FC2ブログ

一兆年の夜 第五十七話 狐と狸の化かし合い(五)

 恐怖とこ戦わずしてこ出家なんてこあるかん! 出家者だってこ覚悟してんだぞん! そう思って私はこ蛇族のこ状態でこ逃げ続けるん。外へこ出ても良かったがん、それではこ蛇型のこ領域にこ変わりないん。あいつらはこ外からこ来たのならこ私はこ奴のこ得意とこする領域でこ戦うのはこ流石にこ命をこ落とすん。それがこあいつにこ喰われたでこあろう家康さんへのこ償いにこ成るん。恐怖がこ内側でこ私にこ鳴らすならばこそれ以上にこ空腹でこ私はこ銀河連合とこ向き合わねば成らないん!
 私はこ逃げ回りながらこ昨日はこ使わなかった竹槍をこ我が前足にこ入手するべく……ウウん! 絡まれてしまったん!
「苦しいん、変化がこ解かれてん、てん」
 あいつはこ蛇族がこ何なのかをこ理解しん、的確にこ口をこ抑えながら更にはこ自らのこ身体でこ紐結びして私をこ捕えたん!
「ガグン、ガフン、ブブン!」
 其れしかこ私はこ言えないん。変化しようとこ試みたけどん、この術はこ変化をこ一回解いたら次のこ変化までこ半のこ日はこ掛かるとこ亡き両親はこ何度もこ教えて下さったん。だからもう一度変化はこ無理だん。
 苦しいん! 苦し過ぎて今にもこ私はこ泡をこ吐きたい気分ん。でもこ口をこ抑え付けられてる以上はこそれもこ叶わん! このまま全身を……その時ん、表門よりこ蛇型がこもう一体入って来て竹槍をこ咥えるのをこ確認したん。その蛇型はこ震えてるのがこ私にはこ……あん、眩暈がん! そこでこ私のこ瞼はこ閉じるん。
 それから何かこ刺さるのをこ聞き取るん。それとこ同時にこ私のこ身体はこ楽にこ成って何かにこ支えられる形でこ地面にこ寝かしつけられたん。暗闇のこ中でこ何か聞こえるん。
「……きろぬき!」
 その声にこ見覚えありん。間違いなく私とこ同じ生命でこあるのはこわかるん。でも起き上がる自信がこないん。また聞こえるん。
「た意識あるだろうぬき、た呼吸してるんだろうぬき? ただから起きろぬき!」
 二度目のこ呼びかけん。そこでこ私はこ瞼をこ開けるん。そこにこ映るのはこ……ウワアアアん、銀河連合だああん!」
「た驚いたかぬき、たこの野郎ぬき!」
 変化がこ解かれて現れたのはこ家康さんだん。また家康さんはこ私をこ驚かせたなん! 私はこ怒って両前足でこ彼のこ頬をこ抓ったん!
「た昨日と合わせて三度も揶揄ったのはぬ謝るからどうかこの通りき!」
 家康さんはこ土下座するん。綺麗でこ反省のこ色がこ十分なこ謝罪姿をこ間近でこ見て私はこ許す事にこしたん。
「全く三回もこ私をこ揶揄ったなん。今度やったら……えん、三回ん?」私はこそこからこ家康さんにこ術のこ中身をこ問い合わせるん。「家康さんをこ始めとした狸族のこ変化にはこどんな特色がこあるん?」
 家康さんはこ種族特有のこ秘密だとこ言って中々口をこ割らないん。そこでこ私はこ家康さんがこやって見せた土下座をこしながら狐族のこ変化のこ術のこ中身をこ教えるん。そしたら家康さんはこ意趣返しされたのでこ口をこ割ったん。
「た実は一度使ったら二度目を出すまでぬ半の日は掛かるき。ただからこそぬ賭けだったんだき」
「という事はこ昨日変化して私をこ噛んだのはこ本当のこ蛇型でこそれ以外はこ全てん」蛇型のこ死体をこ見つめながら私はこ説明するん。「家康さんのこ変化だった訳かん」
「たまさかその時から山でぬ……でも本当だぞき、た昨日話した事はぬき! ただからこそぬ恐いと感じたき! たこうやって揶揄い合いは何れ自分達の命をぬ失うと覚えてしまう以上はき!」
「いいやん、いいん。もう済んだ事だしん、そろそろ遅い朝ご飯のこ支度だぞん」
 たもう明日を迎えたんだけどぬき--とこ家康さんはこ推測をこ述べるのこだったん。
 こうして私達のこ化かし合いはこ終わりん、遅い朝ご飯をこ摂るべく一緒にこ茸をこ取りにこ行くん。それはこそれはこ大変でこあったん。というのもこ腹のこ虫はこ突然二名にこ逆襲をこ始めたん。二名だぞん。これがこ茸採取にこどれだけこ苦痛でこあったことかん! 全く危機がこ去っても出家者にこ安らぎはこ訪れないとこ言ったもんだん。
 そう言えば家康さんもこ私にこ建物のこ外へこ逃がされてもずっとこ食べずにこ建物へのこ戻り方をこ考えていたとかん。そんな時にこ建物内でこ銀河連合がこ私をこ食べようとこ嬲ってる姿がこ映ったのでこ直ぐさま変化して私をこ助けたんだなん。
「たもう化かし合いはぬ止めようかき、たフォッカスさんぬき」
「ここでこ生きてゆく為にもこそうしようん、家康さん」
 こうして狐とこ狸のこ化かし合いはこ幕をこ閉じるのでこあった……

ICイマジナリーセンチュリー百七十九年五月二十八日午前零時二十八分四十三秒。

 第五十七話 狐と狸の化かし合い 完

 第五十八話 鹿を指して馬と為す に続く……

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR