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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第破話 冬男と七水(後篇)

 どうももう直ぐFC2小説の例のあれが終わり、一兆年の夜の再開へ向けてウォーミングアップする日が待ち遠しい(あのハンカチ野郎みたいに言ってみた)darkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に更新しましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<黒魔法の章>をクリック。
 さて、短くも濃い内容で纏められたら良いなあ。

 注目を集める彼らはとうとう下を見て、おのれの身分を明かす決意をする。
(俺は兎も角、七水まで天同なのか! だとしたらあの呼吸法がどうして身に付いてるのかも理解出来る。親父と同じ呼吸法の生命で尚且つ天同以外の人族なんて近年では有り得ない。やっぱり七水は天同だ。しかも真正神武から訳あってこっちに来たんだ。だったら俺から言わなきゃ彼女の為にも成らない)
 じ、実はそうだ--先に身分を明かしたのは冬男。
「坊や、何を--」
「おばさんは黙ってて!」
「おっばさんは幾ら冬男様でも礼に失する!」
「黙っててくれ、コケ義。今は俺が先に明かす番だ。実はな、俺は確かに古式神武の象徴である天同真緒の第五子である冬男その者成り! そうだ、俺は役目を放り出して遠い親戚が興したここ新天神武へと足を運んだ。その理由は親同士が決めた事に反発して俺自身の目で美雌を探す為だったんだ! その過程でここへ来て、この七水という雌と踊っていた……踊っていて間違いない!」
「し、心配しておっらるんだよ! 真緒様は冬男様が居なく成って大量に涙を流しておらっる上に突然やって来た銀河連合の集団に果敢に戦ってその傷が元で現在も意識を戻してらっしゃらってんだっざ!」
「何だっテエ! 何て事に成っタア!」
(親父が銀河連合から受けた傷が元で……クソウ、俺が勝手な騒ぎを起こしたせいで親父は!)
「確かに兄さん達はあちこちに嫁いでもう天同家は俺と親父だけに成ってしまったよ。唯一の肉親だった親父が死んだら俺はあの時に死に目を見れなかった姉ちゃんと同じように何も守れなくなるじゃないか!」
「じゃ、じゃっさ! も、戻り--」
「待て、コケ義! 俺が戻るにはもう少し美雌探しに付き合え!」
 何故そう言ったのか? それは冬男の思考内で次のように説明される。
(親父の所に戻るのも天同家の務めを果たす為なんだ。そうだ、それが正しい。だが、俺はまだ俺の果たすべき事を果たしていない。そこで俺は彼女に迫る!)
 亡き母と同じく互口の血が流れる冬男は見栄っぱり。故に彼は七水を見つめてその資格があるかを確認する。
「私はおばさんよ。もう天同といっても勘当された身なのだから」
「そっちじゃないだろう、七水」
「今、自然に名前を!」
「だからこそ七水も己を明かしてくれないか?」
 冬男に言われるがままに彼女は身分を告白。それに依ると彼女の本名は天同七水。真正神武の最高官を務める現仙者三弓(みゆみ)の妹。かつては三弓と共に最果てを目指して旅をしていたが、旅の途中で弟八木(やつき)の訃報を知らされて三弓は八木の遺児である十蒼(とあお)が子を産み、仙者が出て来るまで引き継ぎで最高官を務めに急遽真正神武に戻る事に。残った七水は三弓と死んだ弟である八木の分まで旅を続け、最果てを探す事に。その過程で新天神武に赴く。
「そうだったのカア。それで七水様はこんな所で踊っておられたんですナア」
「でも結局最果てを見つける旅は諦めたわ。何故なら最果ては海の向こうでその海は綱渡りに等しい海で未だに渡った生命なんて……果たしているのかどうかわからない。私は三弓兄さんの分と八木の思いを胸に挑戦してみたけど、途中で難破して船に乗っていた多くの生命を死なせてしまった! そしてここまで流れ着いたわけだ……しかも無一文、そして食べる物もなく飢えて八木の所へ向かおうとしていた時に彼のおにぎりに助けられた。そしてわかったのよ。最果ては彼だって……結局三弓兄さんと私が見てみたかった新天地は発見に至らなかったけど、最果ては見つけたわ」
 既に二名の眼には涙が浮かべていた。そしてそれは冬男に好条件と成る美雌の資格を有するに至った。
(クソウ、あの無き生命親父と同じように泣いてんじゃねえ! こんな三十代の雌に俺は惚れてしまったと言いたいのか! 悔しいぞ! 末代まで俺は年寄り雌好きとして語られてしまうじゃないか!)
「うううう、短いけど泣けてってきますウウウ!」
「お前が泣くな! こんなの何処にでもあるつまらん話だ!」
「言ったな、冬男の癖に!」既に七水は背中から彼を抱いていた! 「こんなのも背が低いのに!」
「死んだ姉さんと同じ事を!」
「何だカァこれもこれで良いかも知れませんね。さて、銀河連合が来なかったのはこれが当たり前だと言える出来事かナア? それとも奴らはもうわしらに牙を向けなくなっタアのか? 神々は見ておられたら応えて下サアイ!」
 神々は二名の抱擁と口付けに夢中だった。それから二名は古式神武へと歩を進め始めた。途中で帰るのに必要な物資をコケ義が買い忘れた事を機に約一の週は遅れた事を蛇の足として付け加える。帰路について早速冬男は真緒の元へ駆けつけた……が、真緒は既に二の時も掛けて無き説教する程まで回復していて今度もまた家出しようと冬男は考えたほどであった。だが、家出はもうない。何故なら傍に七水が居るのだから。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百二十四年十月二十四日午前零時零分零秒。

 第破話 完

 第急話 に続く……


 という訳で短く終わります。次回から序破急の急に移ります。話は更に年月が過ぎて今度の主人公も又、天同の者だよ。外伝では出番のない銀河連合が様々な種類で登場し、戦いばっかりのお話になりますので宜しく。

 一大統領が細木数子みたいな占い師に隅々まで情報流すなよ! 裁判員だって身内に情報流さないよう明記されてるんだぞ。大統領ともあれば機密費や軍事費、陰謀を巡る資料を始めとして絶対流しちゃ駄目だろ。それを流してしまう程にクネクネは私情に走るのか! こりゃあもうあの世でノムタンが笑ってるぞ!
 という訳で今日はここまで。まあどうせ十月中でもエピローグは完成しないでしょう、自分は怠け者ですので。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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