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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第破話 天同真緒が見た世界(前篇)

 どうもあの坊主のババア……失礼、婆さんのあの発言が問題に成ってる事をついさっき知って本当に平和平和言ってる奴らって犯罪者の人権を守ろうと考えてるのかと思って平和という物を少し考えさせられると思ったdarkvernuです。
 さて、今回は前回の続きと行きましょう。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百十六年十月八日午後十一時二十七分六秒。

 場所は古式神武首都タイガーフェスティ県中央地区古式神武聖堂。
 天同理緒の間にて一つの命に終わりが近付く。そこには齢十二にして二十一日目に成る神武人族の少年がその横に座る。彼は何かを齢二十九と二の突きと十三日目に成る既に神武人族である元ティスティネス人族の女性に尋ねる。
「なみ、だ?」
「はい、母上。涙とはどうすれば出るのでしょうか?」
「真緒様、どうシテそれヲ?」
 真緒と呼ばれる少年に尋ねるのは齢十三にして五の月と八日目に成るルギアスカンガルー族の少年。この件で後に相棒と成るミリッツの孫にあたるミトルト・レヴィルビー。
「去年想念の海に旅立った父上に何の涙も流せなかったんだよ。あっさり死んでしまってどうすれば良いんだろうかって思うんだ」
「確かにそう、よね。理緒様は恵弥様に譲渡されたばかりなのに直ぐにそれを分かろうなんて思わないのよね」
「理緒は銀河連合相手に無茶をしてしまった。わしが止めておけばどれ程良かったか」
 古式神武の初代象徴にして現在、空位と成った象徴に再び返り咲いた老者は齢六十一にして四の月と十三日目に成る神武人族の天同恵弥。彼もまた所々咳き込んでおり、余命は少ない模様。それでも代々の三条家の病弱な体質を受け継ぐ真奈に比べればまだマシである。
「大丈夫ですか、お祖父様。又咳き込んでますよ!」
「全く母親に似てどうして丁寧に話そうとするんじゃ」
「それ、は。はあはあ、それは言われましたね。気にしない、で下さい。それ、も三条の血が為す物です」
「こんな時に理香も理道(りみち)も恵理(めぐり)も嫁いでしまって誰一名たりとも駆け付けられないのは……いや、この足音は!」
 恵弥だけじゃなく、ミトルトも真緒も気付く。気付かないのは彼ら以外の生命のみ。
 真奈--顔は母親になのか整ってはいないが、それでも怖い形相で襖を開けるのは齢二十七にして八日目に成る神武人族からティスティネス人族に成った女性……名前を条夜理香。
「理香叔母様自ら!」
「当たり前でしょ、真緒! 大事な義理の妹が病に罹ってる時に駆け付けられないとあったら溜まった物じゃないわ!」
「瞬像、はどうした?」
「今も前線で銀河連合と戦ってるよ……じゃなくて自分の心配を死なさい!」
 尚、彼女の夫である条夜瞬像は美雄である模様。
「それハ理香様モ同じデハありませんカ?」
「お黙り、年端のいかない坊や!」
「もう十三ダカラ子供じゃないヨ」
「張り合うな、ミトルト」
「話の腰を折るのはここまでにしようかのう、真緒」
「はい、お祖父様」
 顔を真奈に向ける真緒。真緒の素顔は祖母に似ず、祖父寄りである事を喜ぶ真奈。
「良くありませんわね、私のお顔が細工がない事に」
「まだ言ってないよ、叔母様」
「フ、良いかい」
「何でしょう?」
「ゴホン……もし、も何度も辛そうな困難にぶつかっても真緒は泣きなさい。お前は泣く事でしか成長する術はありません」
「何故泣くのが良いのでしょう?」
「涙は穢れを払う清めの水であるのよ。穢れは生命の精神にとって立ち塞がる壁である。その穢れを銀河連合は直ぐ広げようとする……ゴホゴホ!」
 無理して喋ったため、真奈の口からお椀一杯の血が吐き出される! それを受け止めきれなかった事に悲しげな表情を見せる者達。その中で真緒だけは何かが零れ出す寸前であった。
「さ、最後に、お前の、涙を。ああ、覚えては、いないだろうね」
「止めて下さい、お母様! もう喋らないで下さい! 今更思い出話をしてる場合じゃないでしょ!」
 だが、真奈は真緒の忠告に視線を向けずに語り続ける。それが重要であるかのように!
「何か悲しい事も嬉しい事も何もかもに流すのだ。それが、それが--」
 そこで真奈の瞳から光が途切れた。そうまたしても一つの命に終わりが訪れた。
「またわしより先に……七も美世もこれをずっと味わって来たんだろう」
「ううう、俺ハ、俺ハ!」
「馬か鹿よ、理道も恵理も!」
「ああ、何だ? 目から零れるのは?」
 この時、初めて誰かの為に涙を流した真緒。彼は死ぬまで母の遺言に従って流し続ける。そう、その流した涙で見る世界は何とも劇的であり、喜びもあれば悲しみもある。そうして彼は覚えてない筈の記憶がよみがえる……そう、初めて泣いたあの頃の記憶を!
(これは……お父様が生きていた頃の! 僕は、この時に初めて流したのか?)
 天同真緒の涙の物語は上り坂へと向かう……


 という訳で外伝第破話をお送りしました。続きは明日に更新しますので前と違うとか突っ込むかもしれませんがよろしくお願いします。

 死刑制度に反対しようが賛成しようがこれだけは守ってくれ。犯罪者に同情するな。そいつらのせいで心に風穴を掛けられた被害者遺族の為にも奴らに一切の同情はしないでくれ。でないと彼らは前に向かっていけないんだよ。開けられた風穴を誤魔化すか或は埋める為に必死なんだからさあ!
 という訳で今日はここまで。死刑反対派の連中の大部分は閻魔大王の巨大な木槌で叩き付けられて少しでも被害者遺族の気持ちを理解しろ、馬鹿野郎め!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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