FC2ブログ

一兆年の夜 第五十八話 鹿を指して馬と為す(二)

 午後十一時十二分四秒。
 もう直ぐ日が過ぎる頃合にカメレインは行動を開始。彼は空腹に困った様子であり、葉っぱを噛み締める事で何とか空腹を凌いでいた。
(腹が減って俺は……というか荷物を置いて来てしまった。もしや銀河連合に食べられたのか? だとすれば俺は何と言う事を)
 とはいえ、行動せずに悩む事はしないカメレイン。彼は三角の建物のある所まで戻ってみる。
(あ、誰か居るなッツ。お、これはもしやッツ)
 己の訛りに変化があるという事は即ち、彼は建物に出入りするのが一般生命であると察した。直ぐ様、近付いてゆく。
「何だあああね?」
「え、そんなああ」カメレインは齢二十七にして四の月と四日目に成るエウク出身の一般生命が鹿族ではない事に驚く。「えっとおおお、お名前はああ?」
「お、そうだったッツ……あああああ」突然、訛りが鹿族に変化した事に自他共に建物に体を打ち付けながら慌てる。「いでえでえええッああああ! そうそううう、わいはエウク馬族の真島トガッ太ともう……じゃあああなくてえええ真島ギャルン太と申すぜえええ!」
 え、あ、あう--カメレインは話し相手がどんな訛りなのかに喉全体で作動を誤らせる。
(え、あ、あ、そ、そな、だ、そ、その……あああああ、いいいいい、うううううう!)
「お、落ち着けええ! この通おおおり馬族であるぞおおお!」
「う、う、馬、馬、馬あああ!」
「ま、まあまあ、お、お、恐らくさっき建物の周りでうろついていた銀河連合とやらが出会ってわいの訛りを誤らせながら作動させたんじゃッツううううううう!」
「おおおお、そ、そうだなあああ。馬族だよなあああああ、成程おおおお。奇遇だなあああ。実はああ俺も……そうだあああ」カメレインはやっと自己紹介を始める。「俺はあああ武内カメレオン族うううのカメレインだあああ。国籍はあああ新天神武だあああが、既に出家の申しいいい出を出ああした後だあああああい」
「成程ッツううううん、そうゆう訛りなんだねえええん!」
「ん? ん? お、お、おやああああ?」
「ああ、そおおうだああい。中に入らないかあああい? その後おお、銀河連合はどううううしたのかを話しておかないとおおうね」
 そうだなあああん--カメレインは安心し、落ち着いたのでその歓迎を受け入れた。
(何んんだ、馬族かあああん。てっきりいいいん、鹿族の生命が馬族の真似をしてるかと思ったああん! ン、でもそれが本当なら、なら、なら? うう、ううう、あ、え、おえ、はえ?)
 またあああだああ、しっかりいいいん--これから始まる馬か鹿かの語源を決定付けるお話……果たしてオチは大丈夫なのか?

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR