FC2ブログ

格付けの旅 おーい、デュアン 坂本金八幕末伝

 浜崎伝助……それはとある太陽系第三惑星にある日本にてありとあらゆる場面で登場する人物の名前。かの有名な徳川家康も息子である秀忠も或は家光の孫にあたる吉宗もみんな浜崎伝助である。いや、徳川家だけじゃない。家康の前の天下人だった秀吉も浜崎伝助だった。あの家康を破った進言も伝助……何がどう成ってるのかわからんだろうが、浜崎伝助が日本の歴史を作り上げたのではないかと誰もが信じる程に彼は歴史の大事な場面に登場する。今後も浜崎伝助に注目が集まる。
「それ白いネタだろうがああ、二本足!」
「いやいや、黒い方なので解説したんだよ」
「というかそれは何とか日誌の主人公だろうが」
「主役を務めたのがあの……だろ?」
 尚、黒い方で実名を表す事は禁じられる。関係各社にご迷惑を掛ける恐れがあるので。
(前回のあらすじでもしないと何が何だかわからない事だらけだな。でも解説をしないというのも一つの手だし、このまま<ヒッスアモト大宇宙>に突入した訳を語らなくても良いよな。今は外貨建ての返済で忙しいし)
 外貨建て、<ヒッスアモト大宇宙>……この単語に覚えのない方に説明するとデュアンはR・ホウとの戦いに勝利した。その結果、『カルト四天王』の存在を知った。それを打倒するべく彼はアルッパーを無理矢理連れてこの<ヒッスアモト大宇宙>に着く。だが、代償は余りにも大きい。外貨建てでR・ホウに勝利した事でデュアンは関係各社に返済を迫られる毎日を送る。それは金で解決する問題ではない。中には能力の制限或は譲渡、酷い場合は内臓の約何割を機能停止に追い込まれる事に。更にはこんな事まで起こる。
「ところで今週の幽遊白書はどんな内容だった?」
「馬鹿か、お前は! 幽遊白書はとっくの昔に連載終了してるぞ!」
「あれ、そうだったか? じゃあ駄目大人党の轟盲牌が郵政選挙をぶちまけたが、結果はどう成った?」
「駄目大人党の解消に決まってんだろうが……つーか何を外貨建ての返済に充ててんだよ!」
「フウ、知識まで担保として抜けて行ってるな。このまま行ったらアトムはまだ連載してるとか或は曲亭馬琴の南総里見八犬伝はまだ終わらんのか、とかまで--」
 いや、そこまで忘れる読者は居ないと思うぞ--珍しくアルッパーが静かなツッコミをする程にデュアンの借金返済が笑えない状況である事を理解した。
 そんなデュアン一行の前にギターを持った時代錯誤風の老人が出現。彼は胡散臭い笑みを浮かべながらデュアン達を見つめるが--
「ところでたんご三兄弟はまだ売れてるのか?」
「残念ながら泳げたい焼き君に売り上げは及ばなかったぞ……ってそれ六度目の会話だ!」
「そうか、逸見政孝は亡くなったか」
「それは十八度目の質問だ。というかどうしたら逸見の話に繋がるんだよ、てめえ!」
 そりゃあ勿論、外貨返済の為に痴呆症患者の物真似をするのも良いかと--全宇宙八百万のX乗居る痴呆症の皆さん、本当に御免なさい!
 話は置いといてギター持った老人を素通りしてゆくデュアン一行。それにキレるのは勿論、その老人である。
「オイ、そこの若造二人!」
 俺は二本足じゃねえよ--アルッパーは人の数え方が我慢成らず、反応した!
「よくも俺を無視したなあ、え?」
「誰だあんたは?」
「そりゃあこっちの台詞だ、馬鹿やっろめ!」と元々の熊本訛りをベースに通常会話を続ける老人。「そもそもおめさん俺を舐めんなや!」
「それは確か……爺さんはSAGAか?」
「ああ、おるは……じゃなくて俺はKUMAMONだ!」
「何となく出身地がわかって来たぞ、あいつは内村良一と同じ出身地だな」
「誰だか知らんが、あいつは産まれはEZOだ!」と知ってるような呆けをしながらも会話を続ける老人。「おい、おるを……じゃなくて俺を舐めんじぇんぞ!」
「もう良い! てめえの名前を言え!」
「俺は『坂本龍馬』だ、覚えておけ!」
 坂本龍馬……それは歴史詐欺師司馬遼太郎に依って神格化された土佐藩士。彼の偉業は確かに素晴らしいが、彼の歴史詐欺師司馬は新選組とこの坂本龍馬を英雄扱いする事で有名。では坂本龍馬について語ろう。彼は薩長同盟、大政奉還と歴史を変える一大事をやってのけた偉人として現代まで語り継がれるがここで待って欲しいのはそもそもこの二つは彼考案の偉業ではない。実は福沢と並んで毒舌家として有名な勝海舟のアイデアである。それを龍馬は弟子として遂行したまでである。そう、弟子として遂行したまでである。ここ重要だよ。
 てめえ、龍馬さんを馬鹿にするんじゃい--と熊本弁を避けるように怒りを露にする自称坂本龍馬。
 龍馬を馬鹿にされたと思って突然怒り出す自称坂本龍馬にデュアンとアルッパーはどうして他人事のように振る舞うのかを考察する。。そんな中で彼を相手にするデュアン達の背後に同じような熊本訛りの男が襲来する。
「おるは……失礼、私は勝海舟成り!」
「おい、何で似たようなのが二人も居るんだよ!」
「まさかお前らは『坂本金八』だな?」
 坂本金八……それは坂本龍馬に憧れて奴が結成した海援隊と同じような名前のコミックバンドか或はフォークグループだったか? そいつを奴は二人の仲間とともに結成したらしい。基本的に人間としては屑であるが、本人もそれは自覚する。何せ売れない時期に売れたアイドルに対して愚痴や罵倒をしてたとの噂もある程に奴は人間の屑である。え、そっちじゃない? 失礼、坂本金八は大の坂本龍馬ファンで並々ならぬ情熱を注ぐ男で本来ならフォークグループの海援隊を龍馬が死んだ年齢で解散する予定を立てる程に……いやあずみで有名な、えっとそれ以上は白い方の話題に成るが小山ゆうとコンビを組んでフィクション歴史漫画おーい、竜馬という武市と岡田が龍馬の幼馴染という斬新過ぎる設定の漫画を描き、見事にテキサスヒットさせる……失礼、大ヒットさせる程に。因みに黒い話題なので本名は明かさず、かの有名な中学生教師の漫画の主人公の名前で人間の屑を紹介する。
「良く気付いたな。おい……いや、俺達が坂本金八が演じてる事に」
「俺も知らんかったぞ! まさか俳優自らが自作自演出来るなんて俺は知らなかったぞ!」
「さっきの浜崎伝助の話を忘れたのか? 奴は家康も家光も吉宗もほぼ全ての歴史上の人物を演じて見せる多彩さを見せてるんだぞ」
「それは良いとして、覚悟するんだな」
「書は力なり。君達がどんな奇怪な方法を以てしてもこの勝海舟には届きませんなあ」
 ヒッスアモト大宇宙に入って初めて戦いが始まる。それは坂本金八が演じる自称坂本龍馬と自称勝海舟が先制攻撃をするようにデュアンとアルッパーにそれぞれ違う攻撃方法で仕掛けて来た!
 デュアンは自称勝海舟を、アルッパーは自称坂本龍馬に攻撃を仕掛けられた! ではどうでも良いアルッパーの方から先に--
「コラ、糞ナレーション! 俺をどうでも良いとか言うなあああ!」
「隙有りイイイイ!」自称龍馬が繰り出す北辰一刀流……「くらえ、サイコガン!」ではなく、龍馬が拳銃使いに因んだ白い方で使われてそうなサイコガンを繰り出した! 「あの暗殺を経ておいは……じゃなくて俺は腕に銃を仕込む事を学んだのだ!」
 ウガアアア、ツッコミどころ満載だあああ--とアルッパーは一撃で銀河三つ分の距離まで吹っ飛ばされた!
「早いなあ、アルッパーはもうやられたのか!」とデュアンは心配する様子もなく、何時も通り零詠唱しようとすると……「えっと零詠唱する場合はどうすれば良かったかな?」どうやら魔導学園から培われた知識まで外貨建て返済に充てられた模様。「えっと、うーんと--」
「何たる無様ですか、デュアン・マイッダーよ」突然、自称海舟は説得に掛かる。「どうして私が君のフルネームを知ってると思う?」
(いかん、海舟は引き抜きのプロだと聞く! こんな時に外貨建て返済が仇と成るなんて! しかも何だ、この説得は)
 デュアンは自称海舟のどうでも良い話に耳を傾け始める。それは洗脳技術から培われる海舟お得意の無血開城に近い効果を発揮する。二分もしない内にデュアンの目は螺旋を描き始める。
(いかん、段々……と坂本金八に扮したこの男の話が心地良いように思えてくる。このままじゃあ……ああ、海舟先生の為にも俺は頑張らないと!)
 哀れ、デュアン・マイッダーよ--見事に自称勝海舟の駒と成ってしまった!

 一方のアルッパーは突っ込みを口にしながらも光速を超えた速さで元の場所まで戻ろうと敢行するも--
「何、最高速度が音速で留まるぞおお!」宇宙空間では致命的な音速までしか届かない! 「もっと出る筈だろ、もっとオオ!」
 何故アルッパーは光速を超える所か亜光速にも届かず、音速に留まるのか? 実はアルッパーはまんまと自称坂本龍馬の罠に掛かった。アルッパーを取り囲む坂本金八軍団は『贈る言葉』を歌う事で自らのテリトリーを形成。
 贈る言葉……それは卒業式や各行事で五月蠅い程耳にする坂本金八が所属する海何たら隊の代表曲。勿論奴主演の金髪先生でも耳にタコが出来るほど聞かされる曲。その曲に感動するかどうかはわからんが、一般的には感動するらしい。だからこそ学校の行事で良く耳にする。俺は偽善的な歌が嫌いなので一切感動しないが。
「うおおおお、警察官の坂本金八まで参加して俺を縛り付ける気かああ!」
「どうだ、おい……じゃなくて俺に逆らうとどうなるか、身をもって思い知ったろっべ!」
「人間の屑の癖に俺をそんな感動するような歌で……は!」
「そう言った時点で俺達の術中に嵌った! この<ヒッスアモト大宇宙>に足を踏み込んだ時点で俺達の神様である『ゴールデンマンゴン』様に敵うと思ったか、馬鹿もんめ!」
「そうやって信者獲得しに来たか、てめえ!」
「ゴールデンマンゴン様に逆らうと仏罰に遭うぞ! 俺達の必殺技である贈る言葉だけじゃなく、『飛び降り自殺』だって躊躇しないぞ!」
 飛び降り自殺……ここでの定義は自殺に見せかけて始末される事。そう、あの有名な東村山市議の自殺や偽メール問題で注目を集めたあの議員の自殺だってそうである。その手口は極めて心臓を止めかねない威力を誇り、今も尚もアンチ頭がパーン集団の下で話題と成る事案。兎に角、気を付けるんだよ。
 アルッパーは段々と教祖ゴールデンマンゴンの言葉が心地良い物だと錯覚し始める。それくらいに送る言葉の威力は甚大なる物で人を洗脳させる破壊力を持つ。勿論人の場合だったら--
「二本足があああ、俺を好き勝手操ってんじゃ……ねええええ!」
 アルッパーは人じゃない。勿論鯨でもない。ましてや紙ですらない……正確には神を超えた存在。依ってアルッパーに贈る言葉の魔力はいとも簡単に掻き消され、鯨族特有のテレパシー技術を応用した画期的な超音波でアルッパーは周囲の坂本金八の頭をシャットダウンしてしまった!
 何故だああ--坂本金八にとって予想外の事態だった!
「五月蠅いぞ、子供みたいに机叩くような二本足の手先に成った情けない野郎め!」
「コラ、ゴールデンマンゴン様の悪口を言うなあああ!」
 堪忍の緒が切れた坂本金八の一人である福沢諭吉は『学問ノススメ』と呼ばれる本を開いて魔法を唱えた--天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず--と!
 学問ノススメ……それは平等を謳った諭吉の代表作……ではない。諭吉が孔子と呼ばれる支那詐欺賢者の一人が築き上げた儒教と江戸時代まで続いた封建制度の脱却を促す為に自ら執筆して世に出した学問への心掛けを謳った本。内容は正にその時代に相応しい近代民主主義の国民に相応しいのは西洋から学ぶ事の有意義さと赤穂浪士や楠木正成などと言った民衆が好む歴史上の人物の批判ももれなくセットで付いてるという代物。正に海舟と並ぶ毒舌家諭吉に相応しい逸品である。
「そういえばさっきからデュアン・マイッダーは何故解説出来る」
(教えてやるよ。実は前の戦いで俺は記憶が曖昧に成ってるんだ。え、通じないって? メタだよ。だからこうして心の声で奴らに向けて発信してあるんだ)
「おのれ、この海舟が居ながら!」
(おっと勝海舟で忘れてはいけないのは奴は西洋嫌いで諭吉と違って登用に目を向けるべきだと主張して対立関係に成る。なのにどうしてお前は海舟にも成ってるんだ?)
 そう、デュアンは矛盾を突く魔法を既に唱えていた。それは事前に唱えないと事前に唱えないと叶わない。もしやデュアンはこの為にわざと海舟にやられたのか? それは考察するだけ無駄であろう。
「ウオオオオ、このおい……じゃなくておっとらべばアアアア!」
 次々と爆発四散する坂本金八。残ったのはコミックバンド時代の格好をした坂本金八只一人のみ。
「ハアハア、やっと脱出した」
「毎度毎度何でてめえは御都合主義的に良い思い出来るんだよ!」
「それは俺が主人公だからさ」
 アルッパーじゃなくても多くの読者を敵に回す発言が出来るのもデュアンが罰当たりである証拠。だが、そっちは問題ではない。問題なのは元に戻った坂本金八。彼は何をするのか?
「仕方ないか。こう成ればこの大宇宙ごとあの一級建築士によって崩壊させてあいつらを超重力の藻屑と化しておこうか!」
「なんか凄い事……ってあいつ転移したぞ!」
「追うな、アルッパー」
「お前に言われなくてもわかってるわ」
(一級建築士だと。という事は……この<ヒッスアモト大宇宙>を少しの揺れで崩壊させる気だな)
 デュアンだけでなく、アルッパーもそれに気付いた。だが、彼らは脱出出来ない。そして例の一級建築士がお笑いコンビ騎士の片割れとその弟で鶏頭の男を引き連れて彼らの前に姿を現した。
 そいつらの正体とは一体!


 NEXT PAGE 耐震偽装問題と伝説のヒト革命

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR