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雑文特別編 お金様 書くだけ書く試作品   (4/5)

 さあ、時間の許す限りはスタートダッシュが出来るように書き進めなければいけない。
 それが物書きに定められた使命……使命すら逃げる自分が果たして使命という言葉を使って良いのだろうか?

 お金様が支配する世の中では人はお金の奴隷。お金に隷従し、世間話に成ればお金。ビジネスではお金、挙句には生活に悩む時の中心的役割にお金。まあビジネスでお金の話は別に異常ではないが、兎に角お金という物は人間に人間らしい生活を奪う麻薬である事は確かだ。
 そんなお金様の支配から脱却する為に俺Aは約六年勤めたX社を退職。以後は反お金のレジスタンス活動を始めるべく二か月もの無駄な月日を費やした。そんなある日、Y社で働くCという会社員が自殺を試みようと大きな木の太い枝に縄で縛って首吊りを図る現場を目撃。幸い、手を伸ばせば届く距離だったので自殺を阻止してX社勤務時は上司だったB係長にお願いして彼を雇わせるよう頼むも僅か一日で瓦解。助けて翌日にDと呼ばれる女性に依ってCが飛び降り自殺した事が判明。
 現在はCの縁もあって謎の女Dに案内された大手スーパーデーH支店の甲階にある秘密基地まで案内された。果たしてデーの創始者の娘を名乗るDは信用成る人物なのか?
「貴方はスケジュール管理が下手なのが判明したわ」
「男なんだから大目に見てくれよ」
「あのね、Aさん。どの世界でも男らしいとか女らしいとかそんな理由で下手な理由を作ってはいけないのよ。やる以上は例え邪道だと思うやり方でも率先して学ばねば成らないのが社会適応の務めという物」
「わかってるが、だからってどうして相手の土俵に立たなければいけない!」
「それ子供の言い訳よ。貴方は自分が思った以上に子供染みてるわね」
「わかってても苛付くのを知ってて言ったのか?」
「あのね、Aさん。新規開拓者に必要なのは非情なる断行よ。わかるでしょ、何でも卒なくこなすのに人間としては尊敬したくない上司の一人や二人が存在する事を」
「居たな。言われてみればあいつは人間として二、三発殴ってやりたいほど腹が立つのに何でも卒なくこなしてる所を見ると下手に反論出来ないというのが」
「でしょ。そうゆう人から学ぶのは手法ではなく、人の気も弁えずに断行出来る非情さよ。貴方が彼に勝つにはやはり彼から学ぶ必要があるのよ……そう、貴方に足りないのは基礎に近付ける初歩。わかるでしょ、能の基本段階を」
「のう? 観阿弥世阿弥親子が創立した能を指すのか?」
「そう、その能よ」
「確か守破離で構成され、守は師の教えのイロハを全て叩き込む。破は師の教えからの脱却を図る。最後に離は文字通り師から離れ、独立を果たす……これで良いか?」
「十分……けれども貴方はそれくらいの知識を持つのに社会常識が欠如してるわね。だからこそ会社を辞めてしまったのね」
「今更後戻りは出来ないからな!」
「わかってるわ。だからこそ貴方が目指すお金に反逆するという姿勢に興味を抱き、こうして反お金様レジスタンス結成の……あら、まだ結成すらしてないわね」
 そりゃそうだろうな。いわばクラブ活動に必要な人数に達してないからな。幾ら何でもたったの二人だけで有限会社反お金レジスタンスなんかが会社として認められる訳がない。
 あ、少し考えてる間に現社長Dから三件ほど電話が来てるそうだ。内容は敢えて記さないが、何でも親父さんから婚約者の話を持ち出されたり、他には己が創設した会社の方針を巡って副社長達が意見を求めてるそうな。
「ふう、一時間十八分も無駄に使ったわ」
「大変だな、複数の会社を経営するお嬢様は」
「馴れ馴れしいわね、貴方」
 いけね……俺とした事が既にこの女を友達感覚で話しかけていたなんて。よくBさんに怒られたな--俺以外の上司と会話する時にそうゆう馴れ馴れしい口調は改めろ--って。
「御免な、Dさん」
「いえ、気にしないわ。さっきまでの女の子慣れしない格好付けな貴方よりも今の貴方の方が余程頼りに成りそうよ」
「嫌味にも聞こえるな、それ」
 改めて考えると世の中はビジネスが支配する世界だと認識する。ビジネスでは判断一つで未来が変わる。一寸先は光でもあり、闇でもある。道とは進んでみて初めて全貌が見える。俺みたいな人の経験値を舐めてかかる人間からすればそう思える。いや、わからないな。俺は俺が思ってる以上に幸せだから不幸に成ってゆく奴らの粗しか見えないのかも知れない。そんな舐め腐った味方を持つからこそ俺は神様同然の味方しか出来ないのかも知れない。
 と嫉妬深く自分探しに浸ってるとDが何か語り始める。
「資本金を出すのは難しくない。けれども銀行はお金の番人である以上は儲けの少ない組織に貸すなど有り得ない」
「要するに活動資金は自腹で行えって?」
「これは独り言だ。だから貴方はさっさと何時ものウォーキングを初めても良いのだぞ」
「いやいや、俺達レジスタンスの団体名がまだ決まってないぞ」
「それならマネーバスターズなんてのは如何だ?」
「暫くはそれで行きましょう。反論する気力ももうない」
 こうして俺達反お金様レジスタンスの名称は決まった--マネーバスターズ--と!

 スマホで時間を確認すると現在は午後三時七分四十一秒。
 今歩いてる場所は何時も郊外に建ってて邪魔な大手デパートのエー。何でも日本フェビアン攘夷党の岡田圭右の親族が創立者との事。あいつらのやり方は米国のウォルフガングみたいに弱小スーパーを潰す為にあれっこれと……今は関係ないからそれを考えるのは止めておこう。俺は其処を歩き、たまにデパートに依って立ち読みしようかと考えていた。
 考えていた時、フードの男がスーツ姿の男を追ってデパート一階入口より出て来た。嫌な予感がすると考えた俺は後を追う……どうしてかあのフードの男に何か危険な物を感じ取る。それが理由なのか、俺の肉体は誰かに操られているかのようにフードの男と同じ歩幅で後を追う。その絶妙なペース配分と尾行してる事がばれないようにする為に敢えてフードの男を通り過ぎて彼が追うスーツ男と肩を並べる程に。途中、道路交通法に照らし合わせてスーツ男の真後ろに移動。それから靴紐を気にする素振りを見せながら横断歩道で赤から青に成った瞬間に足を止めて靴紐を結び直す事でフード男の背後まで配置を戻す。それから俺はフード男の背後を絶妙なペースで気付かれないように追う。
 途中で不審に思ったフード男は俺の方を振り向く。すると俺は下手糞なムーンウォークで踊りの練習をしてるように思わせて彼の頭を真ん前に戻させる。今のは心臓に悪かった……何故なら演技をするにもあれでは気付かれると思ってしまってな。
 でもまあ、奴らの後を追っている内に絶好の機会に出くわす。それは噴水広場でスーツ男が椅子に腰かけてる時にフード男はジャンバーに右手を突っ込ませて何かを取り出そうとする……それは白いロープだ。新品に見えるロープでする事は一つ。
 フード男は左腕に装着する腕時計を見ているスーツ男の隙を狙ったかのようにダッシュを始める。俺はそれを止めるべく同じくダッシュ……そして羽交い絞め!
「は、放せ!」
「馬鹿な真似を止すんだ!」
「ヒイイイい、殺されるうううう!」
 スーツ男は身の危険を感じたのか、走って逃げた!
「あああ、お前のせいでY社の鬼畜社員を取り逃がしたじゃないか!」
「それで良いんだよ。お前に人殺しなんかさせるか!」
「放せえええよおおおおお!」
 フード男は屈伸も使って引き剥がそうと試みる。だが、俺は転んでても羽交い絞めを解かない!
「しつこい野郎だ!」
「しつこくても人殺しという反社会的行為に走らせない!」
「あいつはCの仇討ちなんだ!」
「Cだって!」
 思わず放しそうになるも何とかフードに噛んでても犯罪行為を阻止する俺。
「あいつのせいで、あいつのせいで!」
「実はそのCさんとは生前お会いに成りました」
「何だって!」フード男は突如、脱力。「嘘ならお前を殺す!」
「だから人を殺すな!」
 フード男が落ち着くのはそれから五分経ってから……

 さて、日はすっかり暮れて時計を見たら午後六時十四分。既にお米が炊き出す頃合。俺は秘密基地にてフード男ことC´さんとお話をする事に。彼はCの三つ年の離れた兄で幼い頃から出来の良い弟を誇りにしていたとか。そんな弟はブラック企業のY社に就職。当初は勝ち組同然でもあるY社就職を大いに祝ったそうな。ところが働いて直ぐに実態が浮き彫りと成る。
「--それがY社鬼鉄則と呼ばれる残業を神聖化した畜生の社訓。それでもCは頑張り続けた」
「嫌ならどうして辞められないの?」
「年収が恐ろしく高いんだよ。その額は俺が羨ましく思える程。そんなにお金をくれるなら辞める事なんて出来ると思うか?」
「俺には理解出来ないな。良い大学に卒業出来る秀才でY社を一発合格する程の真面目な人間が年収にしがみ付く為に精神を磨り減らして挙句には天国へ行こうと試みるのは」
「許せないのはCに対して事ある毎に無理難題を言って来たあのEとかいう男……噂では妻を持ちながらも女社員数人と関係を持ち、更にはパラハラをしてるとの話さ」
「噂の真偽はこの際は良いとしても刑事告訴してもおかしくないわね。そんなのが上司に就くと成れば……でも弱いわね」
「何だとこの女!」
「待て、Dさんに怒っても仕方ないぞ。要するに弟の仇を討つ為に新品の縄を買ってずっとパーカーの下に隠していたって事で良いんだな?」
「お前さえ止めなければあの畜生を地獄に叩き落とせたのに!」
「そんな事をしてもあんたの人生が真っ暗になるだけだ、C´さんよ」
「真っ暗に成ろうとも正義の鉄槌を行って何が悪い!」
「悪いに決まってるだろ!」
「それはお前が幸せな思考だから言えるんだ!」
「そんな言い訳で--」
「はい、喧嘩は止しましょう!」
 俺達はDに一時間ほど説教を受け、それから失意の内に帰宅してゆくのだった……


 という訳で第三の仲間は前に主人公が助けたCさんの兄C´。彼はどうやってA達の同志と成るのか? それは次回のお楽しみ!
 今回はここまで。次回は多分、来週に成るかも知れないぞ!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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