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雑文特別編 一兆年の夜外伝 第承話 天同壱生は生きる(後篇)

 どうも増税延期は何とも有難いけど経済悪化の原因である財務省の連中は何としても自分達の贅沢を守る為に我が物顔で妨害を始めてるのでもうそろそろ終わりが近付いてるんじゃないか(まあ自分の思い込みだけど)と推測するdarkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に更新されましたので読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>又は<青魔法の章>をクリック。
 じゃあ始めますか。

 IC(イマジナリーセンチュリー)四十六年七月八十九日午後一時二分五十九秒。

 場所は西物部大陸プラトン地方マンドロス山標高成人体型七百。
 天気予報では一日中ずっと雨と予報。それは八割方確定したのか、午前四時からずっと雨が降り続く。息が長く続くという事は激しい雨が降らない証拠。
 そんな状態で雨に打たれる生命が一名。齢十九にして十一の月と十五日目に成る神武人族の少年。彼は泣いていた。その訳は彼の独り言を知れば判明する。
「リムーバも死んでしまった。もう僕には助言してくれる生命が一命も居なく成った」
 彼は自らを叱ってくれる生命を求めた。これまでユーミ・ライダル、リムーバ・キングレイ、そして天同読四がその役目を担って来た。だが、彼が四歳の時にユーミが、十四歳の時に読四が、そして三の日より前にリムーバが想念の海に旅立った。最早彼には親代わりと成る生命は一名も居なくなった。その為に彼は早朝の四時に目覚めてアレイフ達の眼を盗んで山を登った。それから彼は要所要所で休憩を取っては一兆年の神々に今後を相談しながら予報してゆき、ようやく標高成人体型七百まで登ったら雨に打たれながらリムーバの死を悲しんだ。最早彼は叱る生命として生きてゆかねば成らない。
 そんな彼の背後より死の影が涎を流して睨む。彼はその気配に気付いているものの、抵抗する意志がもうない。寧ろ食べられる事を望んでいるかのように腰を下ろして座禅を組んだ。
「いっそここで食べられるなら……秘境神武と呼ばれた場所より続いた一族の血も何の意味もない物と成ろう。天同壱生の最後がここならな」
 但し、天同壱生と呼ばれる生命は自らがここで死ぬべき存在ではない事も相談の結果でわかっていた。では何故抵抗する意志がない事に繋がるのか? 賭けていた--ここで背後より迫る死の影に依って食べられるのなら天同の血を連続する意味はない……がもしも生還出来るのなら意味を見出せると。
 そう、壱生は忘れていなかった--何時か国家神武を再建するという夢を!
 死の影は壱生を食らおうと真っ直ぐ跳ぶ--
「そこで何してますの!」
 死の影に依る企みは偶然通り掛かった齢十六にして三の月と八日目に成る武内人族の少女が望遠刀で頭部を射抜いて阻み止めた!
「……やっぱりそうだよね」
「何がやっぱりそうなのよ、貴方」
 少女は壱生に近付き、自分の方へ振り向かせる。すると少女は壱生の顔を見るなり、頬を赤らめた--雌の顔と化して目を逸らしてしまう。
「何だい、どうして急に目を逸らした?」
「いや、何て言うか……兎に角、ここは銀河連合が徘徊してるから登らないでと言いたいのよ!」
「目を逸らして言わないでくれるか、君」
「君じゃないわ。あたしはリメルスというんだよ」
「リメルス? じゃあ苗字は?」
「苗字? それはあたしが産まれた場所ではないよ」
「口から真実でない事だね」
「どうしてそう断言するの?」
「それは……ハ、は、ハックしょおおい!」緊張が解かれた壱生は今まで雨に打たれたせいで体温調整がままならない為にくしゃみをして黴菌族の半数をリメルスに移した! 「うううう、体が熱く成って来たよ」
「あああ、あたしにくしゃみをするなんて……惚れて得が無くなったわよ!」照れ顔から怒り顔に代わったリメルスという少女は壱生の胸座を掴む! 「こんなのに惚れたの、あたしって!」
「服を強く掴まないでよ。破れたらどうするんだよ!」
「知らないわよ、貴方の服なんか破れたって……あ、破れたら貴方の……その、えっと。ああああ、もう良いでしょう!」
 突き飛ばされて思わず崖から落としてしまったリメルス。壱生は「これも一兆年の神々が教えて下さった災いなのですねえええ!」と絶叫しながら右手を伸ばして落下--幸い、命に別状はない。

 午後四時七分五十八秒
 場所は標高成人体型二百四十六付近。
 壱生とリメルスは互いの衣服を布団代わりにして温めあった。気が付くと初めての交わりをする自分達に気付いた二名は体温を益々高める事に--恥じらいを隠す為に!
「あーあ、もう立派な雌生命に成ってしまったわ」
「御免、つい血が昂ってしまった」
「案外雄々しいのね。てっきりあたしが制すると思ったのに」
「僕を舐めないでくれるか。君が死なせた銀河連合のえっと……虎型は僕がその気に成れば素手でもなんとかやれるよ」
「本当に?」
「ああ、本当だ」
「じゃあどうして抵抗する素振りを見せなかったの?」
「賭けたんだよ、もしも僕がその程度だったら国家神武の再建だって果たせないとね」
 ふーん--リメルスは少々揶揄う子供のような表情で壱生を見つめる。
「子供扱いするにももう少し歳を取ってからにしてくれよ、リメルス」
「えっと壱生の歳は?」
「十九……後十六の日より後で二十歳に成るかな」
「へえ変わらないじゃないの」
「君の歳は?」
「あたしは十六」
「子供じゃないか。こんな事してしまったんだ。父や母が悲しむだろう」
「もう居ない。みんな銀河連合に食べられてしまった。だからあたしはずっと一名で生きて来たの」
「君もそうなのか、ハア」
「悲しんでるの?」
「うん。僕は--」
 そこに居ましただ--齢十七にして五の月と十一日目に成る神武八咫烏族の少年が他十一名と共に壱生を迎えに駆け付けた。「アレイフ、それにユラやリデルターも!」
「へえ、噂に違わないのね」
「心配してたんですよだ。早く帰りましょう」
「ああ、この美雌も連れてね」
「やだあ、恥ずかしいわ!」
 弐の時を掛けてマンドロス町に戻った壱生達。壱生は直ぐ様、リメルスとの婚約を発表するも体調不良で指揮を上げるまでに一の月も掛ける事に。そして式を挙げてる最中にリメルスが突然、つわりを訴えるという事態も発生して中々進行しなかったが、無事に成功。それから八の月より後に第一子である読五(よみご)を儲けて一族の系譜を継続する形と成った。
 この後、壱生はリメルスが死ぬまでに零斗(れいと)、生代(いくよ)、五香(ごか)、六菜(りくな)、高子(こうし)、弐雄(にゆう)、参寒(さんかん)、七生(ななお)、弐季(にき)と合計十名の子を儲けた。その内の七生は壱生と同じ仙者としてマンドロス町の希望の象徴として支え、弐雄は叶家の忍と婚約して棟一(むねいち)、門忍(かどに)、狭間(はざま)、弐高(にたか)、そして参花(さんか)の五名を儲けた。
 秘境神武より続く天同の血はこれからも継続してゆく……

 IC(イマジナリーセンチュリー)四十六年七月八十九日午後六時零分零秒。

 第承話 完

 第転話 に続く……


 さて、起承転結の内の承は終了。次からは転へと行きます。そっからは迷走編を中心とした各生命のお話が展開されます。たまに人族に戻って楽な方に転がるかも知れないが、そこはそこでお願いね。

 富田真由を襲った奴の面はどう考えてもあれですね。自称何たらとか紹介されてる時点でもうあれだよ。本当に思うんだけど、あの国の連中を保護するのは止めた方が良いよ。保護するだけ仇で返すんだからさあ。その証拠に日本が先の戦争で負けると勝ち組に乗ろうと各地で暴れまくったからな。そのせいでヤクザがそいつらを止める為に何とかしようと必死に成ったんだぞ。これじゃあ関東大震災の時に奴らが井戸に毒を投げたという情報を信じた自警団の連中の気持ちその物だよ。その悲劇を繰り返さない為にもいっそ奴らはユダヤ人と同じく奴らだけの聖地を作って日本の国境からさっさと立ち去って貰いたいね。その方が日本で悪さをする外国人犯罪件数も大幅に減らせるんだから。
 という訳で今日はここまで。だからって何でもかんでも奴らに当て嵌める事はいけないよ。ヘイトの余り、決め付けるのは思考停止と何ら変わらないのだからね。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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