まで追い込んだお金の下僕共を俺は絶対に許さない!」
 Aは立ち上がる。そこにはまるで宣言こそ自らの使命であるかのように!
「良いか、C´!
 俺達マネーバスターズはお金に依って人間性を奪われたお金の下僕者共を次々と解放していき、お金の為の生き方から悔いのない生き方に変える事でお金による支配構造を脱却する!
 そこには様々なお金の幹部共が待ち受ける。奴等はお金による支配構造を覆されると困る俗物共だ!
 そいつらは本気で俺達マネーバスターズを止めに入る。奴等は会社が潰れるだの従業員達を路頭に彷徨わせる気だのと綺麗事を並べて俺達の妨害に入る!
 その戦いは過酷を極めてもしかすると最後まで俺達がこうして立っていないのかも知れない。それでも俺達は負けはしない!
 どれだけ奴らによる妨害が来ようともお金の為にしか生きられない奴らに俺達が負ける筈がない!
 俺達は必ず勝つ!
 そうでないと俺がお金様に反逆した意味がないのだ。C´だって怒りは覚えているだろう、お金に依って人権を蹂躙され、挙句には命を落としたCの無念をまざまざと感じるだろう?」
「言われてみればそうだな。俺は今にもEをこの手で絞殺したい!」
「いや、殺すな!」
「え、お金の打倒を果たす為には手段は選んでられないでしょう!」
「幾ら手段を選べないとはいえ、殺人は御法度だ。良いか、俺達は悔いのない生き方をする以上は法に従え!」
「そんな法律だって--」
「それでも基本的な法律も従えずしてお金様への反逆など笑止千万!
 C´は横断歩道を渡る時に無理して赤信号でも渡って良いというのか!
 横に青で通れる横断歩道が二つ以上あったらそこを通るのがルールに従う者だろうが!
 何、Vの字に渡る試みは間に合わないだと。それならば走って行け!
 人間は何の為に走る機能が付いていると思うかああああ!」
「横断歩道を素早く渡る方法がまさかの力技だったなんて……しかもV字に渡るのはルール違反じゃない!」
「だろ!」
「ですが、横断歩道の話と先程までの話は如何繋がるというんだ!」
「応用する事を知れ。俺達はルールを守った上でお金様に反逆する。ルールというのは最低限守る事が出来て初めてルールを破る事を覚えるのだ!」
「覚えるだと!」
「そう、、覚えるのだ!」
「それは知るという言葉で表せる筈だが?」
「ルール破りを知るってのは幼稚園児でも口に出来る。そうじゃないぞ、ルール破りを覚えるというのは。ルール破りを覚えるという事はルールを限界まで守った上で自らルールを破る行為だあああ!」
「何だか良くわからないが物凄い行為だと理解した気がする!」
「ハアハアハア、普段から喋らないから少し休憩を取るぞ」
「俺も紙コップに水を入れて飲んでくる」
「はあ、男ってどうしてそんなに熱く成れるのかしら?」
 さて、俺は久しぶりに馬鹿に成ってみた。今思い出すと悔やんでも悔やみ切れない思いで一杯さ。まさかここまで熱く成ってしまうなんて夢にも思わなかった。そろそろ休憩に入るか。まだまだ彼を同志にさせるには言葉が足りない。言葉が足りないと直ぐに辞めてしまう。それでは意味がない。もう一押しが重要だと俺は考える。そのもう一押しをどうやって実現するのか?
 おっと休憩は五分で終わるかな。という訳で五分経過……第二ラウンドと行きましょうか!
「という訳で演説はここまでにしよう。後はC´さんがお金様に反逆する意思があるかどうか……それを査定する時が来た」
「俺は何時だってCを殺した憎きお金様を殺す覚悟は出来たぜ!」
「いや、だから人殺しは御法度だって」
「でもお金ですよ。今じゃあ札束も一円玉も憎い!」
「そこまでお金を憎むな。過激なレッドフラッグの一派じゃあるまいし」
「じゃあ他にお金のクソ野郎を倒す方法はあるのですか!」
「いや、クソ野郎も失礼だぞ。お金だって生きてるんだ。先人達の叡智の結晶こそお金という存在なのだぞ。俺達はあくまでお金様に依る支配の脱却を促す事こそが目標。その為には日本人の働く為の精神を変えてゆかねば成らない。だからさあ、お金様に罵詈雑言を吐くのはお金の下僕者達と同じ考えに成るのだぞ」
「そうだったな。Cに度重なるパワーハラスメントをし続けたEと同じ土俵に立ってしまう。俺とした事が何という馬鹿な考えを!」
「尚更の事だ。Cの人生を大きく狂わせたのがお金様なのだとしたらCの生きる希望を与えたのもお金様なのだ!」
「それはΔ社と呼ばれるアニメ会社版権の有名なシリーズである∀エフというロボットアニメのラスボスの台詞に良く似てるそうだな」
「あ、思い出した。そう言えばC´さんは今働いておりますか?」
「いや、二年前に前働いていた所のパートを辞めてずっとニートが染みつく」
「道理でEを追う暇があったんだね」
「自慢の弟であるCと違って俺はロクデナシよ、ハハハハ!」
「笑い事じゃないわ」
「よおし、俺も参加してやろうじゃないか!」
「でも俺の審査がまだ--」
「審査がどうだって言うんだよ。こうして兄ちゃんに言われっぱなしってのも我慢出来ないんだよ。後は俺が前働いていた工場は社員全員バイトやパートを扱き使って少しも気遣いの姿勢が見られない。だからこそ辞めたんだが……兄ちゃんの説教のお蔭でその理由がわかったぞ。そうか……お金様という存在がこの国を暗雲へと包んだんだな。それなら俺もお金様の支配からの脱却を果たす為にマネーバスターズに成るぞおおお!」
 C´の両手は俺の右手を包み込む。そこには熱く成った俺以上に両手は熱かった!
「共に進もうじゃないか、茨だらけの道を」
「茨とはエフ0083星屑の記憶に出て来るコロニー茨の園か?」
「いや、今は二次元の話は置こうぜ」
「兄ちゃんよお、あんたは俺よりも年下だろ?」
「いや、話が噛み合ってないからさあ」
「俺が来た以上はマネーバスターズも烏合の衆じゃあなく成るぜ!」
「いいえ、まだ三人しか居ないから正直烏合の衆……という表現は間違いよ」
「何だってええええ!」
 そうだよ。マネーバスターズは活動すらしてないのだから。こうして俺達は始動してゆく。その一方でBさん率いるアンチマネーバスターズチームも動き出したという情報は後程俺達の耳に届いてゆく。

「成程、責任を取らされてこのプロジェクトに?」
「危うく自殺しやがったCの遺族らしき男に絞殺される所でしたよ」
「ウフフフ、これでチームタスクフォースは始動するのね」
 その名もチームタスクフォース……そのリーダーがまさか俺の上司であるとは夢にも思わないな!

 第一話 完!


 第一話完でもお金様の試作品はまだまだ出しますよ。何せ後一週間残ってるんだから最後までやらないとねえ。
 という訳で今回はここまで。今度こそ来週に又出すぜ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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