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格付けの旅 一般市民街にて休息 全生命体の敵図鑑も忘れずに

 リヒテン・ド・ゲムドボーグ……それは自ら起源説を主張するパクリスト。そのパクりっぷりはポール・バニヤンから始まったのではない。主武装のエレクトハンマーもパクれば必殺技である二虎流奥義さえまだ実態が明かされてないのにパクる。酷い時にはピコ太郎のギャグをした挙句に自分が起源だと主張して……おっと黒い方や白い方の話題じゃないな。兎に角、奴はパクる。パクり過ぎて原点すら存在しない。
「言いたい事言いやがって、デュアン。貴様はわしを怒らせた……だが断る」
「用法を考えて名台詞を引用しろ、ゲムドボーグ!」
「何なの、このムキムキのおっさんは?」
「さっき説明した通り、こいつはゲムドボーグ家の一員にしてパクリスト」
「向こうがわしの許可なくパクったんだ。ユーキャン死ね!」
 オイ、それは黒い方で言え--とデュアンが呆けられない程の支離滅裂ぶりを発揮。
 さて、このゲムドボーグは何しに来たのか? それは一般市民街の起源説を流布する為に来たらしい。
「何か他人事のように言ってるけど、このナレーション」
「気にするな。俺と同じようにせっかちで面倒臭がり屋なんだ」
「勝手に進めてんじゃねえ、ゲムドボーグは伊達じゃない」
「だから用法考えて引用しろ! 所々用法間違えてるだろうが」
「あのデュアンがツッコミを入れるとは、中々の狂人だな」
「突っ込むのは本来アルッパーの務めだが」とまるで自分はボケ或は解説担当だと思ってるらしいこの男は更に話を続ける。「えっとそれは兎も角として格付けの旅は間違いなく作者由来の作品だぞ」
「違う、この壁画に依ると」
「途中で作者が投げたのでその壁画が公開される事はもうない」
「おのれ、あの忌々しいジャス--」
 止めろ、ゲムドボーグ--黒い方にも白い方にも受け取れる何かを何とか阻止するデュアン。
「グダグダね、それよりも何しに来たのよ」
「この壁画に依ると一般市民街は元々私の物だ。わかるか、一般市民街は私の物。私の物も私の物」
「どっかの国の諺を使うな。というかお前の場合はあのガキ大将の台詞をパクったんだろう」
「五月蠅い、逃げるなハゲ!」
「字まで似せるな、パクリスト!」
「全くグダグダね、それで」とミサキは唐突に男に変わって目的を尋ねる。「貴様は一般市民街の起源を主張するだけじゃねえなあ」
「その通りであります。私はゲムドボーグ家の一員としてデュアン・マイッダー……貴様とお見合いをしに来たのだ!」
「何て事を! デュアンったら、何時あたし以外の女を作ったのよおお」
「いや、鵜呑みにするな。こいつが言いたいのは決闘の申し込みだ」
「良くわかってるじゃねえか、デュアン。依頼は果たす、死んでは成らない、両方やらなくちゃいけないのが--」
「だから用法を正しく守って使え! てめえは台詞パクっときながら全然用法要領を守ってない!」
「という訳でこれが跡部キングダムだ!」
 もう突っ込まん、アルッパーに投げる--デュアンはとうとう投げた。
 要約するとゲムドボーグは前に散々な目に遭わされたのでその復讐を果たす為にネクロノミコンを身体に埋め込んで筋肉隆々の姿に変わった。
「素晴らしい。これが鬼の背中か」
「オイ、ツッコミを任せるぞ」
「俺様にそんな事を投げさせるな、デュアン」
「さああ、秒速でケリを付ける! 喰らえ、ハスタキック!」
 とゲムドボーグは叫ぶが、正しくは百裂張り手。その単純明快な技故にデュアンは欠伸しながら光系拡散下級魔法でゲムドボーグの全身を粉々に砕いた。
「一生出てくんな、馬鹿野郎」
「やるわね、デュアン」
「あの程度にやられるほど俺は甘くない」
「居たぞ、デュアンだ」
「あれは我々一般市民の敵、デュアン・マイッダー」
「あいつを倒せば一生遊んで暮らせる金が手に入るんだってな」
 だが、ゲムドボーグの死体から発せられる粉に依って一般市民は更に狂暴化し、本来有り得ない懸賞金さえ欲しがるほどに制御が利かなく成って襲い掛かった。
「あのイカレ野郎は死んでも人様に迷惑を掛けるようだな」
「まさか粉塵を吸って狂暴化を?」
「お前と俺が患わないのは単純に独自の抗体を持ってるからだ。兎に角逃げるぞ」
「普通に倒せば--」
「馬鹿野郎。倒したらゲムドボーグが生き返るんだよ!」
「え、どうしてそれが--」
「ウヘヘヘ、捕まえまちたああ」
「俺ってこう見えて守備範囲広いんだよねえ。いやあん」
「どうゆう事だ、説明しろ成歩堂!」
 どうやら台詞をパクって意味不明な用法まで掛かる模様。恐るべし『ゲムドボーグ粒子』。
 ゲムドボーグ粒子……それはリヒテン・ド・ゲムドボーグが開発した粒子。免疫を持たない者は罹るとハスタって更にはルーピーみたいに意味不明と化す。挙句にはパクリストに成って他者の物を勝手にパクってしまう愚か者にも成る恐るべき粒子。勿論、病院にある完全防護マスクで防げると思ったら大間違い。毒ガスみたいに爪の先から感染したり、耳穴から感染する場合もある。依ってメルトダウンした原発を訪れるみたいにフルアーマー化して対処する事を進める。
 その説明を受けて一体と一人は一目散に逃走。だが、事情を知らないアルッパーが擦れ違いでやって来て図らずも粒子に感染した一般市民を虐殺してしまった。
「どうだ、これが俺の力だ」
「いけませんね、アルッパーさん」
 事情を知る背流須三は後出しじゃんけんのように説明し始める。それを聞いたアルッパーは勿論……「だったら早く言え!」と突っ込むしかない。
「いえいえ、お客様が光の速度を超えて進みましたので」実は速球投手のストレートよりも遅いのにさりげなく嘘を吐く背流。「説明するのが遅れました」
「てめえ、やっぱり食べてやる!」
 誰だああ、このあらいを作ったのはああ--だが、アルッパーの前にリヒカル・ド・ゲムドボーグが復活。
「てめえがあのゲムドボーグか、この一般市民街で食べてやる!」
「このリヒカル・ド・ゲムドボーグが粛清するのだよ、鯨あああ!」
「お前は何を言ってる?」
「親父にだってぶたれた事がないのに……勝ったぞおおお!」
「オイ、そこの二本足?」
「いやあ、噂通りの支離滅裂でしょう?」
「わしがお--」
 その先は喋らせないぞ、ホワイトホエエエエル--とアルッパーは開幕ホワイトホエールでゲムドボーグを消し炭にした!
「瞬殺ですね、お見事」
「だが」アルッパーはこのせいでまた一般市民達がゲムドボーグ粒子に感染して意味不明な事を喋り出したぞ」
 アルッパーの言う通り、ゲムドボーグ粒子感染者の数は既に二百五十五人と三百六十五羽と六十五頭と千三百五十一匹にまで膨らんだ。
 そこまで求めてない--全くクレームの多い鯨外生物であろうか。

 斯くしてゲムドボーグ粒子感染者から逃れたアルッパーと背流須三は突然声を掛けられる。
「ウフフフ、流石は『神殺しの九十九』の一体……宇宙のアルッパー」
 その声はアルッパーの背後で聞こえる。振り向く一体と一人。
「おやおや、顧客情報に依ると……ノイズン・リオートメインさんですね?」
「あら、貴方にしてやられてから百五十六年目だからてっきり子孫の方かと思いましたわ」
「忘れましたか? 私にはタイムマシンがある事を」
「知ってるのか、この二本足の事を!」
「そりゃあ大事なお客様の一人ですので」
「ウフフフ、嬉しいわね。それじゃあこの『全生命体の敵一覧』を受け取ってくれるよね?」
「成程」背流の表情は不気味な笑みを浮かべる。「私に対してセールストークで勝負するのですか、宜しい」
「あら、やだ。そんなの貴方を殺せば--」
「それだけは御勘弁を。代々の背流は虚弱体質な物でして……繰り返しますが、勘弁願いたく御座います」
「そう、それは仕方ないわね。じゃあ受け取るわね?」
「ええ、それで代価は?」
黒い方出演券をくれない?」
 いいですよ--こうして契約成立。
「まさかこのセールスマンは黒い方に出演しようとしてたな」
「これで私も晴れて黒い方への出演が出来るわ」そして姿を消してゆくノイズン。「じゃあね、黒い方でまた会いましょう」
 誰が願うか--アルッパーらしい返答だった。
「それじゃあみましょうか、この一覧表を」
 背流は中身を確認してゆくのだった。
『[全生命体の敵危険度ランキング]

 第A位 ワイズマン 100000マゼーラモア
 第B位 ギルディーバ 2000X乗マゼーラモア
 第C位 オメガソロモン 500 * 200X乗マゼーラモア
 第D位 破壊の宴ことDマ 1200立法センチマゼーラモア
 第E位 ハートキャッチムキキュアことQクインシー 26000平方Xを六十進法にしたマゼーラモア
 第F位 シグマタイソンアリ 平均573.589にπ乗を加えたマゼーラモア
 第G位 続く泪 48000節子 * 14000平方トトロマゼーラモア
 第H位--』
 わかるかあああああ--アルッパーのツッコミは冴える。
「成程、これだけの強さで納得の順位ですね」
「いや、数学齧った奴でも数値に直すのは無理だぞ。何なんだよ、途中から乗せたり、二次関数或は三次関数に成ったり、挙句にはジブリアニメ齧ってる奴でも算出するのが難しい単位が出てきたりして」
「まあまあ良いじゃありませんか。お茶目に計算できるもんですので。これは中々参考に成るんじゃないでしょうか?」
 絶対ならないし、何の事かさっぱりわからねえぞ--とアルッパーは当たり前のように語るのであった。
 そんなアルッパーと背流の前に突如として一般ボクサーと思われる黒人が現れた。
「その図鑑……シャワルンごと貴様らをこの世界から葬ってやる」
「てめえは誰だ! 一般市民じゃねえなあ」
「え、一般ボクサーじゃないんですか?」
 問答無用--そのボクサーの右腕は何とマルコム・ゲドーのズルと同じように伸びてゆく!
「そんな遅い拳なんて食ってやる--」
「いいや、食わせて見せるさシグマの一撃」何イイイ、と驚かざる負えないΣ軌道で百メートルのアルッパーを持ち上げた。「これぞ『シグマタイソンアリ』が誇るΣストレートである!」
 シグマタイソンアリ……それはマイク・タイソンとモハメド・アリに憧れる八百長大好きな無名のボクサーが亀田……もとい八百長でチャンピオンを決める昨今のボクシング業界に絶望してゾロアスターの秘儀とラヴクラフトの裏クトゥルフに染まる事で己自身をネクロノミコンと化して暗黒面に落ちた暗黒ボクサー。その右ストレートの威力は力石に匹敵し、マルチネスの精密性と鷹村の野生力と一歩のどランカー気味ながら爆発力溢れる物からジョーの粘り強さ、そしてマホメド・アライジュニアの噛ませ犬っぷりを全て合わせて尚且つ進化した全生命体の敵の中で上位に位置する噛ませ犬ボクサー。故に勝てる噛ませ犬は中々居ない模様。
「オイ、俺の評価が散々だぞ!」
「五月蠅い、てめえはこの俺様の放射能熱線で焼かれろおおおお!」
 アルッパーの放つファイナルウォーズ仕込みの大気圏離脱が可能な放射能熱線だったが、何とシグマタイソンアリはタイの闘神の如くアルッパーをボクシング以外封じる事に成功--アルッパーは放射能熱線が放ちたいのにエラでタッチボクシングする羽目に陥った!
「どうだ、ボクシング以外をやらされる感想は!」
「貴様ああ! ここは赤い方だぞおおお!」
 アルッパーとシグマタイソンアリの戦いは一ヶ月続く事に……

 一方のデュアンとミサキはとんでもない相手と鉢合わせする。その相手とは『Qクインシー』。
「正義のムキキュア! デュアン・マイッダー……貴様の魔法はあらゆる世界の楔を撃ち砕く禁忌成る代物! 正義を守る為にここで死ね!」
「ウガ……この俺様が何も出来ずに、やられたか」ミサキは手も足も出せずに『Qクインシー』のフレディボディプレスを受けて敗れ去った。「まだ死んでねえええ!」
「あのミサキが一撃で敗れるなんて……噂通りの行き過ぎた正義の体現者!」
 Qクインシー……それはプリキュアに憧れる家がボディビル一家の長男として産まれたが為に家督を受け継ぐ事に成った悲劇の美少女戦士。え、男なのに美少女戦士って? それはツッコんではいけない。問題なのはこの存在。ようやく両親が亡くなり、落ち着いた所で既にプリキュアはアラモードに成っており、もはや何が何だかわからない事に絶望した長男は自らプリキュア目指して男なのに勝手にプリキュアを名乗った。それだけでなく、アンパンマン製造過程の真理と機関車トーマスのトムハット卿の裏の顔の研究、そしてクイーンのフレディ・マーキュリーの遺体を食べる事で遂に憧れのプリキュアに成ったつもりと成った。その行き過ぎたプリキュア愛に依って全生命体の敵と認定。今宵も又、行き過ぎた正義を振り翳して俺達の前に立ち塞がる。
「行き過ぎた……悪に逃げるなど命の尊厳を粗末にする野蛮だとわからんか!」
「お前がそう思うならそれで良い。でもな、Qクインシー、正義ってのは何処かで止めないと悪と大して変わらんもんだぜ」
「貴様……私を悪と断罪するか! その意味はデュアンよ……貴様はプリキュアを悪と断罪するに相応しい!」
「いや、話聞けよ! プリキュアの話題は白い方でやれ。俺が言いたいのは即ちお前の正義を否定すると言ってんだよ」
「何故プリキュアを正義だと認めない!」
 お前とプリキュアを一緒にしてたまるか--とデュアンは会話を止めて先制攻撃のギガフレアを放つ。
「ウグオオオオオ、この私がこんな所でええええええ!」
 これは断末魔ではない。第二形態の合図--そう肩パーツが変わり、そこに生首が浮き出る。
「これが正義のショルダーネック!」
「生首を出すんじゃねえ。慣れない奴が見たら吐くぞ!」
「どうかな」わざわざ右肩の首に指鳴らしに近い音を鳴らす。「一般市民街の皆さまは私の正義を支持する!」
 デュアンの周りには一般市民が大挙。彼らは一斉にQクインシーを応援。大衆を味方にするほど正義の味方は強く成れる。デュアンにとってどれだけ形態を重ねようともQクインシーを破るのは簡単。しかし、一般大衆が味方に付いた場合は別だと理解するデュアン。
(世の中は民主主義が一番だ。ポンコツロボットが視聴者代表ならそれがどれだけ協力かは俺がよおく知ってる。幾らスタンドプレーを得意とする俺達でも一般大衆を敵に回して生き残れる保証は一切ない)
 そうしてデュアンは美咲を肩車してテレポートを掛ける!
「逃がすか、悪の手先イイ!」

 テレポート先でデュアンはノイズンと出会う。
「お前が商店街で何をしている?」
「あら、グダグダなのは変わらないわね。それで良く生き残れたわね」
「知ってるの?」
「ああ、こいつと出会うと碌な目に遭わん」
「あら、私って随分嫌われてるわね。まあ良いわ」そうしてノイズンは本題に入った。「それよりも取引しない? このまま赤い方では君はQクインシーとの因縁を重ねることに成るわ」
「だからどうした?」
「そこで私から提案よ。Qクインシーとの因縁を作りたくなかったら……『エンドラス』、に挑戦しない?」
 『エンドラス』だと--デュアンにとってそれを操る術をどうしてノイズンが持ってるのかが気に成る所。
「あら、臆病風?」
「わかってないだろ! 『エンドラス』はを除けば全生命体の敵の中で頂点に位置する究極にして至高の敵だぞ! 俺にそれを選択しろと!」
 まあ選択するかは君次第だけど--ノイズンは紫の紙を流した。
「これは……禁呪の切符」
「最後の物語は君の選択次第だから」
 そうしてノイズンは陽炎のように消えた……残ったのはシャワルン・マゼーラモアの全生命体の敵の一覧表が記された魔法の紙だけ。
(あの女め。そこまで俺を引き摺りたいか。何の狙いかわからねえが、俺はそんな正義なんて興味ないと言ってるのに……まあどっちにしろ、この紙は拾っておかなくちゃ)
 デュアンの進む茨の道はやはり歩けば傷が増える痛みの道路だった……



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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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