FC2ブログ

一兆年の夜 第五十七話 狐と狸の化かし合い(二)

 それからこ三のこ時よりこ後にこ私はこ建物にこ近付くん。戸はこ開けっ放しでこ尚且つあの蛇型はこまだこ私のこようなこ生命をこ食べようとこ待ち構えてるん。あの剥き出した目がこ恐いん。折角近くでこちょうど良い竹やりをこ持って来てもこ恐いん。ありゃあ生命をこ食べた事のこある眼だん。しかも蛇族ってのはこ奇抜なこ動きをこすることでこ有名なこ種族だからことてもこ竹槍がこ刺さるとはこ思えないん。幾ら想像してもこ勝てそうにこないん。
 あん、蛇型がこせっかちにもこ去ってゆくん。これはこ一体ん? 機会をこ見て私はこ建物のこ中にこ潜り込んだん。初めて三角形のこ出家者専用のこ建物にこ入ったぞん。この空気はこ美味いん。でも建物のこ中はこ部屋がこ三つん。入り口でこある戸のこ近くにこ台所のこようなこ物がこあるん。それとこここにはこ床をこくり抜いて作られた何とかこだったかん? 火をこ入れる物もこあるん。神様はこ私のこ為にこここまで……ムムん、生命がこ立ち入った後がこあるん。もしや銀河連合はこ先にこ住んでいた出家者をこ食べてからこ……でも血やこ骨のこ跡がこないようなこ気がこするん。匂いをこ感じ取れる私達狐族がこ血のこ匂いにこ気付かないってこ有り得るかん?
 あん、前後左右注意緩慢だったん。振り返ればそこにはこ戸がこありん、その奥にこ頭を出す先程のこ蛇型がこ居るん! こう成ったら先祖不明のこ私のこ一族がこ代々伝えし変身のこ術をこ使う時だん。そうして私はこ先程見た蛇型にこ姿をこ変えて、尚且つ私達狐族がこ持つ尻尾だけはこ口にこ咥えてさもこ私がこ食べられたようにこ見せかけるのこだん。
 そうして蛇型がこやって来たん。やっぱり恐いん。震えがこ止まらないん。でも恐いのはこ仕方ないん。銀河連合相手にこ恐くない生命はこ中々のこ熟練者だとしかこ思えないん。ンで蛇型はこ私達生命にはこわからない鳴き声でこ私にこ何かこ呼び掛けるん。その意味はこわからないん。でも私はこわからないからここそこ同じような鳴き声をこしてみる……尻尾咥えた姿でこん。
 するとこ蛇型はこ喜ぶようにこ私のこ頭にこかぶりついた後ん、左前脚でこ叩いてからこここをこ立ち去った……痛いしこん、恐かったん! かぶりついて来た時はこ正体がこ発覚したかとこ思ったん。でもこ気付いてなかったん。あれはこきっとこん、でかしたぞ、ってこ言葉だったのこかもこしれないん。言葉のこ周期はこわからないけどこん、多分こそうだろうん。
 蛇型がこ完全にこ見えなく成ってからこ私はこ変身をこ解いて暫くこ見張るん。お腹はこ空くけどこん、今はこ堪えるん。だって銀河連合がこ戻って来るかもこ知れないじゃん。だからこそこ私はこ竹槍をこ片足にこ待ち構えるん。それからこ突く--
「た待てぬき、た狐族のぬあんちゃんき! た俺はぬ一般生命だよき!」
「喋る事がこ出来るならこ確かにこそうだろうなん! 危うく生命殺しのこ穢れをこ纏う所だったん」
「たそっちもお喋りできるという事はぬ即ち一般生命の証拠だねき。た俺は武内狸族のぬ家康・トヨトミき。た齢二十五にして五の月と十日目にぬ成る雄さき」
「狸族もこ確か勝手にこ苗字をこ使う全生命体のこ種族のこ中ではこあまり好かれない種族だったなん」
「た実は先にここにぬ住み付いていた出家者さき。た理由はまあ新天神武の在り方にぬ余り良い希望を見出せずにここまでやって来たんだき。た勿論ぬき、た籍はぬ捨ててねき」
「つまりお互いにこ世捨て者ってこ訳かん。気にこ入ったぞん」
「たンでそちらのぬ名前はき?」
「私はこ齢二十一にしてこ十一のこ月とこ十一日目にこ成るメデス狐族のこフォッカス・飛遊とこ申しますん。勿論ん、出家者のこ身でこそちらとこ同じようなこ理由でこありますぞん」
 たそうかぬき、た宜しくなぬき--私とこ家康のこ二名はこ互いのこ前片足でこ強く握足する……互いにこ化かし合う関係にこ成るともこ知らずにこん。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR