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雑文特別編 お金様 書くだけ書く試作品   (2/5)

 どうもエイプリルフールネタは失敗したけど、こっちは失敗はしない筈。
 さあ行きましょうか。

 今日も俺は散歩をして同志集めに邁進してゆくのだ……とその前に電話だ。誰からだ? あ、これはX社で係長を務めるBさんからだ。何々?
『--お早う、昨日はY社の社員の件でお前に頼まれてたあれについて話をしに来た』
「お早う……ああ、Cの事だね。どうだい、雇えるのか?」
『--幾ら元上司だからってその言葉遣いは馴れ馴れしいぞ、A』
「良いだろう、俺とあんたはお互い敵同士なんだからさあ」
『--そうゆう理由で済ませるなよ。一応敵に成ったからって常にジェントルメンを心掛けろよ』
「全くあんたは汚い大人だな。ああ言えばこうやって切り返しやがって」
『--ええい時間がない! こっちは点呼もしないといけないんだぞ、暇人のお前と違って!』
「わかった。それで雇えそうなのか?」
『--課長や総務に掛け合った所、アルバイトという形で採用は可能だ』
「おお、そうか! じゃあ早速--」
『--待て、話は最後まで聞け』
「何だ、他にもあるのか?」
『--但し、問題はC君と彼が現在も働く会社がどう考えてるかにも依る』
「おいおい、Cは兎も角としてもY社の意向をどうして気にする必要があんだよ!」
『--わからないか? 手続きが大事だ。何事も手続きに不備があると辞める際に問題が発生する。その手続きを彼はやってるか?』
「ああ、そうだったな。前にそこの同僚から聞いた事あるなあ。それでやめる際に揉めたとか言う話を」
『--だろ? だからこそ手続しておかないといけない。だとすればそれは非常に時間の掛かる話かも--』
「あ、Bさん。連絡が入って来ましたのでまた掛け直します」
『--オイ、まだ話が--』
 チイ、誰からだよ! そう思って俺は連絡先を確認すると……Cからか。そうか、掛けに来たのか。
「はい、もしもし……あれ、誰?」
『--お早う御座います。私はCの代わりに貴方様にお掛けなさいましたDです。実はお話がありましてお掛けしました』
「何ですか、Cさんはどうしました?」
『--昨夜の深夜にビルの屋上から飛びました』
「え!」
 俺は絶句するしかない。いや、俺は折角助けたのにあいつは……兎に角、詳しい話を聞いておかないと。そう思ってCについて詳しく尋ねる。
「えっとCさんは御無事でしょうか?」
『--とても見れた状態ではありません。まるで異界の生物を見るような……それくらい酷い状態でありまして』
「ええっと……手術は何時為されるのでしょうか?」
『--手術出来る状態ではありません。いい加減諦めて下さい』
「ですよね。いや、昔ビル屋上から落ちて生還した人の話があると聞きまして……それで少し希望を懸けたんですけど」
『--ありましたね、そんな奇跡も……ところでAさん?』
「何でしょう? 通夜への出席ですか?」
『--いえ、無理して通夜及び葬式に出る必要はありません。だってCさんとは昨日限りの付き合いでしょ?』
「そうですが、何か?」
『--実はですね、生前のCさんからこんな話を聞きましてね』
 俺はその時、Dという女(?)に心臓を鷲掴みされた気がした。
『--貴方……お金にさぞ、何かの執念をお持ちであるのでしょう?』
「あれ? そんな話をCさんにしましたかな?」
『--確か貴方はCさんとの対話でこんな事を口走ってましたよね? えっと確か--無理して俺の同志にしても良いけど--と』
「……御免、連絡が入った。じゃあこれにて!」
『--あ、ちょっと--』
 慌てて俺はスマホを切った。正確には黒く濃い匂いがすると感じたから。これは余りにも黒過ぎてこれ以上話を聞けば危ない橋を渡る気がすると知ってな。あの女がどうゆう理由で俺を嗅ぎ回ってるか知らないが、俺は確実に脅されてる。心臓を鷲掴まれた気分に成るという事はそうゆう意味さ。
 あ、また電話が鳴った。誰からだ……あ、Bさんからだ。
「もしもし……あ、御免なさいな」
『--御免なさいな、じゃないだろ! 何勝手に切ってんだよ! 話を最後まで聞かんかい!』
「メンゴメンゴ」
『--古いし、もう流行らない。オホン……さて、C君を雇う為にも--』
「あ、申し訳ありませんがその件なんですが」
『--何だ、A?』
「彼……昨日の深夜にビルの屋上から飛び降りまして」
『--あ……つまりどうゆう事だ?』
「申し訳ありません、Bさん! この件はなかった事にして下さい!」
『--あのなあ、A。お前は頼んだよなあ、昨日? 如何すりゃあ良いんだよ、これ! 俺もう昨日の内に課長や総務に話したばかりだぞ! どうするんだよ、おい!』
「そこはBさんお得意のスポ根アニメ風の気合でお願いします!」
『--コラアア! ……ギャグ言ってる場合じゃないだろ! 全くCもふざけてるよな……全く死んだ人間に追い打ち掛ける訳ではないが、折角Aが助けたのにあっさりその命を無駄にしてよお』
「ええ、折角俺は自らの判断で……まただ、また掛け直すよ!」
『--っておい、俺の話は何処に行ったああ--』
 チイ、ドリフのコントかよ! えっと誰からだ? ……Cの電話から--なのでそのまま切る俺。
 さて、またBさんに連絡する俺。するとこんなメッセージを聞く。
『--お掛けに成った電話は只今--』
 そうか、忙しいんだよな。はああ、全くこんな時に使えないな。さあ……まただ。今度もCからか。こう成ったら着信拒否にしてやる--これで一安心。
 着信拒否設定と同時に自宅の電話に掛かって来た。管理人からか? 俺は受話器に手を取る……すると--
「もしもし?」
『--御免ね、少しだけ粗っぽいことしましてね』
 大量の汗と共に俺は無言に成った--どうして俺の住所がわかったんだよ……スマホってそんなに逆探知される程、セキュリティが甘い代物なのか?
『--あら、そんなに私の話が聞きたいの?』
「ま、まあそう成るわな。それで俺もCと同じく伊丹十三るんか?」
『--何の話?』
「恍けるんじゃないぞ! どうして生前のCの事がわかるんだよ! お前が殺したんだろ、自殺に見せかけてCを!」
『--いえ、Cは自殺よ。それは事実……みたいな聡明そうな方がどうして単純な推理が出来ないのかしら?』
 あのなあ、今の俺に冷静に頭を働かす程の余裕があるかよ! 心臓鷲掴みされた気分でどうしようもないんだぞ、おい! 俺の震えは止まらない。上下の歯を何度も打ち付けても震えは収まらない。体が凍り付くのが嫌というほど感じられる。この女(?)は危ない! 何度も思うがそう実感する。
『--あなたって何を探してるの?』
「……少し冷静に考えたらお前……あのやり取りを聞いてたな!」
『--そうそう、それ。それで私の質問に答えてくれる?』
「えっと……あ、そうだ。チェーの第四部のラストボスの台詞を返されるから素直に答えよう。俺はお金に反旗を翻す為に同志に成りそうな人間を探してるのさ」
『--お金に反旗を? アハハハハ、何それ?』
「笑うなよ」
 少し安心した俺……いや、安心したら駄目だ!
『--つまり君はお金の話を聞くのが嫌な臆病者ね』
「うぐ!」
『--あら、悲鳴上げるのね。まあ良いわ。要するに君は仕事中、耳にするお金の話を聞いていく内にお金に対してノイローゼを起こしたのよね。それで君は会社を辞めてお金に支配されない生き方を求めてレジスタンス活動をしようと試みる訳ね……全く無謀で愚かで、そして子供染みた野望よね』
「じゃあお前は何故俺の連絡先まで当てて掛けに来る?」
『--興味持ったのよ、君の行動の真意についてね』
「ンで真意を当てた感想は?」
『--私が君の同志に成ってあげるわ』
「何?」
『--君みたいな世の中を舐めてるような人では例え一人で活動しても何の成果もあげられず、結局お金の下に戻るのが見え見えよ。合ってるでしょ?』
「そんな話は如何でも良い。兎に角、俺の協力者もとい同志に成ってくれるのか?」
『--ええ、成るわ。あらゆる分野で君の右腕に成ってあげるわ……ところで君の名前は?』
「Aだ」
『--私はD……二十五歳、独身』
「年齢は兎も角、それ以降の情報は要らんから」
『--じゃあ私を君の部屋まで案内して』
「その前にお前について質問がある」
『--何?』
「お前は女か?」
『--ニューハーフだと思った? 残念、元Z歌劇団の団員よ』
「いや、知らんから」
 この後、俺はDを部屋まで案内した。会ってみるとこのD……俺の理想に近い。俺の理想は頭脳明晰でスタイル抜群で尚且つ身長160以上にして180以下で収まり、尚且つ俺を引っ張る芯の強さを持つってね。
 だが、裏の顔を警戒して俺はDを信用しない。いや、信用したら魂まで持っていかれそうな気がする。
 まあそんな感じで俺は一人目の同志を手元に置く事に成功した……


 という訳で今回はここまで。次回は今度こそ来週に成るよ。そんじゃあまた。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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