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一兆年の夜 第九話 大地は枯れて、生命は活力を失う

 ICイマジナリーセンチュリー三十八年九月五十四日午後十時八分四十二秒。

 場所は西物部大陸ユークリッド地方東キュプロ川流域。
 生命達と彼のモノ達が戦いを繰り広げていた。双方併せて五千にも満たない数が
互いの倒すべき相手に向かって死を与えていく。
 彼のモノ達は目を見出すために水しぶきによる戦法をかける。或いは相手を盾に
して隙を与えるなどの戦法をかけた後、相手が油を断たれたところをそのまま食らう。
 一方、生命達はただ真っ直ぐに戦う。果物包丁を初めとして、手斧、鍬、鋤、
更には三の年より前に開発された望遠刀が使用された。
 望遠刀は三日月状に切られた細い木をキュプロ枝と呼ばれる弾力性の強い枝で
両端にかけて、先端に果物包丁の刃先を付けた細長く切られた木を引っかけて力強
く放つことで遠くにいる標的の身体を貫くことが出来る物である。
 生命達はこれらを使い、彼のモノ達を次々と死なせていく。
 戦いは午後八の時より始まり、現在二の時が経過。双方の数は千を切っていた。
圧倒的に生命達が優位に立っていた。
 これについては生命側で総指揮を執る齢二十七にして九の月と九日目になる
エウク馬族の青年、真島ギャラッ都は知っていた。
(良くないいことをお考えるかもお知れなあいけどお、我々えには果物包丁がああ
るう! 鍬があある! 望遠刀うがあるう! そしてえ何よりい怒りいを戦いいに向け
るう意気込みいがあるう!
 我々はあそれがあるう限りおお前らあなんかあに食われえないのだあよ!)
 ギャラッ都は後ろ左足で犬型を蹴った後、前右足にある手斧を投げて頭に刺す!
犬型は頭から血しぶきを上げて命を絶つ。
(気分はあ良くないい! 気分はあ良くなあい! でもおここでえやらなあきゃ
キュプロ町はあ守れなあい!
 俺達はあ戦うってえ決めたあから穢れえを背負ううんだよお! 穢れえの代償はあ
お前らを全てえ死なせえた後に償うう!)
「皆の者お! もうすぐう終わるぞお! だがあ、油をお断ってえは成らあんぞ!
 戦いいが終わあるまでえ気を引きい締めろお! いいなあ!」
「「「「「「「オオオオオオオ!」」」」」」
 ギャラッ都は生命達の戦意を高揚させていく!
 生命達は戦いが終わるまで力を引き締め続けた!

 午後十一時四十五分三十一秒。
 彼のモノ達全員は死に、戦いは終わった……
(いやあ、まだ終りいではなあい! これはあ始まりいに過ぎなあいのだ!
 俺達のお目標はあ五十五の年よりい前にい食われたあエウク町をお俺達のお、
足で取りい戻すことおなんだあよ!
 だがあ、今は日常にい戻らないいといけえないな……)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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