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一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(九)

 ギャラッ都はブルウから口渡しされた果物包丁を持って、北東東から飛来した燕型を迎撃!
「避けたなあ! こんんな……ん?」
 西から物部刃に似た物がギャラッ都に突っ込む! 彼は小指の長さくらいギリギリでこれを避けた!
「ギャラッ都! 西に望遠刀を使う食らいしモノがいるぞ! パト留達をそこへ向かわせて情報を集めろ!」
「しかし、パト留では戦いいは出来いない! 行ったところろであいつらはあ--」
「それならア、このわしに任せろオ!」
 リチャウドが行った時にエランに向かって物部刃が来る!
「ワット! リチャウド殿なら何とかなりそうだな!
 しかし、あなたが言ったら五十名の遊撃員の指揮は--」
「いや、遊撃員の中に鰐族の雄がいるる! そいつをお護衛に向かわあせたららどうだ?」
 ギャラッ都は烏型と燕型を相手にしながらエランに提案した!
「そうだな! 他には足細の馬族の者と鷹族の者も護衛に回そう! いいかな?」
 ギャラッ都はようやく燕型を倒した時にエランの言葉を聞いて、首を下に振った!
「どうやら決まったナア! 早速そいつラアが生きてるか確かメエ、命令するゾオ!」
 リチャウドは望遠刀に物部刃を挟み、下から来た蛇型に向けて放ちながら答えた!
(三名はあ無事のおようだ!
 しかし、一名、またあ一名と部下があ死んでいく!
 先の戦いいにおいてえ数はこちららが優勢だあったのに、今回は逆だあ!
 俺達は生き延びれれるのおか!)
 ギャラッ都は三つ目を倒すと、持っていた果物包丁を捨てた!
 そしてすかさず第四後方組の方へと向かって、組長のギャングゥから足斧一個貰った!
「ぼっうや! こっれはさすがの私もきついのじゃ!」
「きついのはお互いい様だ! だが、俺があ動かなあきゃ誰が動く! 数うで有利じゃあないならら心で有利にいなるるまでよ!」
 貰った足斧で人型に下方から振り上げた--人型は両手の平で挟むように止めた!
(何! こんなことが--)
 ギャラッ都が油を断たれた瞬間を狙ったのか、背後から蠍型が鋭い尾をギャラッ都に振り下ろした!
「真島さあああん!」
 第一先頭組組長光明がギャラッ都を庇うように尾を脇腹に受けた!
「グブゥウウ!」
「こ、光明いいい!」
 ギャラッ都は光明の最後を見た--口から噴水のように血を吐き、目は一瞬にして光を失う。
「お、まえ、らあああああ!」
 ギャラッ都は身体を捻って強引に引き離した後、蠍型を右方から横薙ぎに斧を突き刺す!
 そして、後ろ左足で人型を蹴り飛ばした!
「こ、れが……死なんん、だあよ!」
 絶命し蠍型から足斧を引っこ抜くと、蹴り飛ばした人型へと飛んだ!
「これれが死なんだよおおお!」
 人型の右の頸動脈を深く抉った--血は扇形に吹き出した!
「ハア、ハア……」
「だ、大丈夫、か? ギャラッ都」
「エラン。お前の左腕はどうした?」
「へっ! どうやら『死ぬみたいだナア』と。どう? 熊族に似て、た?」
「腰砕けるる場合か! 今すうぐ手当てえするぞ!」
 エランは断るように持っていた縄を左の付け根に巻き付くように縛った!
「縄でしば、てりゃなんとかな、るだろ?」
(な、にがだ! しかあもまだ戦おおうと! ん?)
 エランの足下の地面が盛り上がった! それに気付いたのか、ギャラッ都は足斧でそこを振り下ろした!
「へへ、血が出てるというオ、ト、ハ……」
「エ、エラン?」
 エランは立ったままあの世に逝った。
(毛光明、エラン・ボルティーニ……俺えは、俺えはああ!)
「うわああああああ!」
 ギャラッ都は叫ぶ! 叫びながら敵を切り刻んで行く! 刃が毀れてもなお!

 午後十時二十七分一秒。
 彼のモノ達は残り十を切ったところで突然退却した!
 生命側が残り八名という状況でありながら。
「に、逃げーたのか?」
「はは、ど、うやラア。わしらは勝ったんダア、ナア?」
 リチャウドはギャラッ都の前足の中でそう呟いた。
「も、もおう喋るるな! これ以上は--」
「こ、れ、以上? へへ、あ、るじゃないカア? エ、ウク、マチを……」
 そこでリチャウド・真鍋の時は止まった。残ったのは魂の抜けた肉体だけだった。
「副官は皆ー死にまーした。組長ーはグルゥリィさーんしか生きてまーせん!」
「わったしは涙を見せません! なっみだを--」
(見せえてどうするる! 涙を出すう暇があるるのならあ死に往く者達のおためにも俺達は--)
「往くぞお皆の者! エウク町をおこの足でえ取り戻すためえにも……」
 八名は行こうとしたその時、偵察官佐藤パト留の足が止まる!
「どううした、パト留?」
「先に行ーって下さいー! 自ー分はこの山ーに放置さーれたみんなーを持ち帰りーたいのです! その為ーにも一旦ーキュプロ町にー戻ります!」
 パト留は何か思うことがあるとギャラッ都は感じた。
(本来なあら強引にいでも連れれて行くだあろう! 一名いでも欠けえたら次にい
来るる彼のモノ達いには太刀い打ち出来ない!
 でもおな! もう俺達には残された物は……無い!)
 ギャラッ都達は知っていた! 手斧も足斧も望遠刀に使うべき物部刃も鋤も鍬も皆刃が毀れている。或いは折れて使い物にならなくなっていることに! その為ギャラッ都はこう答えた。
「いいだろろう! たあだし、帰りはあ周りにい注意しいろ! 彼のおモノは油を断つう瞬間を狙ううからな!」
「はいー! ありーがとうございーます! ど、どーうか生きてーエウク町をお取り戻ーして下さーい!」
 そう言ったパト留は五の分くらい頭を下げた後、行った道を辿るように走っていく!「ではあ、改めえて行くぞお、皆のお者!」
 ギャラッ都達は向かう先に希望を求めて足を進める!

 九月七十三日午前七時零分一秒。
 場所はエウク山エウク町方面標高成人体型二百付近展望。
 一行は朝食を済ませるとエウク町に向かって降りて行く!
(もう、すうぐ……俺達は取り戻せるるんだ! 先祖、いやあ、真島家え思い出のお地を!)
 朝七の時より降り始めて十五の分が経過--外へ出た。
「あっれは! まっちが見えない? みっえないのはどうゆうこと?」
「近づけばあわかあるかも」
 一行は町が見えるまで足を進める。

 午前九時零分零秒。
 場所は廃エウク町南門前。
「な、な、ナ! これ、がエウク……マチ?」

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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