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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第結話 蘇我フク兵衛の革命(中篇)

 どうも睡眠不足気味で調子が今一つ安定しないdarkvernuです。
 さあ、何時も通り短くやりますか。

 IC(イマジナリーセンチュリー)九十四年七月十七日午後六時十一分六秒。

 場所は未定。
 齢十八にして二の月と七日目に成る第二十五代目蘇我フク兵衛はある論文を発表。それは当時としては珍しい石板論文に依る地学的論文であった。その中身は二十三代目が発表した神々の突然発生説を更に補強する内容。それを石板論文で発表する事自体が本来閉鎖的で保守的な蘇我フク兵衛一族としては異例の事であった。
 長老勢は当代の蘇我フク兵衛がわざわざ面倒に石板を掘ってそれを発表する意図を示唆。そこには彼が陸上種族だけを対象に論文を出したのではない。もしや海の、いや外の世界に向けて発表してる事に気付いて彼が今後、この地を離れて国家神武が支配する地に移住するのではないかと勘繰る。それだけに石板論文で出した事の意味は非常に大きく、革を新しくするに等しい物であった。
 だが、当の本者は外へ出ようと考えてはいない。石板論文を発表したのは死んだ弟の優秀さを示す為である事とそして--
「まああたあたいを口説くううのですか!」
「良いじゃああないか。僕ううは立派な発表をしたんだしさああ」
 齢十七にして十一の月と一日目に成る蘇我梟族一の美雌の気を引こうとする二十五代目自身の格好付けでもある。
「全くうう君の学識は認めええますが、雄ううとして君の誘いはああ受けませんから」
「情をおお強かにするんだからああ、フク納ああちゃん!」
 尚、フク納を狙う雄は二十五代目だけではない。齢十八にして五の月と六日目に成る二十五代目の従姉弟である蘇我フク存も背後より蘇我綺羅星と呼ばれる南蘇我大陸でしか取れない向日葵のような形をしているが、花弁全ての色が青、赤、黄、緑……と複雑に異なる一輪の花を嘴で器用に持ち上げながら背後より飛んで来るではないか。
「おおい、二十五代目にいい美雌をやらああせるかよ!」
「また来いいたな、しかも滅多になああい紫付きの蘇我綺羅星を持おおって来るなんんんて!」
 だああからお断おおりよ--肝心のフク納は強かな雌として雄の誘いを全て跳ね除ける。
「やああはり二十五代目を超えええる論文を出さないといけなああいか。でもおお地学関連じゃあどおおうやっても血の力に勝てないからな」
「だああからお断りだああって聞こえなああいの?」
 尚、フク存が得意とする分野は花を一輪持ってくる事に関連して神々の植物自然形態論というこれまた革を新しくする分野である。この分野の特徴は植物にも自然発生した種類と初めからそこにあった種類との分かれてあり、最初は後者の方から発生して、時が経つにつれて植物は前者のように自然発生するように成ったとする一般生命には理解しにくい論である。
「とおおころでフク存よおお」
「ああ、これええは二十三代目の論文をををを基にして見つけた神々だああよ。こおおれを渡して俺と付き合って欲しいいかったんだけどね」
 だああからお断りだって三度もおお言ってるわよ--それでも強かな美雌の心を打つような花ではない。
 序にフク納も又、学者肌の梟。彼女は土に関する研究に没頭。そこで生命が溢れる土とは神々が生きとし生ける土こそそれにふさわしいという論文を五十枚に亘って発表。現在も彼女はその論文の補強をするべく紙に筆を走らせる模様。
「やああはり僕達は神々の居なああい土なのだな」
「そおおれとこおおれとは関係ありませんわああ、さぶちゃんんん」
「あ、またさぶちゃんと言ったああ。いい加減、蘇我フク兵衛と言いいってくれないかああ!」
「何んんか先越されたああ気分だなああ」
 この三名がやがて蘇我フク兵衛の一族を新天地へと向かわせ、分岐点を作る革命へと導く……


 という訳で中篇をお届けしました。それにしても己の地理勘の無さは困った物だよ。こんな調子で行けるのか心配に成って来たなあ。

 明日から急遽、何時ものペースに戻ります。と言っても週四十ページ以上いかないと間に合いませんので上手く行くかは神のみぞ知る。
 今日はここまで。果たして来年の一月二十三日までにかつて以上の調子で一兆年の夜本編を記せるのか? そこはその時の自分に懸かるなあ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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