FC2ブログ

一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う(八)

 九月七十二日午前九時五十七分一秒。
 場所はキュプロ町北門付近。
 エウク町奪還作戦開始まで後三の分はあった。
 奪還作戦に参加するものは合計九十名だ。彼等の構成を見てみると、総合指揮官は真島ギャラッ都。全体指揮を執る。その下に五名の副官がいる。
 補佐副官には齢三十七にして六の月と八日目になるゼノン馬族宮本サイレ雅。足は細く機動力に優れている。
 頭脳副官には齢二十七にして一の月と三十日目になるストテレス人族の
エラン・ボルティーニ。生命の物真似をしたがる困ったちゃんだ。
 先頭副官には齢三十五にして五の月になる大陸藤原鹿族の藤原トガ務。相手の話を無視しやすいが、戦いになると率先して先頭を鼓舞する熱い鹿だ。彼の下には五組いる。
 第一先頭組の合計は四名。皆足の太い馬族で構成される。齢二十三にして
二日目になるキュプロ馬族の毛光明が組長を務める。
 第二先頭組は合計四名。皆豚族で構成される。齢三十にして三の月になる
キュプロ豚族の珍豚重が組長を務める。
 第三先頭組は合計三名。こちらは馬族、猿族、牛族と混合組になる。齢二十一になったばかりのキュプロ猿族のモンキン・ド・ベルジェンが組長を務める。
 第四先頭組は合計三名。こちらも混合組であり、羊族、熊族、鹿族で構成される。齢三十一にして五の月と五日目になる大陸藤原鹿族の藤原トガ奈が組長を務める。彼はトガ務の弟にあたる。
 第五先頭組は合計四名。こちらも混合組であり、鳩族、燕族、鴨族、九官族、梟族で構成される。齢二十六にして一の月になるエウク鳩族の柊ミズ歩が組長を務める。
 以上が先頭副官兼五組だ。副官紹介に戻る。
 後方副官には齢四十にして二十九日目になるエピクロ猪族のブルウ・ブルンデットである。猪族の割には温和しめの性格だ。彼の下には四組いる。
 第一後方組は合計四名。皆牛族で構成される。齢二十になったばかりのエピクロ牛族の上山ブフ市が組長を務める。
 第二後方組は合計四名。皆羊族で構成される。齢三十一にして十九日目になる
パネス羊族のダンワッカ・ダワンダが組長を務める。
 第三後方組は合計四名。こちらは蟻族、蠍族、蟷螂族、百足族で構成される。そんな混合組の組長を務めるのは齢二十四にして十二の月と二十四日目になるメデス蟷螂族のジルドウ・ムシャリーニである。
 第四後方組は合計三名。こちらは鶴族、烏族、鴎族の混合組だ。組長は齢四十六にして八日目になるキュプロ烏族のギャングゥ・グルゥリィが務める。
 以上が後方副官兼四組である。再び副官紹介に戻る。
 派遣副官は齢三十になったばかりのテレス熊族のリチャウド・真鍋だ。彼の役目は六十名もいる遊撃員の指揮だ。以上で副官紹介を全て終える。最後に偵察官を紹介する。
 齢三十三にして三の月と三十日目になるキュプロ犬族の佐藤パト留が務める。彼の役目は四名いる偵察員の指揮にあたる。
「長々あと我々をお紹介したあのはいいがあ、これでえも先の戦いにい比べたらら
四千名い近く少ない。それも--」
「わかってるるわ。あなたあと違い死んだあ生命や後遺症うを患あった者がいるるみたいね。
 で、でえもあなたならら必ず生きて帰るるわ! 私は信じてるるから!」
「ああ、必ずだあ!」
 そう言ってギャラッ都とメルデリエは最後の言葉を交わした。他の者達も、自分達の身内に最後の言葉を掛け合った。それぞれの思いは同じではない。
 けれども皆共通することは一つ--生きてエウク町を取り戻すこと!
 それだけだ! それだけを誓い、エウク町へ向かってキュプロ町を出発した!

 午前十時五十八分一秒。
 場所はキュプロ川流域。
 五十四日に行われた戦いの爪痕はまだ残っていた。
(当然だあ! ここでえ四千名以上うが死んんだ。いくらら水で流しいても記憶まあで流れれてたまるるか!)
「なあギャラッ都? お前の身内のポニー太に頼んでもこれだけしか集まらなかったのかよ。
『兄者あ、従兄弟の頼みを何とか聞いてえ!』って言ったのか?」
「エランよお。それでえ兄者が動くうと思うか? これだけえでも十分兄者は頑張ったんだぞお!」
「それでも三十名は皆遊撃員だぞ! リチャウドがいくら優れていても全てを指揮出来ると思うか?」
「そおのために自分と真島殿がいるではなあいかあね、ボルティーニ副官殿?」
「ま、まあ知ってるよ、そんなこと。
 だが万が一機能しないこともあったらどうする?」
「その時は気合いいでどうにか……でえすよね、真島殿?」
(はあ、緊張感が薄れるなあ)
 そんな会話をし続けることで彼等は川を渡りきる。

 午後二時八分十九秒。
 場所はエウク山標高成人体型五百付近。
 ギャラッ都達は山を登っていく。
(我々の持ち物はあ果物包丁が百個。望遠刀はあ九十個。物部刃は二百十二個。
手斧五十個。足斧七十個。鍬二十三個。鋤十一個お。縄が成人体型三千分ん。
携帯望遠鏡十個。どうにも足りりないな、これえじゃあ)
「し、指揮官殿オオ! 食料は現在イイ、おにぎりに百七十個。テレスプリ九十個。
米成牛三頭分。薪は一の週の間分。油は……五の日分しかないイイ!」
「それはあ大変だな。報告ありがとうブルウ殿!」
「はっ! 有り難きお言葉に感謝感激ですウウ!」
(佐藤殿の上方によれれば、今のおところ彼のモノ達のお動きはないな。
 しかし、きつうい! メエデル総長の努力の賜物とは言え予定よりもお少なすぎいた。いくらあ要員が集まららなくともこれでえ乗り切れるかあ?)
 ギャラッ都の心配をよそに一行はエウク町を目指して登っていく。

 午後六時零分一秒。
 場所はエウク山標高成人体型二千付近展望。
 ギャラッ都達は食事をしていた。
「偵察官の情報ではここら一帯には食らいしモノ達はいないみたいだな」
「そうかあ、良かったあねギャラッ都ど--」
(えっ?)
 宮本サイレ雅の最後になるなど思いもよらなかった--彼の喉元に物部刃に似た物が刺さった! そのままサイレ雅は仰向けに倒れ、絶命した。
「ま、真ー島さあああん! 北東東に剥きー出しが来ーます!」
「何だあと!」
 パト留の情報通り北東東に彼のモノが三十飛来した!
「ギャラッ都のクソ坊主ッツ! 下から彼の連中が十いや二十来るぞッツ!」
「本当だ! トガ務殿の言うとおりだ!」
 ギャラッ都達が登ってきたところから彼のモノが二十登ってきた!
「ま、真ー島さああん! 部ー下の情報ーでは北北西、北西西、南西西にーも
剥き出しがー来ます!」
 パト留達の情報通り三方からそれぞれ十五、二十、二十五が飛来……
 いや、中には担がれてきたモノまでいた!
「合計百十……
 俺達以上うの数で責めてえくるるのおか!」
 死闘はこれにて開始される!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR