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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第急話 戦う士族の役目(前篇)

 どうも色々とサボって申し訳ないと思ってないdarkvernuです。
 という訳でさっさと終わらせに行きましょう。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百四十一年十一月六日午後十一時二分七秒。

 場所は真正神武首都六影。
 齢十四にして十一の月と六日目に成る神武人族の少年が何かの背中を追う。彼の名前は天同十刀(ととう)……父親の跡を受け継ぐに相応しい呼吸法を持つ次期最高官。そんな彼が何を追ってるのか? それは一般生命に交じって真正神武を食らおうとする銀河連合に対して左肩に抱えた袋から包みで覆った包丁を取り出す。そして袋と包みを傷付けないように流すようにしなやかに置くとすぐさまその人型の正面に立って……人型の恐るべき噛み砕きを包丁で受け止める。
 うぐ--と叫びながら十刀は左手の甲に歯型の傷を一つ付けてしまう。
「兄さんが出来て……僕がここでやらなければ最高官の資格はないんだよ!」と雄叫びを上げて人型を慄けさせると、その隙を逃がさずに右足を踏んで加速! 「縦にやれば……そう、縦にやるんだ!」
 恐怖と向き合って十刀は上から下に振り下ろした! すると人型の額から喉に掛けて一文字の傷が入り、そして血飛沫が上がる。やがてその傷が元で人型は大の字に倒れて十数秒の痙攣をした後に命を落とすのだった。
「はあはあ、やったぞ! うううう、ぶふうううう!」
 十刀は銀河連合を倒した事に耐え切れずにその場で胃の内容物を吐いた。彼にはそれが耐えられない程に心が綺麗である。
「で、でも、でも……これでみんなを」
 とその時、十刀の背後より別の人型が十刀の持っていた包丁を左手に持って頭の天辺に向かって振りかぶった。「こっちだ」という十刀でも気付かない声が響いたが何なのか?
 え--だが、十刀は死ななかった……背後で発生した噴水を背に浴びて驚くような呟きを発する。
「何……ってわアアアア!」
 十刀が見た物……それは中心縦一文字に裂かれた別の人型とその先で見下ろす成人体型一とコンマ三に僅かだけ届かない人族の少年の姿。いや、訂正する。正確には十刀が知る人族の少年が銀河連合の血飛沫を体に受けて立っていた。
「兄さん!」
「何でまた俺を追ったんだ!」
 彼の名前は天同十刃(とば)……十刀の双子の兄で勿論、仙者。十刀と異なり、銀河連合を倒すのに躊躇いはない。
「だってこうしないと……ううううぶううう!」
 再度吐く十刀に血だらけの十刃は両手の血を拭った後に彼の元に近付き、優しく背中をさする。
「それがお前の限りある界隈だ。お前は戦う士族じゃない。俺達戦う士族の所へ向かわずにこの国を良いようにしなくちゃいけない定めだ」
「何で何時も兄さんに……兄さんだけ銀河連合に立ち向かえるんだよ」
「何故か? それは産まれた時から不思議でもある。だからこそ俺はこの国の最高官に相応しくない。俺にはあれこれと難しい事はわからない。だからこそお前が羨ましい……お互い様だ」
「そうやって兄さんは直ぐ距離を置く。直ぐ僕を気遣う! 親同士で決めたサレネとの婚約だって兄さんが勝手に僕に譲ったせいで僕はサレネに入らない気遣いをしてしまった。本当はサレネと兄さんは愛し合って良い筈だったのに」
「ああ、勝手な兄貴で済まないな。だが、俺ではサレネを幸せに出来ない。産まれた時からずっと戦いばっかりするせいで俺はすっかり戦いがないと……銀河連合の存在がないと生きていけない穢れた精神に変質した。それじゃあこの国の生命が幸せに成れない! だからこそのお前だ。お前は銀河連合一体倒すだけで二度も吐く程の精神だ。穢れを好まないお前の精神が肉体と一致団結して胃の内容物を吐かないと穢れを絶てないほどだ。わかっただろ、お前は戦う士族じゃないって!」
「それじゃあ兄さんが幸せに成れない。戦いばっかりでしかも銀河連合を求めるような兄さんじゃあ一生幸せは訪れない。ここを離れる事だってそうだ。兄さんは勝手過ぎる!」
「ここを離れるのはお前の為じゃない」と言って十刃は十秒ほど目を瞑った後、こう告げる。「俺の為だ」
「兄さんの為?」
「ああ。お前の為に離れるなんて罪深い。それじゃあ神様に怒られてしまう。俺が居たら幸せに成れないとかそうゆうのを親父だって思っても居ないし、何よりもお前だって納得いかない事くらい知ってる。だからこそ俺はかつて先祖がやりたくても果たせなかった『新天地』を目指そうと思い、ここを出る事にした」
 『新天地』で兄さん自身を幸せにする為--それには十刀もどう反応すれば良いかに悩む。
「安心しろ。そこで何かあった時は一日でも早く帰れるようにするからな。俺だって親父に許可を貰う時は色々大変だったんだよ。それに俺だってこの国の一員として祭りごとを一生懸命やるつもりもある。ま、まあ少し小難しい事は色んな奴から教わるから、さ。だ、だからもう良いだろ!」
「いや、まだ納得いかない! やっぱり兄さんは勝手だ。サレネはどうするんだ!」
「もう良いだろう。親同士とか俺の勝手とはいえ、お前は誇れ! サレネは俺の掛け替えのない雌じゃねえ。お前の雌だ! だからお前がサレネを幸せにしろ! それがサレネの家の訓だろう。ヘラルド家は……嫁いだ家の為に尽力を尽くせ、と!」
 全く悲しむ事もさせてくれやしないよ、兄さんは--と十刀は悔し涙を流すのであった。
「もう十分泣いただろ。ほら、俺の奴を貸すからしっかり拭け……穢れたらどうする!」
 そこは昔から遠回しの慮りを知らない十刀。礼も言わずに既に全身を拭いているのであった。
「全く勝手だよ、兄さん」
「オイ、礼くらいは言ったらどうだ?」
 御免--と謝る十刀。
 それじゃあ--と互いに曖昧な別れの言葉を告げて、それぞれの道を歩み出した。
 二名は知らない。これが今際の際の別れである事に……そして今回の主人公である天同十刃の真正神武の後継者を探す戦いはここから始まる。


 という訳でいきなり戦いから始まったお話。まさかにパート目でここまで長く成るとは思わなかった。でも安心を。次は長く成りませんよ、多分。

 ジョジョで思った事だけど、あの世界の奴らってどうして変態あるいはゾンビ的な動作をするのが多いんかな? 幾ら背中を向けると命に関わるとはいえ、階段上るのに足から登ってゆく乙雅三や嘘を汗で確認する為に本当に舐めてやがるブチャラティや幾ら五十代の婆とはいえ、リサリサ先生に対して良くわからん足触りをする柱の男カーズとか。荒木飛呂彦の脳は一体どんな構造をすればあんな変態チックなキャラが出来上がるんだろう? 特に暗殺チームのメローネなんか親御さんに見せられないよ。
 という訳で今日はここまで。来週はタカキかアストンが死ぬな。せめてタカキは生きてくれよ。一時的とはいえ、死亡を免れた上にビスケットの帽子を被った年少組のリーダーなんだからさ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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