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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第結話 蘇我フク兵衛の存亡(後篇)

 どうも来週からようやく雑文が再開できると思ってここだけでも気合を入れたつもりで書こうかなとあのハンカチさんみたいな事を書くdarkvernuです。
 さあやるかあ。

 IC(イマジナリーセンチュリー)百一年七月三十一日午後五時二分九秒。

 場所は蘇我フク兵衛の集落跡。
 短い年月を掛けて二名による復興作業は既に銀河連合に依る穢れを払う為に従来の塩撒きを始めとして様々な試みが為された。二十八代目もバリステン・バルケミンも学者肌の生命故に従来の塩撒きに科学的根拠の乏しさを実感しつつも儀礼的な行いを止める事をしない。彼らもまた神々を尊重するが為に従来の方法を継続する。
 そうして徐々に地図のないかつての故郷を復興させるは齢十九にして十一の月と一日目に成る蘇我梟族の少年と齢三十八にして十一の月と七日目に成る仁徳人族の老年。歳の差にして二倍の二名が若い感性と長年培って来た知恵を振り絞って復興を進める事で徐々にこの地に戻ってくる蘇我梟族の者達。その話は機会があればまた。
 今は戻ってくる梟族の者達の話よりも彼らの今後についての会話だろう。
「どおうだああい、四の年もおお住んでの感想は?」
「わしは爺さんだ。このまま死ぬまで暮らすのも良いかも知れない。けれども爺さんらしく何時死ぬかもわからない時に何も残せずに死ぬのは良くないからな」
「それ四の年いいも言ってたんじゃないの? 何時までえええ言い続けええるんだ?」
「安心しきれない物だよ、歳摂るというのは」
「全然理解出来なああい感情だああ」
「一の年が過ぎる感覚の異なりを教えてやろう」
「散々言い続けええて来た事おおおなのか? 確いいいか水の惑星いいの時点が、太陽系全体の公転周期が早まああってるせいだろう?」
「相違。各生命は歳を摂る毎に一の年への重みが軽くなる。例えば五歳に成る生命なら一の年に掛かる重みは人生の五分の一。お前さんは十九歳なので十九分の一の重みで五歳の生命の三分の一しかない」
「成ううう程、それは納得したくなるかなあ?」
「だからわしならお前さんの二分の一の重みしか感じない。それ故に時間への対応がどうしても深く感じないのが辛い。だからこそ歳を摂るのは宜しくない」
「そうかああ、歳を摂るのは好きじゃないんだなああ」
「だからこそ生命は子を欲する。子に己の魂を吹き込みたくなる。まだ子供を作らないお前さんにはわからない感情だな」
「居たああんだ、バリステンにいいも」
 ほい--バリステンは地面に生き別れの子供の似顔絵を描く。
「こおおれ、本当にいい合ってええるのか?」
「合ってるぞ。名前はマーシャンさ。あいつならば上手くバルケミン家を支えてくれると信じてるんだ」
「それは期待出来そおおうだああな。ところで今後どうすううるか話しいい合おう」
「有無。塩撒きは神々への感謝を込めての事。後は科学的に重要な土を耕す作業、土の健康化促進、それから正常なる神々の涙を降らせる事も又、土にある穢れを払う上で重要だろうな」
「雨かああ」
「どうした?」
「いや何だああろうかなあああ。雨がああ降ると何時うううも顔も見ない父の事を思おおう。もしいいいかしたら父は『空の秘境』にいいい飛んで行ったのではないだああろうか?」
 それはないだろう--と口にしつつも心の中で納得するバリステン。
 バリステンはこう思った。もしも二十五代目が行方知らずに成ったのは『空の秘境』が関係してるのだと。但し、それを裏付ける証拠は何処にもない。今はそう願うしかない、と。
(復興うううの初期段階は終わったあああ。ここからが大忙しいいいに成る。ここおおに今更戻ってくる俺ええの一族がやって来ううる。それも一名いいいじゃない。百名以上うううが戻って来るだああろう。果たああして俺達はおもてなしがああ出来るだろうか……いや、やって見せええるさ! そおおおれが帰ってきたああ蘇我フク兵衛の務めさああ!)
 蘇我フク兵衛はこの世とあの世でも続いてゆく……

 IC(イマジナリーセンチュリー)百一年七月三十一日午後五時十分一秒。

 第結話 完

 第序話 に続く……


 これにて蘇我フク兵衛のお話は終わりました。次からは三兄弟の章の後日談たる連続ストーリーをお届けします。

 さて来週からは雑文が復活します。多分、来週のお題は新たな政見放送芸人をネタにした時事ネタをお送りするかと。いっそブームの去ったポケモンGOのネタでもやろっかな(来週で終息するかは別として)?
 それじゃあ今日はここまで。伊勢ともかが復活したぜ。金曜は大忙しだね。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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