FC2ブログ

格付けの旅 一般市民街にて休息 セールスマン、上陸

 背流一族……それはセールスのセールスに依るセールスの為に顧客の弱味を非合法で握る恐るべきセールスマンファミリー。常に存在するかわからない会社の名刺を用意し、不気味な笑顔を絶やさず、尚且つ高性能製品をタイミング良く持参するという他社では真似が非常に難しい事を平然とやってのける。彼らがどうして顧客の苦しむような情報を背景に商売を成功させる事が出来るのか? そこには売りつける事以上の何かが……詳しくは『謎のセールス』で。
 何訳わからん解説してるんだよおおお--と出落ちに定評のあるアルッパーはつまようじの代わりに突っ込んだ!
「うるせえぞ、てめええ!」
「ああ、看護婦の格好をした二本足が何をぬかすか!」
「鯨の分際で……食べるぞ!」
「むかつく二本足だ! 性別なんか関係ねえ、食ってやる!」
「待て」とデュアンはいきなりコスモノヴァでアルッパーを焼く! 「お前は直ぐ人を食べようとするから質が悪い」
「そうゆう貴様もいきなり宇宙を滅ぼしかねん固有魔法をミクロンサイズまで縮小して放つなよ」
「いやあ、アルッパーは殺す気でいかないとなあ」
「貴様あ、何時か食べてやるぞおおお!」
 さて、一般犬又は一般猫の死骸を踏まないようにあるただものとおかもとが喧嘩したネクタイを着用するやや小柄で小太り体型ながらに不気味な笑顔が絶えない一人のサラリーマン風の男が二体一人の前に立つ。
「何だ、この二本足は」
「あ、こちらは十鬼た二虎サービス株式会社の常務を務めます背流須三(せる すみ)と申します」と二体一人に名刺を配るセールスマン。「いやはや其方の鯨外生物の活躍を御拝見して御社も清々しい気持ちに成りまして」
「貴様あ、食っちまうぞ!」
 良いのですか、この写真をばら撒いて--背流須三と呼ばれるセールスマンは何と実物のカラー写真十ダースを見せ付けるのだった。
(拙いぞ! こいつは背流一族の……だとすれば買わされる!)
 デュアンは額から大粒の汗を垂らす--彼は知っていた……背流一族の事を!
「フン、二本足の分際でそんな買い物を俺がするかよ」
「ここで私を食べますと取って置きの人間バイキングへのチャンスを失いますよ」
 何--アルッパーは少し心が揺らぐ。
「ねえ、あの不気味な男は何よ?」
「知らないなら教えてやる。奴は背流一族。さっき冒頭で説明した筈だが?」
「冒頭じゃあ唐突過ぎて頭に入って来ないわよ」
「唐突か? まあ良い。それよりも見ろ」アルッパーが目先の利益か長い目での利益か悩んでる様を指差しながらミサキに説明する。「背流の一人はああやってアルッパーを絡め取る作戦を実行した」
「本当ねえ。あの鯨は平気でデュアンの野郎を食べようとした鬼畜なのにセールスマン相手に迷ってるなんて……これがセールストークなのか!」
「普通のセールスマンだったら尋ねる前に食われてただろう。だが、背流一族から輩出されたセールスマンは違う」
「ねえ、どうゆう事なのよ?」
 その説明はアルッパーが足止めしてる間に違う場所で話し合うぞ--とデュアンは一般市民が集まってるのを感じ取り、ミサキと共に人気のない路地裏へと逃げ込んでゆく。
(じゃあな、アルッパー。お前が自己破産する未来を見れなくて残念だよ)
 尚、彼らはここで永遠の別れをするようだったら様々な章にも影響を及ぼすので直ぐ再会するでしょう。
 さて、デュアン達は放っておいてアルッパーに視点を合わせよう。アルッパーは二本足こと人間が大好物で特に巨乳の女性が大好きという変態鯨である。何故なら彼曰くそれは大変美味だと主張する。故にバイキングはこの上ない欲求を満たす為の条件。
「うぐぐぐ、二本足の分際で俺を丸め込もうとしてるなあ」
「いえいえ、人間バイキングがどうゆう物かを説明したくてここへ参りました。さてさて、只とは言いませんね。ひょっとするとこの一般市民街で『市民権』を得られる機会ですよ」
「『市民権』だと!」
 『市民権』については後程説明するとして、アルッパーは大いに迷った。
 下した決断は呆気ない。
 市民権……それは赤い方では一般市民街にて一般市民に襲われない為の人権。これを持つと一般犯罪者以外なら法律で定められた物に従って一般市民達は手厚い保護をする。それでも犯罪に手を染めれば一般警察が駆け付けて手錠を掛けるので気を付けるように。
 ではアルッパーとセールスマンは何処へ向かうのか? それは合法的な人間バイキング店である『人間農場』。そこでは様々な人間が猿の惑星のように家畜として扱われる。其処でセールスマン一行を迎えたのが受付を務める一般猿だった。
「いらっしゃいませ、えっと予約為さっていた御一行で?」
「おい、二本足。こいつの顔には予約した客の数が違うという風に捉えられるぞ」
「ええ、本来ならばデュアン・マイッダーさんにミサキ・アイズバックさんをお連れしてくる予定でしたが……いやあ参りましたね」
 と言いながらも偶然店を通り過ぎようとする何か二つに向かって右手を振る背流須三。振られた二つは駆け寄って来て数合わせの為という説明に対して納得した様子……納得?
「オイ、そいつらは--」
「これで四名様ですね。では指定された席に御案内しますので付いて来て下さい」
 一般猿に案内されるように四名は一番奥のどう見ても全長一キロものワニの背中にしか見えないテーブルに腰を掛けられた。
 オイ、これの何処がテーブルダアアア--アルッパーが叫ぶのも無理はない。
「心配要りません。当店のテーブルは残飯処理にも長ける上に一々片付けたり、拭き掃除したりする心配もありませんのでどうぞご堪能を」
「いや、そうゆう問題じゃないだろうが」
 アルッパーが心配するのはこの鰐が果たして大人しくしているのかどうかであろう。
「いやあ、残飯処理も心配要らないなら存分に汚したり机叩いたり出来るという訳ですなあ。どうです、素晴らしいでしょう?」
「そうゆう問題じゃないだろうが」とツッコミを終えたアルッパーは序にのうのうと席に座る二名について言及する。「ところでこいつらは誰だ?」
「そこの二名は緊急事態の為に呼んできたエキストラです。正確な名称はそうですねえ」
 まさか一般エキストラAとかBじゃないだろうな--とアルッパーは問う。
「いえいえ、違いますよ。正式名は売れないマスコットを自称する『無駄君』と生前の小室直樹が良く使った写真に似た『コムナオ君』ですね」
 いや、全然わからん--ここにきて新たなマスコットが誕生!
 無駄君……それは無駄な存在、無駄な経費、そして無駄な説明を体現した無駄なマスコット。存在意義自体が無駄ならこうして説明するのも無駄である。
 コムナオ君……それは作者が一から頑張っても辿り着けないと認めざる負えない天才小室直樹を捩ったマスコットキャラ。毒舌も小沢遼子殺しの足蹴りも顕在し、更には平然と悪い事しても良いと言い切ってしまう小室直樹の性質までコピーしたあの世から小室直樹に訴えられそうなマスコットキャラ。二度言う事で如何にも小室直樹臭を漂わせる。
「このテーブルは無駄だな。死ねばすべて無駄なのにどうして生きてる内に無駄なんかするんだ?」
「無駄とか言うな! 一見すると無駄と思った事も後々我々を助ける材料と成る事を君は知らんのか! だからこそ紂王も始皇帝も煬帝も馬鹿に出来るんだ。良いか、人間とは社会的生物と言って--」
 グダグダな状態でようやく再開される格付けの旅。さて、話はアルッパーがセールスマン背流須三に案内されて人間バーベキューを味わうべく案内された。そこで夜な夜な繰り広げられるのは果たして?
 最初に出て来たのはフォークとスプーン。
「オイ、俺に二本足が使う小賢しい代物は要らん」
「いえいえ、バーベキューと言えばフォークとスプーンが--」
「それは一流レストランの常識だろうがああ!」
「無駄な叫びは消費エネルギーと共に体内に溜まっていた靄を除去する役割を担う。その靄の正体は--」
「そう、ネロも始皇帝も独裁者の一面と同時に賢王の一面も持つのだ。その為に多くの人間を虐殺した代わりに--」
 お前らは黙ってろおお--そうしてアルッパーは二体のマスコットを黙らせて皿を数枚背負って向かうアルッパー。
 食べ物を一杯詰めてから鯨なのに何故か机に戻ったアルッパーは高さ百メートル以上も積み上げた物を豪快に口の中に放り込んだ。その様に背流須三は驚嘆。無駄君とコムナオ君も拍手せざる負えない大食い。
 だが、アルッパーにとっては正に自分も食物である筈の人間と同じやり方をしたと反省する程に。その様子がこちらの台詞に表れる。
「何をやってるんだ。あの二本足と関わってるせいで俺の精神が二本足化が始まって!」
「いやいや、あれだけ積み上げるのは人間の技術では果たせませんよ」
「そうゆう問題じゃない。畜生め、人間レバー焼き、人間スパゲティ、人間スペアリブ……二本足をちゃんと味わうつもりが何時もの大食いのせいで全く味わえないぞ」
「まあ良いじゃないですか。アルッパーさんも人間の仲間入りしたみたいだし」
 それは大きな地雷原を踏む言葉。アルッパーにとって食物同然の人間と同じ扱いなのは耐えられない。返って来た答えは次の通り。
「俺は鯨の中の鯨……ダアアアアア!」それでも自らデュアンに命名された名前を叫ばないのは正に意地を示す所だろう。「お前ら下等な二本足と……いや、餌同然の二本足と一緒にして堪るかああ!」
「わかりました。ではそろそろ商談に移りましょう?」
 はい--アルッパーの頭の中は疑問符で一杯と成った。
「こうして人間バーベキューを楽しんでいただいたアルッパー様には是非とも我が社が開発した新商品を堪能して貰いたいと思いましてね。その名も--」
「その前に逃げるが勝ちイイ!」とアルッパーは潮吹きを推進力にして店の出入り口へと駆け込む。「お前食べても美味しくないんだよ」
 だが、その店員は彼の不思議のダンジョンシリーズの店主と同じく頭突きに特化した一般店員だった--力づくで出ようとしたアルッパーの攻撃を受け止めてからの「ご来店有難う御座いました」ヘッドバッドが炸裂し、アルッパーはその場で昏倒!
「話は最後まで聞きましょう。ここでは一般市民がどのようにして力を得たのかについて私自ら持ってきた新商品で解説したのに」
「全くだよ。大衆は何時も政治の本質を最後まで聞こうとしないから愚者の言葉にまんまと騙されるのだよ」
「ところでこの味付けは良いの?」
 この後、アルッパーは背流須三の商品を買わされて無事、店から出る事に成功--コムナオ君と無駄君を連れて再び一般市民街探索に乗り出した。

 破壊の宴……それは普段は人間社会に溶け込んでるように見せかけて実は機会を得たら己の欲望である破壊をする為に現れる独自行動をとる全生命体の敵の中では上位に位置する破壊の魔刃。
「何でいきなりそんな事を解説するの?」
「いや、何となく無駄知識を披露する方が賢そうに見えるかと思ったんだ」
「今まで開設する余裕がなかったから取って付けたようにしか聞こえないわ」
「あのなあ……と」
 デュアンとミサキは囲まれてる事に気付く。
「背流須三はアルッパーが引き付けてくれるのは良いけど、俺達はそうもいかん」
「フン、俺を甘く見んなや」
 それは俺も同じさ--デュアンは既に右掌に水下級拡散魔法を放った後。
 一瞬にして一般市民百五十八人と五十三匹、四十八頭、百七十六羽……を肉塊にした!
「俺に戦わせる時間さえ与えないとはな」
「そうゆう事だ」
 スタイリー・デイヴェス……それは百八の頭と百八の眼と百八の鼻と百八の耳と百八の口と百八の表情と百八の喉仏と……と数えたらキリがない程の百八を有する巨大魔人。人と示したのは破壊の宴との差別化を図る為。だが、奴は人と記しても人で数えてはいけない。ましてや神の数え方である柱もいけない。数える場合は体で数えよう。さて、デイヴェスと言う一読すると人間の名称のように思えるが違う。奴は人間の負の感情に呼応してその者を巨大化させて暴れさせる恐るべき能力の持ち主。もっと酷いとしたら奴は脳や心臓を付いたくらいでは死なない。少しずつ潰してゆこうものならじり貧と化す。倒すなら百八の脳と百八の心臓を同時に倒すように倒さないと本当の意味で死は与えられない。まあ死を与える為にはデイヴェスを倒せるレベルじゃないと駄目だけどな……俺は勝てる気がしない。
「また無関係な事を解説したわね」
「しゃあねえだろ、解説し足りないんだから」
「おい、さっきは賢そうな所を見せる為じゃなかったのか?」
「あ、そんな事言った?」
 貴方という人は--とミサキは女の状態で溜息吐く。
 バブルガムクライシー……それは有名なオリジナルビデオアニメ、ではなく全生命体の敵の一体。続く泪や『シーデパーチャー』それから『クライシスザストライク』と被るような名前だが、違う。ガムのように小さく、そして宇宙のように大きく形を変える事が出来るアノミー。アノミーとは人間とは社会的生物を表す重要な社会学用語。詳細はどっかで調べてくれ。えっとこいつは国家の嘘が極限のアノミーである時に突然出現して大衆を勝手に扇動させる恐るべき全生命体の敵。倒すのも難しい上に下から数える方が早い程戦闘力も格も低い。なのに倒すのが困難な弱小存在。こいつを倒す場合は社会学を詳しく知らないと状況に応じた対処はこんなと見て良い。
 だからそうゆう解説してる場合ではないでしょ--ミサキはデュアンに注意する。
「だが、次の解説は重要だ。そう、奴さんが出て来やがったな」
「それって--」
「それは誰の事でしょう、私の事だしょう?」
 デュアンとミサキは背後に迫る狂気を感じ取った。
「出たな、『リヒテン・ド・ゲムドボーグ』」
 博士と呼びたまえ、小僧--全長ポール・バニヤンの男はマッスルポーズで登場する。
 ミサキは振り返りざまにこう呟く。
「このムキムキ親父は誰だ?」
「ゲムドボーグ家の一員であるポール・バニヤンのパチモン--」
「違う、あいつがパチモンだ!」
 尚、ポール・バニヤンはアメリカ合衆国で有名な神話の巨人。努々忘れないように。
(おっとヤキが回った。この続きは次回に回して俺は密かに背流のバッグから奪ったこれを付けて自分だけ助かる算段を立てねば)
 デュアンとミサキの運命は……序にアルッパーは立ち直れるのか!



 NEXT PAGE 全生命体の敵図鑑も忘れずに

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR