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一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(六)

 ザブリスは想像し難い夢を見ていた。
(ここはどこぶ? 俺は何がしたいんぶ? 何で青い球体があっど灰色? だったよぶ? 灰色の球体があぶ? いやそれよりも青い球体の周りにいぶ数百、数千いや、もっとあぶ水筒の形をした物は何なんだ? わけわからない! それ以前にここはどこぶ? 俺は何をやってぶんだ? 俺は、えっ!)
 ザブリスは夢の内容はわからないが、自分の中で知っているモノだけは眼にしても分かった!
(あ、あれはお、お、おもい……)
 ザブリスの目の前は白い光で溢れ、やがて--
「思い出したぶううう!」
 ザブリスが目覚めた時、目の前は太陽の光が眩しく光っていた!
(そう、か! 俺は烏型のあいつに突撃しぶ、勢い余っど民家にぶつかっぶまま何の時が過ぎどか?)
「やっーと目を覚ーましたか、ザブリスー!」
 覗き込むようにラビーが見下ろす。
「先生! そう言えばあいつはどうなりましぶか!」
 ザブリスは起き上がるなり、ラビーが前左足で指した方角を見た! 方角の示した場所には住民が周りを囲うように黙祷していた。ザブリスは駆けつけた!
「そ、うか。俺はとうとう穢れを身につけたか」
 烏型は左襟首から溢れんばかりの赤い液体が流れ息絶えた。
「起きたか! イチェチェ、わいももうちょい身体を鍛えるべきだったでチュ!」
 チュウ蔵は痛みがまだ抜けないのか、動きがぎこちなかった。
「俺は実感がわかだぶ! やっぱり死なせどことで心の中に空間が出来たようぶ
感覚があぶような? これから俺はどうすればいぶ?」
 ザブリスは死なせたことに強い衝撃を受けて自分を見失っていた。
 それを見かねたラビーは--
「何をやってーる! お前は戦うーんじゃなかーったのか! それにおー前は今やらなければいけーない事は何なーのか思い出してみろー! 誰ーか大ー切な者は
いるのかを思ーい出してみろ!」
 ザブリスは左側にラビーが居ることに初めて気付いた様子なのか、一瞬だけ反応が遅れた!
「ああ、そうだ! 今俺はあいつを死なせぶ物を持っていぶ!
 急いで町長邸にむかわ--」
「キャアアア! な、何っけが上から来たっぞおお!」
 鶏族の婦女の悲鳴が響き渡る--聞きつけた住民達は見上げた!
「本当なのでちゅか! まだあれらがこの町に来るなんチェ!」
(しかも一つじゃなぶ! 二つ、三つ、四つ、いや十くらいはいぶ!
 まだ死なせどぶとならないか! でもこうしていぶ間にも町長邸は--)
「ザブリスーはそのまま町ー長達の加勢に回ーれ! ここかーら先は僕達一番ー地にいーる者で穢ーれを背負うー!」
「で、でも自分と違ぶ先生達は--」
「腰砕けなことを言う年の若造がわしらに指図するうっど!」
「あたしらはこう見えって神様が一番恐いっと思ってるんだっから心配しなくて
いっよ!」
「ということでちゅ! ここからは諜報官鶴田チュウ蔵と町の住民達であれらを死なせてみせまチュよ! 一名ばかり背負ってはかえってわいらも穢れで溢れるだけ
でチュ!
 行きなチャい、ザブリス・クロレット君!」
「行くーのだ! お前がどんなー穢れを背負っーたかは僕はよく知っーている!
 でーもな! ザーブングさんの意志を継ーぐお前だからこーそ戦って背負った物
だー! それがーどんなに辛くても言い訳はーするな! 僕達も穢れを背ー負っても言い訳はーしない! いや、するなーんて神々に礼ーを欠きーすぎる! そーんな事言っーてる間にあのーモノ達ーがこんなに高度ーを下げてるー!
 行けーザブリス!」
「はっ! 陸上配達研修生ザブリス・クロレット!
 瞬時に町長邸に出戻り致しまぶ!」
 ザブリスは左側の感覚に異常がありながらも駆け足で町長邸に向かった!
(あの夢は現実ではなぶ! でも真実だって写していどうぶ!
 戦いへの一歩を踏み出しぶ時、俺達は逃れぶ事なき穢れの道へ落ちていぶのであぶとあの夢は示してぶんだ!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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