FC2ブログ

雑文特別編 一兆年の夜外伝 第異話 第異話から第五十三話へ(後篇)

 どうも休み気分できっと何もやってないと思われた貴方……うん、その通りだよ。何もやらない時は何もやらないdarkvernuで御座います。
 さて、完結篇と行きましょうか……まあ外伝は本編が続く限りまだまだ続きますが。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百六十八年一月四日午前十二時零分零秒。

 場所は新天神武首都ボルティーニ中央地区旧神武聖堂。
(遠い先祖星央(ほしお)、そしてその星央の弟にして古式神武の初代象徴を務めた恵弥(めぐみ)の父で在らせられる八弥(やつみ)とそして八弥の弟にして三国分領宣言を唱えた新天神武初代最高官にして十二代目仙者で在らせられる七(なな)様……あたいはここで最後の戦いに臨む為に戻って参りました)
 齢十一に成ったばかりの神武人族の少女は年頃の人族の雌とは思えない程の成人体型一とコンマ零と一にも成る長身にて立ち入りが認められない旧神武聖堂の天同七の間に潜入していた。彼女は母譲りの恐い物知らずの気性と年齢に見合わない喋りが特徴。その気性で重要な地位にも拘らず、新天神武まで足を運んで先祖が祀られてると思われる場所に踏み込む。それは時として多くの者達に迷惑を掛ける事を知ってか知らずか……兎に角、恐い物なしだった。
「何だ、誰か居るかと思ったら……大きいお姉ちゃんが一名で何してるの?」
 そこに現れたのは齢四にして十一の月と五日目に成る神武人族の子供もまた怖いもの知らずの如く、枠から体を入れて俯せの状態で落下。幸い、その子供は身体能力の高い父親に依って訓練を受けている為に上手く両手で受け流して鼻を強打する事なく顔を上げる事が出来た。
「危ない子ね。しかも訛りは人族特有だから……君は人族の子供ね」
「お姉ちゃんも人族じゃないの?」
「そうだけど、あたいは人族でも特別な人族だよ」
 特別--子供は首を右に曲げて尋ねる。
「疑問に思うなら答えてあげるよ。あたいは真正神武最後の仙者にして最も美しい雌なのよ」
「意味がわかんない」
「うーん、君の年齢は?」
「四つ」
「七つしか歳が変わらないわね……なのに大きい」
 えっとこれの--戦い以外の知識がからっきしである子供は下の服をずり降ろそうとする。
「よ、良くないから止めなさい!」慌てて駆け付けてそれを止める少女。「はあああ、幾ら四つでもあたいだって乙女なんだからね」
「ねえ、乙女って何?」
「それは--」
「ここニ居たぞ!」
「見つけたス!」
 そこへカンガルー族の青年と蟷螂族の老年が双方を取り押さえて連れて帰ろうと試みるのである。
「いけないわ、要らん時に!」
「あああ、マンモルトが……まだ時間が欲しいのに!」
「あなた様は重要な御方なのでス!」
「もう直ぐ御父上ガ怒鳴り込みニ来ますよ、斬弥(きるみ)様!」
 そうして二名は連れて帰られてゆく。それが今年……だが、再会までそれほど年月は掛からない。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百六十九年一月五日午後零時十五分二秒。

 同じ場所にて又しても彼女は居た。齢十五にして一日目で。
(結局あの子の名前が『きるみ』しか判明しなかったわ。あの子には色々教育したかったけど、それはカンガルー族のマンモルトって生命に任せるしかないわね。まあ真正神武が無事であったら良いけど)
 少女は今も銀河連合の猛攻が激しい真正神武を憂い、今年で最後に訪れると決めた--いや、少し遅い成者式をここで済まそうと決めてわざわざ一週間も掛けて足を運んだのであった。
 あ、やっぱり居た--そこに齢八にして十一の月と六日目に成る神武人族の子供が四の年より前と同じように入った。
「相変わらずそれしか出来ないのね、君」
「良くなかったな、これしか取り柄なくて」
「それよりもこんにちわ」
 ああ、こんにちわ--子供は挨拶した。
「ところで君の名前はきるみだったね」
「あれ、どうして知ってんの?」
「四の年より前に名前を聞いたから」
「ああ、俺は斬弥(きるみ)だよ。字は銀河連合を『斬る』と先祖のえっと八何たらの下の字の『弥』だよ。それを合わせて『斬弥』だよ」
 ふーん……ああ、そうゆう事ね--意外にも博識な少女は字を理解した。
「斬弥……斬弥ね。わかったわ、斬弥君」
「いやああ」左横顔を見せて頬を赤らめる斬弥。「お姉ちゃんに言われると俺は恥ずかしく成るなあ」
「じゃあ次はそのお姉ちゃんの--」
 またここに来られていましたかス--蟷螂族の中年は場の空気を読まずに割り込んで来た。
「またジンデント! 今、自己紹介して--」
「る場合じゃないス! あなた様が居ない間に銀河連合は猛攻撃を始めてるんですよス!」
「えっとお姉ちゃんの名前は何て--」
「拙いゾ、斬弥!」そこに四の年より前に付き者だったカンガルー族の第二子である少年が斬弥を連れ戻しにやって来た。「親父さんノ者ガやって来た……時間切れッテ奴さ」
 もうこんな時に--斬弥はカンガルー族の少年に担がれる事で聞きそびれた。
(もう会えないわ。今は一大事だし、今度こそもうないわ!)
 二名はこれが最後だと思ったが……それからまた四の年が流れる。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百六十九年一月六日午後五時三十分三十秒。

 やはり同じ場所にて齢十九にして二日目に成る少女は先祖にお祈りを捧げていた。
(今年も大丈夫だよね? あたい達はここで待ち合わせるんだから。四の年に一度はここでお祈りを捧げて先祖に感謝をしておかないと良くないよね?)
 彼女は年齢が変わろうともその気性と変わらない喋りは健在であった。他者に迷惑を掛ける所まで変わらずに。
 やっぱり居たね、お姉ちゃん--とそこに齢十二にして十一の月と七日目に成る少年が綺麗な着地をして入って来た。
「あら、僅かな年月で上手く成ったわね」
「ここはこんにちわだろう」
「ええ、こんにちわ……斬弥君」
「お姉ちゃん……随分綺麗になったね」
「そりゃあそうでしょう。だってあたいは天同--」
 とそこにこれまでよりも早く蟷螂族の中年は駆け込んで来た--名乗る暇さえ与えない程に早く!
「やはりここでしたかス、七弓(なゆみ)様!」
「え、てんどう? 今、お姉ちゃんはてんどうって名乗ったの?」
「ええ、そうだけど!」
「俺も--」
 だが、斬弥は名乗る暇さえ与えない程に駆け付けたカンガルー族の少年に依って四の年より前と同じように担がれた!
「斬弥様! 時間ガ切れました。直ぐニお戻り成りましょう!」
「待ってくれ、マルータ! せめてお姉ちゃんの名前だけでも--」
「それはお互い無理でしょうねス。そこの者が重要な位置に居る事は既に知ってましたよス」
「ソウダナ、蟷螂族ノ者よ。まあ会えタラ飲みニ行こうか」
 出来ればス、だなス--蟷螂族の中年は己の寿命がもう直ぐ尽きかけてる事に気付いてそう口にした。
「せ、せめて名前を!」
「あたいは七弓(なゆみ)! 『七』と『弓』を足して七弓! 覚えていてね、斬弥くううん!」
「ああ、覚えておくよおおおお--」
 二名はそれで再会を誓った!
(四の年より後にまた会いましょう、斬弥君!)

 IC(イマジナリーセンチュリー)百七十年一月二十一日午後十一時二分十秒。

 同じ場所にて齢十六にして十一の月と二十二日目に成る神武人族の少年は齢十五にして二日目に成るルギアスカンガルー族の少年を連れて七弓と出会った場所である天同七の間にて待っていた。
「怒られますヨ、太山様ニ」
「たったの一回だけだ。ここで先祖に感謝をすると共に七弓と再会するんだよ。するんだよ」
「でも日ガ過ギタラ帰りますよ」
「それでも待てないか?」
 待ちマセンネ--カンガルー族の少年はそう言った。
「まさか……真正神武で何か起こったのか?」
「カモ知れませんね、もう帰ラレマショウ。太山様ノ雷ガマシナ内に」
 そうだな--二名は早朝の六時から空腹を我慢して待ったが……とうとう七弓は来なかった。そして二名は静かに立ち去った。
 真正神武で何があったのか? 何故七弓は来れなかったのか? その理由は真正神武が銀河連合に依って食われたからではない。七弓の母である弓葉(ゆみは)が想念の海に旅立ち、国葬及び最高官としての務めを果たす為に立ち寄れなかったのが原因だった。それから更に四の年……それは正に--

 ICイマジナリーセンチュリー百七十一年一月二十二日午前零時零分零秒にて始まる!

 第異話 完

 第風話 に続く……


 という訳で最後はブログの方のrudyをそのままにしてるのをいい加減直さなくちゃいけない自分ではあるが、最後の最後で本編が始まる事を示唆するような状態にして終わらせました。まあ始まると言っても最初はダレた状態で再開するので要注意。しかし不思議な気分だよな、今年最後で終わらす事が出来るってのもなあ。

 来年からは一旦、カウンターをリセットして新しく集計する。えっとカウンターは六百近くか。今年にしては随分と入ったと思う。これを来年からは目標千を突破しておかないとな。それでも一日当たり十に届くか届かないかってくらい過疎ってるからな。ブログだろうとFC2小説だろうとなあ。
 という訳で今日はここまで。明日から雑文をやっていくぞ。やっぱ時事ネタやらんと枯れてしまうからな……といってもサヨク共を小馬鹿にした事はほとんど掘り尽くした後だしなあ。駄目大人党の批判とかは必要だと思った時しか出来ないし、こちらもネタ不足で困ってる所だな。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR