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一兆年の夜 第八話 戦いへの一歩を(四表)

「わた、しに構っていぶとあのモノが、今、でぃも……」
「お、きあがっぶのか? お父さんの頭突きを受けど、も?」
 獅子型は起き上がるとすぐさまヘネリエを食らおうとした--が獅子型の背後から猿型の少女が首に巻き付いた!
「よっくも婆ちゃんを死なせったな! あたいが婆ちゃんに変っわってあ--」
 獅子型はわざと転倒して、猿型の少女を話した後、そのまま少女を食らった!
「い、今のはあなたがやっど見せぶことを、あ、あのモノも出来、ぶの?」
 ザブリスとヘネリエは改めて獅子型を恐がるように怖れた! そしてまたしても
ヘネリアを食らおうとした!
「さ、ぐううう!」
 ザブングはもはや身体すら動かせない状態だった。
「俺の彼女を死なせたテメエにゃ! 俺が渇を入れてやるにやアアア!」
「ニャン朗ッス! お前だけじゃないぞッテ! 俺も加勢してやるッチ!」
「あたしもいるう! 牛族の雌を甘く見んでう!」
 猫族のオカマ青年に、蜂族の青年、牛族の雌など町の住民が次々と獅子型へ突撃した!
「あ、あいつらが出来ど俺が出来ないなんぶ! 俺は所詮口だけだっどか!」
「そ、う、じゃなぶろ? 口だけども、私に反抗しぶ、グブルル!」
「あなた! も、もう喋ってはならないぶ!」
 ザブングは自らの死期が迫ってもなおザブリスに意志の強さを見せようとした!
「わかったぶ! それがお父さんの強さなんだぶ! それが俺に戦いを諦めぶように説くお父さんの信念なんど! でも俺はお父さんの意志であっども戦いだけは諦めないぶ!
 いやむしろお父さんが意志を示さなけれぶ折角、心に誓っぶことを忘れぶところどよ!」
 ザブリスの目からは恐怖も迷いも消えた--ザブングはそう感じた。
「ふ、ど、どう、やら、穢れぶことすら避けなぶなっどよう、ぶ、な。さ、ん、さ、あ、
言って、きぶという、のに」
「子供は私達の思ぶとおりにいかないみたいぶ、あなた」
 ザブングとヘネリエは残念な気持ちと嬉しい気持ちで溢れていた。
「お、父さん?」
「行け、ザブリス! グウウ! 今はあのモノを皆が、ガアア! 抑えぶ、グハアア!
 ハアハア、でもナア、そ、れ、ま、で、二あのモノが皆を!
 お前が鍵ぶ、ザブリイイス!」
 それがザブングが口から出す最後の言葉であった!
「わかったぶお父さん! あいつらを死なせぶ物は確かプロティイムの木の近くに
置いてぶかも知れない! さよならは言わない!
 また会えぶ日まで俺はこの町を守ぶ!」
 そう言ってザブリスは町の北東地区二番地にあるプロティイム果樹園に
向かった!
「あなた、あの子は行ったぶ! これからあの子は傷ついていぶけどそれどもあの子は真っ直ぐ進めぶかな?」
(進めぶ、さ! 何故なら、私、達の自慢、ノ、ムス、コ、ダブ!)

 ICイマジナリーセンチュリー三十七年九月百二十日午前十一時二分三十四秒。

 ザブング・クロレットは三十九にもなる年の人生に幕を閉じる。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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