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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第転話 貨幣が流通するまで

 どうも北海道で置き去りされた子供が信じられないバイタリティで我々を驚かせて正直、複雑な気持ちに成ったdarkvernuです。
 では迷走の章の補足のような形で始めますか、外伝を。

 IC(イマジナリーセンチュリー)五十二年七月八十五日午前十時七分六秒。

 場所は応神諸島北西応神小島。その中央にある小屋。
 そこで齢二十九にして三の月と二十二日目に成るエウク蜘蛛族の雌である糸井サク花は一の月より後に来る婚約者という存在にどうしたら良いのか悩んでいた。彼女はラテス島で起こった銀河連合の襲撃を無事生き残り、物々交換に代わる新たな制度を考えた功労者として後の歴史に名を刻む。そんな彼女の思い付いた制度がどのようにして広まるに至ったかを紹介しよう。それは偶然ここに流れ着いたある生命に依って。
 サク花は家で糸を紡いでる時に何者かが扉を叩く音が響く。その叩き方に見覚えがない為にサク花は恐怖した。何故なら一の週以上より前に銀河連合の襲撃にあって命からがらここまで逃げて来たのだから。そんな彼女だからこそ見覚えのない叩き方には身体を震わして思わず、伸ばしていた糸が千切れるのも無理はない。
 どうしよう--サク花はそう呟く。
「多い、居ないのかああ!」
(言葉紡げる。生命の気配。そう。間違いなく生命)
 銀河連合に言葉はない。勿論話す事も出来ない。話せるのは生命の強み。それがサク花の中にある恐怖心を緩和し、彼のjを扉まで近付けるに至った。戸を開けるとやはり剥き出されていない。そこには齢二十三にして四の月と二日目に成る神武人族の特徴がない顔をした生命だった。
「いらっしゃい」
「恐い思いして申し訳ない。実は船が転覆してあちこち彷徨ってたらちょうど小屋が見えたのでここまでやって来たんだ」
「それは大変。直ぐに暖をします。毛布に包って」
 青年はサク花に言われた通り、毛布に包って暖が出来るまで待つ。それは体調を崩さない為のサク花の出来る限りの御持て成しだった。
「ふううい、あったまる。ところで気に成ったんだが」
「何でしょう?」
 青年が指差す先には青年の掌で包めるほどの円形の糸屑があった。青年の興味はそこに集中。
「これは物を交換する為の糸屑」
「物を交換する為の?」
「はい。従来の物々交換では--」
「あ、その前に自己紹介するのを忘れて--」
 構いません--自己紹介が煩わしい程に彼女はその物の素性を察知した。
「何故?」
「私は目立つのが好きではありません。なのでお互い面識がないという事でお願い」
「わかった。では話を続けてくれないか?」
 サク花は糸屑の目的を語った。それは従来の物々交換ではどれだけの価値があるかわからない。上着と下着は果たして同等の価値なのか? テレスプリとラテスプリは同じ価値で正しいのか? ラテスプリ五個で果たして一日三食に相当する価値なのか? そこでサク花は生還した事で得た知識を基にこの糸屑を考案。
「そうか、ンでこの糸屑一つ辺りどれと価値が一緒なのだ?」
「いえ、これは物々交換の代わりと成る糸屑。つまりこれが二十個あってラテスプリ一切れに相当」
「二十個あって?」
「はい。私が作るのは全ての物を交換する為の媒体。即ちこれは貨幣」
 貨幣--青年の中で目から鱗のような物が出る感覚に襲われた!
「私はこれをたくさん作ってみんなに配って、あらゆる物々交換を円滑に行う」
「何という発明を! どうやら命の運びは素晴らしい! 有難う、君!」
 左右の第一の足を両手で掴んで喜びを示す青年。それから先は大した事のない日常話で盛り上がるだけ。その間に青年を探す生命が五名、この小屋に駆け付ける事に。そしてサク花は青年一行に向けてお礼の言葉を述べるが--
「例を言うのは私達の方だ。有難う、蜘蛛族の美しき雌よ。あ、序にその糸屑……じゃなくて貨幣の一つを貰うよ」
「お客様は神々の代理者。どうぞ故郷にお持ち帰りを」
 その物が何者だったかは最早サク花に興味はない。何故なら咲く花にとっては一の月より後に来る婚約者で胸が一杯なのだから。それまでに自分に出来る事を積み重ねて物々交換に代わる貨幣を作り続けるのみ。
 だが、その貨幣が後にマンドロン効果およびマンドロン紙幣の原点に成るとは彼女も想像が付かないだろう。何故ならその青年こそ天同読五……秘境神武よりずっと連続した天同の血を引く者なのだから。
 これが貨幣が流通するきっかけと成った出来事。それから四の年より後、サク花はもう糸屑の貨幣を作る必要はなく成る。そこにマンドロン効果が届くのだから……


 という訳で第十五話のアフターストーリーをお届けしました。まあ大した内容じゃありませんが、あの世間に疎い糸井家が率先して貨幣を流通させたとは思えないので爆発的な何かと出会った事がきっかけという意味で描いたまでさ。

 では青魔法の章02の解説を始めようか。基本的にデュアンは自分の中では扱いにくい主人公で常に反則に近い方法で危機を切り抜けるから全然緊迫した場面を描けない。五ページ目でもそうだけど、あの時点でも余りに強過ぎて対戦相手が弱く感じてしまうくらいに……言っておくけど、バゼルヌは強いよ。あの当時のクラリッサに迫る強さだという事を覚えておいてくれ。
 後はマリックが段々白化してゆく気がする。いじめっ子だった彼は何処に行ったのかさっぱり分かんねえぜ。
 他には02では予選の様子をややダイジェスト風に描いて見せたさ。死闘が迫る03に向けたお話なのでそこでは暗躍する魔導学園上層部と見物しに来た全生命体の敵の一部等々……とね。
 そんな感じで青魔法の章02の解説を終える。

 子供が無事で何よりだ。但し、親はちゃんと反省しろ…・・躾でも洒落に成らない事はしないように。
 という訳で今日はここまで。子供がこれを機に光と成るか、或は驕って闇に堕ちるか? それは神の味噌汁が知る。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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