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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第急話 時代の種を見守る為に(前篇)

 どうもまさか自分がほぼ一週間に一回のペースで閲覧していた政経に関するまとめブログが何故かFC2ブログ内で検索出来なくて少し困ってるdarkvernuです。
 じゃあ始める前に何時も通り『格付けの旅』が土曜日に更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<黒魔法の章>をクリック。
 そんじゃあやってゆくか。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百四十三年十一月五十八日午前八時零分零秒。

 場所は真正神武首都六影県。
 初と成る最高官不在という事態が発生して四の年に成ろうとしている。国民はもう真正神武の天同家は続かない事を受けて新天神武の制度を模倣して国は再始動するのではないかと議論し合っていた。そう、まさに指導者不在の時代へと既に突入していた。それもそのはず、何故なら最高官に相応しい生命が既に一名しか居ない上にその者はまだ未熟な年頃。父親と同じく体が弱く、長生きは困難だと誰もが思われていた。六影県は正に議論が活発な首都と成った。
 特に六影県にある中央地区で八番目に大きい三角形上の建物。そこでは各生命が各々の主張をぶつけ合い、口論と成るのが日常。その建物に青白い絹のような物を羽織った生命が立つ。
(俺は何者だ? 何故俺は真正神武に流れ着き、この錆び付いた包丁を何時までも鞘に納める?)
 齢二十三にして二十七日目に成る神武人族の青年は神武包丁を左手に抱えて入口で警備する齢二十四にして九の月と九日目に成る神武猿族の青年に声を掛ける。
「何、ここに入っりたいって? 別に良っいけど、議論に参加っするのは止っせよ」
「別に議論に参加するんじゃない。俺が何者かを知りたいんだ」
「何者? えっとお名前は?」
「忘れた。真正神武の海に流れ着いて四の年以上も俺は名前すら覚えてない。記憶すら覚えてない。だが」神武人族の青年は錆び付いた包丁を見せる。「こいつだけは手掛かりとして俺はずっと持つ」
「オイオイ、錆っび付っいてるじゃないか。これ使い物に成らんぞ。しかも俺が見った所に依っとこいつは……おい、何でこいつを持ってる?」
「それが不思議か?」
「はあ、俺はミチナカノゴントリアとっいう者だ。神武猿族を名乗ってるが、先祖は天同狼が産っまれる前に秘境神武を離れて転々とっしていたがな。そんな訳で出身地だけは帰化っしないままの猿族だ。宜っしくな」
「自己紹介が長くて何を尋ねたいのかはっきりしなかったぞ」
 済っまない--とゴントリアは頭を下げる。
「まあ良い。ところで中では何の議論が活発だ?」
「ちょうど良かった。お前さんは中に入った方があいつらの喧嘩を抑っえられるんじゃないかって思ってんだ」
 ま、待て--ゴントリアの押しの強さに負けた青年は議論が戦わされるという大きな部屋まで連れていかれた。

 そこでは名も知られない羊族の老年と名も知られない山羊族の少年が中心に成って意見が二分していた!
「三国に分かれたのはそれぞれの道を進む為じゃーイ! 最近の若い者はそれも知らんのかーい!」
「それでは真正神武は持たないと言ってるじゃないかえい! だからこそ新天神武でやられる他の生命も最高官に成ってこの国を導かないと銀河連合に食われてしまうぜえい!」
 その様子を見ていた青年はどうしてこう成ったのかをゴントリアに尋ねる。
「実は四年より前だったかな? 最高官で在っらせられる十刀様が十九に成っる前にお亡っくなりになっられましてね。本来ならば遺児であっる十三蔵(とみぞう)様が成っるべき者でしたが、十刀様の奥方で在っられるサレネ様は仕来っりに従って十刃様を指名為っさいまして……ンで結果としてこの国は最高官不在のまま六影県の国民は全て議論っするだけで仕事がはかどっらない状態であっるんだよ」
 そうか--青年は幾つかの単語を聞いて何かを思い出すような仕種として右親指と人差し指で自らの顎を触る。
(十刀? サレネ? それに最高官? 俺は知ってる気がする。だが、思い出せない。そしてゴントリアの話を聞いて俺は何だか悲しみが湧いてくるような気がする)
「泣っきたいのですか? 泣っきたいのは俺達の方だよ。全く何処に居っるんですか、十刃様は! 八の年より前に真正神武を出って既に行方すらわっからない状態なのにしかもサレネ様はよりにも依って生っきてるのかすらわっからないあの方を指名しったんですよ。お喋りしったくなるほど馬か鹿かの状況でっすよ。わっかりますか?」
「確かにわからんな。だが、何故俺をここに居れる事をすんなり受け入れたんだ?」
「一応、俺は銀河連合と思っわしき奴以外は寛容で居ったいんだよ。それにあんたは銀河連合じゃっない。あいつらと異なっり、ちゃんと会話もでっきる。それで良っいだろ?」
「いやその後だ。俺がこの錆び付いた包丁を見せただけでゴントリアは俺の参加した方が良いと勧めた。それは何故だ?」
「それか。もしかしたらあんたこそこの国の一大事を打破っする存在じゃっないかって思えっるんだ。それに呼吸だって俺達と異っなる。それは即ち……いや、思い過っごしだな」
 そうか--青年は納得しないような納得をする。
(まあ良いだろう。この国の未来がどうであれ、俺を知る機会だ。議論に参加してやるぞ)
 そうして青年は議論に参加。すると青年が醸し出す何かの空気に触れでもするかのように議論は膠着化せず、一つの結論に向かって意見が交わし合わされた。そう、参加者全てが彼に纏う空気が他の生命とは一味異なる事を肌で感じ取った。
 それから一の年掛けて名も無き青年を中心に真正神武の舵取りを決める議論が活発化する。しかもそれは跡取りの事ではなく、遺児である十三蔵の嫁には誰が相応しいかという次の世代についての議論に様変わりしていた。そう、青年は直感で気付いていた。真正神武を動かすのは跡取りに相応しいのは何かではなく、八代目の遺した子供に相応しい相手を見つけて次世代の種をまいてゆく事にあると……そしてそれが偶然にも十刀の妻であるサレネの耳に届く事に成るとは。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百四十四年二月五十六日午後二時四十四分六秒。

 場所は真正神武首都六影県中央地区。
 その中で八番目に大きな三角形の建物の最上階にある指令室にて神々の代物である椅子に腰を掛けるは齢二十四にして二十七日目に成る神武人族の青年。未だに記憶は戻らない。尚且つ名前すらない青年は記憶を取り戻すよりも大事な国をどうするべきかに精を出す。あらゆる可能性を模索していた。
(古式神武の様にこのまま最高官を別の生命にして天同家の一名である十刃を象徴にする事でこの国に住む全生命を集約させるか? それともこのまま天同家の断絶を考えて新天神武式に全生命の票によって最高官を決めるべきか? だが、天同家無き国に希望なんて見出せる筈がない。けれども従来の最高官を必ず天同家で尚且つ仙者が成るという制度は後継ぎと仙者が誕生しない限りはどうにも--)
 そんな時、扉を叩く音が青年の耳に入る。直ぐ様思考をそちらに向ける。すると扉の奥より雌のような声をした誰かが尋ねる。
 良いよ、入って--青年は許可を与える。
 扉を開けて姿を現すは齢二十四にして十一の月と十八日目に成る元ストテレス人族の女性。彼女は齢八にして一日目に成る神武人族の子供の右手を繋いで青年の元にやって来た。
「これは確か似顔絵で見た事があります。サレネ様ですね!」
「何のお遊びなの、十刃?」
 十刃--青年はその名前で呼ばれ、困ったように惑う。
「お母様、十刃ってひょっとしてお父様の?」
「あ、少しお時間戴ける?」
「あ……ああ、構いません」
 サレネと呼ばれる女性は子供を別の部屋まで連れて行き、そこで齢二十五にして九の月と九日目に成る神武猿族のミチナカノゴントリアに預ける。それから青年が執務している部屋まで戻った。
「まさかあの子がサレネ様の息子様で在らせられる十三蔵様ですね」
「だからお遊びは止めて、十刃」
「またその名で呼んだ……何ですか、俺に対してその名で呼ぶのは?」
「本当に……覚えてないの?」
「覚えてない? ああ、記憶の事か? 確かに何も覚えてない。覚えてなくとも俺は生活に困ったりしないが」
「あたしのこと知ってるでしょ、十刃! 子供の頃によく遊んだサレネ・ヘラルドよ! ストテレス族で代々のヘラルド家は良家に嫁いで一族に誇れる子供を産むのが家訓なの! それずっとあんたみたいに戦いを好む雄に聞かせ続けたでしょ。覚えてる筈よ! 忘れないでよ、十刃!」
 サレネは青年の両腕を掴んで思い出させようと必死の眼で見つめる。それでも青年は思い出せない。何故なのかを両者はわからない。
「済まないが、何の話だ? 俺は残ってる仕事を済ませないといけない。これはこの国の為に必要な仕事なんだよ!」
「だからこそ貴方には戻るべき場所に戻って最高官に成って真正神武の全生命を導かないといけないのよ! なのに何故このような場所で無為に時間を費やす気なの、十刃!」
「無為な時間じゃない! 君はわかってない……君?」青年はどうしてサレネに対してその呼び方をしたのかを探る。「済みません、サレネ様。どうも生意気な事を言ってしまいまして」
「生意気なのは何時もあたしよ! ずっと家の家訓に反してあんたに嫁ごうと思った為に飛び出したの。だけどあんたは己の為、十刀の為にあたしの告白を退いたの! そしてあたしは愛するあんたの為に十棟をあんたよりも愛する事を決意したのよ! でも最後まで十刀は……全くあんたって雄は!」
「だから何の話だ、サレネ……まただ!」
 青年は振り解いてから右手で頭を抑える。記憶を取り戻し始めた事から来る頭痛の為じゃない。知らない記憶が頭の何処兄あるかと探りを入れて頭を抑えるのである。
「十刀、サレネ、そして十三蔵……駄々を捏ねても記憶は戻らない。いや、そもそも記憶がない生命が記憶を取り戻す方法なんかあったのかな? 俺には覚えないのだが」
「十刃、新天地への渡航が貴方からあたし達の思い出を取り出したの? だとしたらあたしがやれるのは……御免よ」サレネは青年を優しく抱く。「全く十刀には想念の海に旅立っても悩ませる雌だわ、あたしって」
「止めろよ、サレネ。俺は抱き付かれるような雄じゃないんだよ」その時、青年の瞳から涙が流れる。「あれ、俺って?」
 行って来っなさい--十三蔵を抱えて部屋を訪れるゴントリア。
「ゴントリア……でもここはどうするんだ?」
「俺が引っ張ってやっるよ。だから心配すっんなって」
「で、でも--」
「記憶はあたしが十刀の為にも取り戻してやるから覚悟しなさい!」
「だから離せ……クゥ、やっぱりお前は!」
 サレネの強引なやり方に屈した青年は本来帰るべき場所へと向かってゆく。青年は天同十刃(てんどうとば)という名前をまだ認めない。だが、サレネの強引な押しにより神武聖堂に戻り次第、既にそう呼ばれる事に馴れてしまった。諦めを知った青年はその名を受け入れ、天同十刃を名乗る事に。
 それから一の週の後、十刃は正式に最高官に就任。簡素な就任式ではあったが、十刃は何処かで誰かに祝福された気分に浸される。
(サレネからじゃない。十三蔵やゴントリアからでもない。これは……でも俺は思い出せない)
 十刃が記憶を取り戻すのはサレネが死んでから三の年の悲しい別れの日が訪れてからである……


 という訳で追記を終わりました。さあ来週からどう成るやら……まだまだ話は続くぞ。

 鉄血系の新モビルスーツ群の中にフラウロスの色付きがない。という事はガンダムフラウロス流星号が誕生するのか? だとしたらそれはそれで楽しみだな。でもシノの戦い方って昭弘と同じく脳筋な近接戦がメインじゃなかったかな? でもフラウロスは砲撃戦仕様だぞ。どうするのかな? それからバエルが三月発売である事からラスボスはバアルの名を冠するガンダムだな。パイロットは誰かで展開がわかりそうだし。後はヘイムヴィーゲ・リンカーという脳筋仕様のモビルスーツは絶対パイロットは髭のおじさまの親友様だと思う。まあ九割方外す自分だからその予想も外しそうだが。
 という訳で今日はここまで。最近早起きしないからあらゆる事柄が一向に進まないと自分で悔いてる限りさ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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