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雑文特別編 お金様 書くだけ書く試作品   (3/5)

 どうもdarkvernuです。
 さあてお金様のご入場と成ります。

 俺の名前はA。お金が支配する世の中を打破する為に戦う活動家。俺は二か月目にしてようやく同志Dを仲間にした……正確には勝手に仲間に成ってくれた。なので同志Dである彼女は油断成らない存在だと考える。
 さてさて、理想の女としては近似値に位置する彼女。少しくらいは油断しても平気だと考える己が憎い。下心とはこうゆう時に限って俺を揺さ振って来る。元来男とは女の前では格好付ける物なのか? それとも俺自身が女慣れしてないせいで動物元来の雄に見られる雌へのアピールを俺に再三要求して来る。その本能に逆らえないのか、ついつい胸を張って堂々と彼女の前を歩いてしまう自分が憎い!
「あら、案内するのは私なのに随分頼もしいわね」
「何、女には舐められたくないのさ」
 それは間違いなく嘘ではある。あるが、俺はそうして誤魔化すしかない。
「でも安心したわ。貴方ってもっと怖がる人かと思ったわ」
「どうゆう意味だ?」
 油断するなよ、A。これはハニートラップだ……そうやって俺は俺に言い聞かせる。
「電話での応対は間違いなく私を警戒してよね?」
「ああ、俺を3チャンネルの嫌儲板連中と一緒にしてるようだけど--」
「その話じゃないわ。そもそも会話が噛みあわないのは社会人としてどうなの?」
「悪い悪い。俺は少し興奮すると直ぐ話を脱線させるプロだからな」
「話を戻すわ。警戒していたのはやはり私の事をレッドフラッグの人間だと思ったからでしょ?」
「そうだろうな……話を脱線させるけど、まだ着かないのか?」
「先頭は私が担当するから貴方は後ろを付いて来て。格好付けなくても良いから」
「気付かれたか」
 嘘が下手なのが俺の悪い所。どうやら格好付けてる事は気付かれたか。成程成程。さて、彼女は車や電車を使わずにどうして俺に歩かせるのか?
「あら、何か知りたい?」
「どうして歩いてゆくんだ?」
「貴方だって散々歩いて来たでしょ?」
「そうだけど、質問に答えてくれ」
「私のアジトは自転車や車、それから電車では足が付く場所にあるの……ここね」
 案内されたのは大阪府H市にある有数の大手スーパーデー。Dは通常入り口から入る。
「まさかと思うけど、Dさんはデーの社員だったりして?」
「いいえ、デーの創業者の娘よ」
 格が違った!
「あら、驚くべき所?」
「そりゃあ……いや、人が見てる。だから案内してくれよ」
「良いわ」
 Dは突然、サングラスをかけた……最初からサングラスを掛けろよ、遅いぞ!
 さてさて、と。Dは恐らく社員若しくはアルバイトしか入れない従業員口へと案内してゆく。
「言っておくが、俺はお金と戦うレジスタンスだぞ。今更アルバイトしに来たんじゃないからな」
「わかってるわ。そのくらいの事は」
 これは虎穴だな。あからさまに俺は罠に掛かる獲物の気持ちだ。虎の餌として差し出される獲物の気持ちを味わう。でもな、でもな……虎の子は虎の穴を通らないと手に入らない。故に虎児を得る為に身を乗り出す!
 話は大手スーパーデーの従業員口に移ろう。従業員が奥に入るにはタイムカードを手にするか或は受け付け室に入って手続きをする必要がある。タイムカードは初めてお目に掛かる物だな。俺が居たX社は会社自体が工場と一体化してるような物だ。そこでは珍しくタイムカードはパソコンで打ち込めば済む。便利な時代に成ったな。おっとそっちじゃないな。基本的にどの会社でもタイムカードを使って出欠を取られる。しかもタイムカードの利点は一々出血名簿に記載するという面倒な作業をやらずにカードリーダーにスライドする事で入力される仕組みだ。そうする事で紙資源およびペン資源を最小限に済ませる事が可能であり、紙資料の山問題の解消にも貢献する。但し、弱点がない訳ではない。その点はD自ら語る。
「タイムカードは細かい時間設定が面倒なのよ。例を挙げるなら四十五分に退勤入力したい時に何故か電子時計の数字が四十六分に成ってから入力しないと四十五分退勤が出来ないのよ」
「それは不便だよな。そこはパソコン入力でどうにか成らないのか?」
「それは係長以上じゃないと入力しては駄目という制約があるの」
「やっぱあれかもな」
「あれじゃあわからないわ、はっきり答えてよ」
「八時出勤の奴が九時に出勤してしかもタイムカードを打ってないというへまをやったとしよう。奴は遅刻した事実を知られたくない為に退勤時に出勤時の時間帯を八時にして誤魔化す可能性も否定出来ない」
「説明がくどいから途中で欠伸してしまうわ」
「何気に傷付くような言葉を投げないでくれ」
「そうね。時間を誤魔化す人に入力させないというのも一つの理由だけど、そうじゃないわ。誰でも簡単に入力出来ると会社の信頼が損なわれる危険性があるのよ。そうでしょ、例えばたまたまパソコン入力に長けた小学生に出勤データを好き勝手にされでもしたら会社の信用は如何成ると思う?」
「新聞各社が黙っちゃいないな。折角築き上げた信頼は地に落ちるだろうよ」
「でしょ、そうなれば私どころか全ての従業員を路頭に彷徨わせる事態に陥るわ……へえ、お金に反逆する割にはこうゆう部分は御利巧よね」
「別に俺はお金が支配する社会を憎んでも会社自体を憎んだ覚えはない……余程酷い会社でない限りはな」
「そんな忠実な人がX社を去るなんて……どうしてこの世は不誠実なのかしら?」
「もうタイムカードの話は終わっただろ。そろそろアーカム本部に案内してくれよ」
 因みにアーカム本部とは秘密基地の隠語。わかりやすい言葉を出せば直ぐに察せられる以上は如何しても俺は知ってる単語を使ってそれをDに伝える。
「この場合は裏生徒会でも良かったんじゃないの?」
「それはあれこれの隠語に成らないだろ。そもそも秘密じゃなく成ってるのだから」
 それから五分も経たずにDに案内される形でH支店の甲階にある秘密基地までやってきた俺。そこは個室にしては広い。X社の男子更衣室よりも広いのではないかって俺が思ってしまう程に。何、わかり辛いって? X社の男子更衣室は一列に2*3のロッカーが恐らく二十も並ぶ。しかも列にして凡そ十。更には従業員の増加に伴い、既に大半の位置にロッカーを持つ奴らの通り道を塞ぐように全部で二十程新設された。俺はちょうどローラーを掛けて直ぐに着替えが出来る場所にロッカーがあったから良いけど、見ててあれは流石にやり過ぎだと思った。とまあX社の男子更衣室の話はこのくらいにして要するにそんな男子更衣室よりも広いと俺は思った。
 その一室に一番奥にD個人の机がある。どうやら俺は完全な下っ端だと思ってるみたいだ。
「俺はレジスタンスのリーダーなんだぞ」
「あら、同志集めが下手なコミュニケーション障害の貴方では私の真ん前にあるソファに座る方が事務に向くわ」
「聞いた事がない。ソファに座って事務作業をする管理職だなんて」
「冗談は兎も角として、私がこの席に座るのはデーの社長という肩書も持つからどうしてもフレキシブルに対応しないといけないのよ、例えば受話器は机の上に左右合わせて八台。引き出しには左右合わせて全部で六台ほど」
「紙資料を置くスペースがないんじゃないか?」
「大丈夫、紙資料を置くスペースは本棚が代わりを務めるわ」
「ああ、机の両隣りにある硝子越しの奴ね」
「但し、立ったり座ったりするものだから」そう言ってDは右手側の本棚より右側の扉を開けて上から二番目で左端から五番目の……スマートホンを取り出した。
「まさか全て電子書籍なのか?」
「紙の時代は終わったのよ。今は全ての書類は電子書籍で管理する時代だわ」
「パケット代など大変だろ?」
「そうかしら? 携帯ゲーム機を扱うような物ね」
「大正時代の成金みたいな金の使い方をして!」
「別に札束を燃やすようにスマホを燃やして灯りにしないわ」
「出来ないだろ、鉄やステンレスを燃やすのは」
 とまあ要するにDは大手スーパーデーの社長にして幾つかの会社の経営も任されるとんでもない実業家との事。そんな奴が良く俺みたいな奴を誘う時間を持ってるよなあ。もしかして様々な会社の経営は殆ど影武者達に任せっきりで自分だけは暇を持て余してるとか?
「何か思う事あるのかしら?」
「それだけの肩書を持つのにどうやって暇を持て余す事が出来るのか……それを尋ねたい」
「大方の予想通り私は経営を全て副社長達に任せてるわ」
「それでも社長の肩書上は他の会社との話し合いでは表に出ないと駄目だろ?」
「それは父に任せるわ」
「いや、それでも娘を紹介しようとする親心が働いて暇な時間は出来ない筈だが?」
「その場合はやはり引き籠りという肩書を利用しない手はないでしょ?」
「え、え?」
 これ以上の推論は頭が痛くなると思い、俺は追求しない。恐らく作画メロンパンナちゃんの漫画アシュラマンに出て来るヤマピー長男の設定に近いかな? いや、それでも納得がいかないんだけど。この女は一体何処に時間を持て余す事が可能なのか? それ以前にどうして彼女を好きにやらせる程に副社長やら会長職の人やら更には従業員達は任される事に疑問を持たないのか?
 謎を追及すればするほどど壺に嵌りそうだと俺は思った。


 という訳でレジスタンス本部に関するお話を紹介しました。さあ次からはいよいよ……同志集めが始まるぞ。まだまだ活動しないから気を付けるように。
 それじゃあ今回はここまで。格付けの旅の解説は雑文でやりますので宜しく。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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