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一兆年の夜 第六十三話 玉と石は混ざりて交じり(幻)

 午後一時一分十一秒。
 場所は不明。
(睡眠不足と後は、痛でなあ、痛だなあ。石包丁をひたすら振り回しづだけで両触肢の筋肉が痛い。筋肉痛だから少し動かしただけで痛みで走るぞ)
 とギッジェは両触肢の筋肉を普段から使用してない為に意識を失ってる間に急速な休みを取ってその疲労で発生した痛みに少しだけ鋏間取る。それでもその痛みも一の分過ぎた頃には慣れ出し、気に成らなくなる。そうするとギッジェは何時ものように普段から慣れた思考を始める。
(問題なのは僕が粘り気ある液体に依って地中に潜ぜされた事だな。この大陸で何度も同様の経験をしで事があるザリアン・ガニーダやカバオラ・ドドンド、それとクレッセ・グリーズは銀河連合に依ず粘液攻撃という記録を残してある。今回の出来事もそうだあるかどうかに掛かる--)
 わっああああああ--サルートの叫び声を聞いたギッジェは真上を見上げるとそこには彼が例の粘液に引っ張られてこちらに落下するのが見えた!
 慌ててサルートの真上に飛び込むギッジェ。だが、サルートの表情は喜びではなく更なる表情の警鐘……ギッジェは己が蠍族である故に俯瞰的に物事を見る姿勢が掛けていた事に気付かない!
「オオオイ、お前は下っがれえええ!」
「え、どうづ--」
「その尻尾に刺っさったら死ぬよりも恐ろしい目に遭うウウウ!」
 尻尾……あっぜ--直ぐ様、ギッジェは後ろに凭れるように転がり……今度は両鋏を真上にした状態でサルートを受け止めようとした!
 その結果……サルートは両前足に鋏が突き刺さり、落下するよりも大きな悲鳴を上げた!

 午後二時零分三秒。
 何とか傷口を止血したサルート。彼の説教は既に終わっていた。
「--わかったな! お前の心遣っいは助かるけど、蠍族である以上は下から受っけ止める行為はするんじゃない!」
「ええい、四つも年下でのに僕に散々言って!」
「良っいか、ここでは肉体運動の多っい方が生還する上で十分な働きをすっるんだぞ!」
「それでも肉体べかりじゃあ何も助けらない」
「喧嘩しったいか!」
 待て、僕達は喧嘩しってる場合じゃない--とギッジェはその意思がない事をサルートに示す。
 意思がない以上はどうしてギッジェがサルートに意見をしたのかについて説明が必要。そこで彼は次のように説明を始める。
「頭脳だけではどうじょうもない事を改めて思い知った。そこで僕が提案するのは先頭をサルートに任せど脱出方法の試案を僕が考えぞ。どうで、これなら文句はねだろ?」
「意見のぶつかり合いが起きたらどっうする?」
 その時に成らないだわからない--とギッジェは二名だけではどうしようもない状況に追い詰められた時の対策は考えにない事を証明してしまう。
「まあいっい。必要に成ったら呼っぶからそろそろ行動……ウグ、腹が減った」
「同じく腹の虫が食料を要求ずる。でも辺り一帯を見ても食料に成りどうな物は見つからない」
「一日くらい抜いってもまだ平気だ。行っくぞ、ギッジェ」
 二名は脱出経路を探しに進み始める。
(それにしてもあの液体は何ど? 僕達を引き摺り込んで何をしたい? 少なくともあれらの液体は銀河連合の関与は考えでれない。文献に依る銀河連合の関与なら既に明日の世界へと旅立ず程の勢いなのに……なあ)
 考えても埒の開かない話。ギッジェは学者らしく専門の外の分野に目を置くのを止めて専門のICイマジナリーセンチュリーについて考察を再開。サルーイの跡を進みつつも彼の意識は既に生死の境を彷徨った際に浮かんだICイマジナリーセンチュリーの復習に入った。
ICイマジナリーセンチュリーは八百年を境に計算方式を変えぜべきだろう。その理由は次の通り……ムム、さっきは思い付いぞに今は思い付かば。えっと八百年を契機に……えっで契機に? 何だろうかぞ)
 オイ、目の前に意識を切っり替えろおおお--とサルーイの号令がギッジェの耳に届く。
「ハ、は……あ、うわああああだ!」
 目前に全長成人体型二もの銀河連合蠍型が立ち塞がる。
「あんな銀河連合が居るなんて聞っかねえなあ!」
「雄略包丁は大丈夫ぜ?」
 既に錆っびている--要するに素足で対応するしかない所まで追い込まれた模様。
「じゃあこの石包丁を渡しからさ」
 済っまない、助っかる--となけなしだが、ないよりまだ良いと思って受け取るサルーイ。
(考えぞ考えぜ考えず考え--)
「ギッジェ!」
「な、何で?」
「お前は後ろに下っがれえええ!」
 へいいいいいいぜ--ギッジェは言われた通り、全力疾走の如く後ろに下がってゆく!
「逃っげろとは……これだから頭脳労働は話を聞く耳を持ったないんだよおお!」
 そう言いながらサルーイは石包丁で巨大蠍型の尻尾に依る一撃目を捌くとギッジェを追うように疾走!

 午前二時二十四分三十七秒。
 落下してきた場所に戻る息の荒いギッジェ。
(そんなに移動してない事を失念していで。つまり--)
 待ってええええ--サルーイが追って来る事も既に承知していた。
 サルーイを追い掛けるように巨大蠍型も追って来る。それは成人体型一にも近い尻尾でサルーイ目掛けて放った!
「ウオオオ、毒よりも恐っろしい貫通力よ!」
「ウワアア、僕を追い掛けて来どぞお!」
「銀河連合とはそっうゆう生命だからな!」
 ギッジェは三撃とも何とか躱す。だが、三撃目を躱した際に躓き、右側面を下にするように横転。蠍族故に誰かに支えられないとその状態から起き上がる事が困難と成った。
「うがあああああ!」
「間に合っわん! 石包丁の質量じゃああいつは振っり返らない!」
 四撃目はギッジェの頭部を破壊する勢いで襲い掛か--
『--ここで中を断つ? 何故こんな所で止めるのかを教えてやる。それはこの話が僕の
創作だからさ。創作である以上は劇的に読者を驚かせ、読ませる意欲を高める構成に
努めねば成らない。
 こんな話は要らないから真実の話の続きをしてくれって? その期待には応えられ
ない。何故なら僕はあの絶体絶命の危機に晒された状況で有り得ない程の生還劇を
果たしてしまった。勿論、その証言者として一緒に出て来たサルーイも居る。彼もそれを
信じられないという気持ちに何ら変わりがない。変わりがない故に僕達二名はこれと
次の創作話を作る事に決めた。
 本当は何がどうしてそうなったかまだ知りたいとお思いならば何度も書くぞ。あの
生還劇はこれら創作話以上に信じられない光景で溢れる。そんな物をどうしてここに
記さねば成らないか。良くお考えを。
 おっとこの場面でどんな危機の打破をしたかって? それは別に大した物じゃあない。
この話に出て来るあるモノが助けに来るんだよ。そこに面白さや爽快さは何処にも
ないな。
 それでも知りたいならどうぞ次の節で』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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